2015年2月から9年お世話になった All-City Cycles(以下AC)、そしてAC代理店であるモトクロスインターナショナル(以下MX)との契約を終了させていただきました。
当初はMXさんとアンバサダー契約を交わし日本のACライダーとして活動していました。その後、数年経過してからACからの提案で本国側と直接契約書を交わしていました。しかしアナウンス通りACが消滅することとなり契約も終了、この度MXさんとの契約も終了させていただくこととしました。
思い返せば、シクロクロスにオススメの1台をMXさんに相談したことが起点でした。ピストブームを経て元気いっぱいだったACは魅力に溢れていて、迷わずSSCXを購入、レースへ夢中になっていきました。
その後、実際に乗ることでその秘めたる性能やブランド哲学を知っていくことになるんですが、どうにも考えていることや実際の製品が他人のモノと思えない。作っているものも目指しているものも、凄く感性が近いことへ(勝手に)シンパシーを感じていました。
またSSCXだけで上位カテゴリーを走っている選手もほとんどいなかったので、サポートという形でMXさんに世間様からの信頼をお借りできれば、ACの知られざる魅力を自分が体現できるんではなかろうか。おこがましくも、本気(マジ)でそう考えてサポート契約の提案をさせてもらいました。
ライダーとして活動が始まってからは、ACツアーと称して広島・大阪・名古屋でライドを開催したり、本国メンバー来日に合わせてバイクロアへ参加したり、なるべく遠征をして現場での活動に力を入れました。またレースの方でもC1(今のE1)へ上がり、念願だったSSCX選手権優勝、関西シクロクロス総合ランクインを達成できました。SSCXだけでC1上がったのも、全日本出場・フルラップしたのも、僕が初めてだったようです。
ACのおかげで色々な場所へ出かけることができました。PRだと思えば離れた場所へのレース遠征も苦にならなかったですし、何せ全国にたくさんの友達ができました。中でも同じACに乗っている方々は一癖も二癖もあって、自転車を降りても愉快な方ばかりでした。ACを作っている中の人もそう、ブランドファウンダーのジェフはバイタリティの塊で、自分がシンパシーを感じた理由が彼だったことに気づきました。今でも仲良しです。
MXさんのサポートライダーでいれたことは、自分の自転車人生において誇りです。数々のカッコいいライダーたちがMXサポートで活動していて、憧れや、思い入れ、自分のスタイルそのものに反映されていることは言うまでもありません。自分がその立場でいれたことは、正にLiving In Dream、夢の中にずっと居ている心地でした。
しかし永遠はありません。ACが終焉を迎えることは涙が出るほど悲しかったですが、最後までライダーで居られたことに感謝しています。
MX岡本社長、林さん、中村さん、修二さん、中井さん、橋本さん、ACジェフ、サシャ、ネイト、ローレン、みなさん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
ACツアーやイベント等々でお世話になった取扱店のみなさま、そしてACオーナーのみなさま、All-City Cyclesが生み出した想いや考えはずっと続いていくと思います。プロダクトが現存している間も、いつか無くなってしまっても、自転車の歴史に深く残るはずです。
Fast is Forever, AC is Forever.