夏の暑さが少し和らいできたような、でも自転車に跨るとまだまだジトっと蒸される日々、みなさまいかがお過ごしでしょうか。僕はといえば、春先から変わらずトレーニングをし、BMXに乗り、じっと次のシクロクロスシーズンに焦点を合わせています。
かれこれ10回目を数えるシーズンに向けて取り組めているのも、モチベーションがしっかり続いているからです。小さな目標から夢みたいなものまで頭の中にはいろんなイメージが広がっていますが、ひとつ、All-City Cyclesのライダーを終えた、その続きの話があります。
昨年末のこと、All-Cityファウンダーのジェフからメールがあり「僕たちWilde BikesでシングルスピードのCXバイクを作る予定にしているけど、良かったらコシ乗らないか?」とお誘いしてもらいました。その時点で継続していたAll-City / MXさんとの契約への配慮まで記されていました。シーズン後にMXさんと話し合い、契約終了したのちにジェフとの話を進めていくことにしました。
そしてようやく話がまとまり、今シーズン乗るバイクも届いたので、改めてここでお披露目となります。僕ひとりのソロ活動ですが、<Wilde Bikesのライダーとしてシクロクロスレースを走る> こととなりました。(ジェフ曰く、Wilde初のサポートライダーらしいです)
【 Wilde Bikes 】とは?All-City CyclesファウンダーのジェフことJeff Franeと、同じくミネアポリスのAngry Catfish Bicycle Shopのメンバーで立ち上げた新しいバイクブランドです。”A love-letter to cycling…” というキャッチコピーの通り、ジェフの想いがたっぷり詰まったプロダクト:ロード、グラベル、MTB、ATB、CXがラインナップされています。
ジェフへのインタビューも含む日本語の長文がこちらで読めるので、全体像を掴みたい方はぜひどうぞ。
・Cicles-jp.com “【WILDE】サイクリングへ捧げるラブレター”
https://circles-jp.com/products-news/150589/
・BlueLug.com “Jeffrey G. Frane Interview / Wilde Bikes”
https://bluelug.com/contents/wilde-interview/
各製品を通してジェフを見てきた自分的には、彼の才能をQBPの凄腕デザイナー(サシャ)の力でポップに仕立てたものがAll-City。対してWilde Bikesは、ジェフがこれまで影響を受けた音楽の文化やグラフィック、80年代のMTBカルチャーが、色濃く、とても完成された状態で溶け込んだブランドというイメージです。QBPのような大きな商社が関わっていないにも関わらず、プロダクト自体の完成度はかなり高いと思います。
そしてついに手元にフレーム、Tシャツ、キット、ステッカーが届きました。率直な僕の感想は「やっぱりジェフは天才なんだなぁ」ということ。ブランドイメージのグラフィックがプリントされたTシャツは、さながら80’sのサイケロックバンドのヴィンテージTシャツのようで、まさか自転車ブランドのアイテムだとは思わないはずです。才能を表現できることも才能だと思いますが、各アイテムの細部に至るまでアイデンティティを感じることができます。
フレーム自体は、まだ名前もないサンプルです。2025年の夏には正式に発売を予定しているそうです。そもそもWilde自体は台湾製の量産品と、アメリカ製のカスタムオーダーの両方が共存する珍しいラインナップを持っていて、このモデルは台湾製のサンプルです。近日中にカスタムオーダーのCX車も手元に届く予定です。以前からジェフは「グラベルバイクとCXバイクは絶対違うジオメタリーの方が良い」と強く言っていて、トップチューブの潰し加工や、ワイヤーのフレーム内部ルーティンなど、繊細なこだわりが伝わってきます。
舗装路、グラベル、街中など、Wilde Bikesというブランドの持つポテンシャルからすれば、僕が走るシクロクロスは全体の一部分でしかないと思います。それでも、メンバーの一員として良きイメージを担えたら幸いです。10月のシーズンインが今から待ち遠しいです。
Wilde Bikes Official Web Site : https://www.wildebikes.com/
Wilde Bikes Instagram : https://www.instagram.com/wilde.bikes/
Wildeファウンダー Jeff Frane Instagram : https://www.instagram.com/bikejerks/
写真撮影協力:一十土 https://kobeurbanfarming.jp/news/539/