Photo : @shokatsuryou

大阪は富田林・石川河川公園で開催された関西シクロクロス第8戦。関西ではE1で初の2位になりました。レース前後に考えていたこと、思ったことを残しておきたいと思います。

今回は1週前の全日本選手権を経ての関西シリーズ戦。愛知では全国シリーズ戦(JCX)が同時開催されているので、プロの参加はなし。昨年シマノレーシングを引退した横山選手を除けば、全員自分の実力で一度は勝ち越したことがある選手でした。上手にレースを運べば2位以上になるチャンスはある、という状況でした。合わせて2週間レースを走っていない自分と、先週に限界まで出し切っている面々では後半の戦い方に差が出るだろうと予想していました。

晴れだとスピードの緩急が強くなるのでインターバルが激しくなりますが、当日は雨。それもこの程度なら路面は重くなりすぎず適度に滑ってくれます。これも自分の得意としているコンディションで、またひとつ好成績が引き寄せられます。丁寧に試走を重ねて、タイヤ・空気圧・ギア比を決めます。

タイヤはノーマルトレッドのTU。キャンバーで滑り落ちそうなところもないのと、コーナーは滑らせて曲がるので下手に食いつかない方が嬉しい。空気圧は低い方が良いですが、埋まっている石が多いのでちょっとだけ保険かけていつもよりもちょい低め程度(ゲージは使ってないです)にしました。ギア比は40×19で、自分にとっては大中小の中です。ウェアは試走が暑かったので、夏用のWAVEONE デュアルスーツ半袖にしました。

グリッドは5番1列目。ミスなく最初のコーナーへ、裏の直線は横山選手・すくみず氏・黒田くんに続く4番手。スピードが速い序盤で自分のMAXの走りがしたかったので、かなりゴリ押しで前に出ます(1000wくらい出てました)。後半のアップダウンのあるセクションで差がつくだろうと読んでいて、そこまでに間に合いました。

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続く2周目は後続の選手と差がないのでコーナーで通るラインをプランBに切り替えます。予め用意していた最速ラインではなく、要は他の選手に盗まれないよう嘘のラインを走っています。3周目以降は狙っていたラインで、芝が残っているところを踏んで走りましたが、最後まで緑のままいたのでどうやら作戦は成功したようです。

Photo : @shokatsuryou

ここからは一人旅です。横山選手とも後続とも差が空くので、とにかく崩れない走りを心がけました。大きいミスなし、姿勢も崩れず、レッドゾーン手前で堅実な走りができました。一方レースではぶっ込んだ走りに慣れていて、思考に余裕があるので頭の中は退屈でした。今シーズン独走勝ちしまくっている聖もこんな感じなのかなぁとボンヤリ考えたり、ダサいフィニッシュポーズを考えてはボツにしを繰り返していました。こういうときでももう少し集中して走りたいものです。

最後まで粘って2位フィニッシュ。初の2位に、チームメイトが待ち構えて一緒に喜んでくれました。最高でした。

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家帰って風呂入って色々考えてました。いま自分が一緒に走っている選手たちは後ろから何回も走りを拝んでいる仲間で、走り方、パワー、得意不得意がなんとなくわかっているつもりです。実力が拮抗するので、どういうタイミングでどういう手を打つかが勝敗を分けることも多いです。

Photo : @shokatsuryou

手数が多ければ強いですが、僕みたいに得意が偏っているとチャンスは大きくないので自分から掴みにいかないと勝機は巡ってきません。毎周回タイム差をつけられるとは思っていませんでしたが、序盤で少しでも先頭集団から抜けた方が走りやすいし、挑戦してみて思った走りができたのは自信に繋がりました。

Photo @etchant55

総合順位で3位に少し近づきましたが、高望みせず残り3戦も安定して走りたいと思います。応援ありがとうございました。

関西シクロクロス 第8戦 富田林(大阪府富田林市)2位

kossy


自転車歴20年の社会人アスリート。BMXパーク競技を経て泥の中をレースするシクロクロスへ参戦、ボーダーレスな自転車競技活動を続けている。All-City Cyclesの本国契約ライダーとして国内トップカテゴリーを走る一方、本職では自動車整備業に従事。乗り物のほかコーヒー、銭湯、カメラにアウトドアなど、趣味は常に多彩でオーバーフロー気味。 Instagram / Twitter / Facebook


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