3月20日発売のバイシクルクラブ誌(以下バイクラ)で、BMXに関する記事を執筆させていただきました。カラー7ページ、全7000文字オーバーという気合いの入り様でして、少し裏話を残しておくとします。

バイクラは1985年に創刊、サイクルスポーツ誌と共に日本自転車界の2大巨頭としてシーンを牽引してきました。1999年くらいから自分も読んでいますが、サイスポは真面目、バイクラはカルチャーぽい印象で、誌面の終盤にBMXのことも扱ってくれていたので個人的に贔屓にしていました。2022年1月号からは隔月となり、更にこの5月20日発売の7月号から大幅なリニューアルを図る予定だそう。

つまり今のフォーマットでは最後の号となる誌面で、リニューアルへの伏線としてカルチャー寄りなBMXを大々的に取り上げることとなったそうです。まぁありがたいこと。お誘いしてくれたのはフォトグラファーのNBくん。もちろん撮影は彼で、それもワールドカップ取材!こんな機会はないと、速攻で休みを押さて内容を練り始めました。

目指すは江ノ島。新横浜駅を降り、慣れないJRから江ノ電に乗って現場へ。冬の江ノ島は海がすっきりしていて気持ちいいです。

残念ならが金〜日開催で金・日が雨、スケジュールは土曜へぎゅうぎゅう詰めになって駆け足での運営になっていました。メディアパスは日本の開催企業側とフランスの大会運営側で窓口が2つあり、念の為両方レジストリかけておいて正解でした。日本側のパスは入れる場所にかなりの制限があり、フランス側のパス(と言っても担当の名前と電話番号のメモ)でパーク内以外ほとんど全部入れたので、取材が捗りました。

撮影担当のNBくんはBMXの経験もあり、話も通じるしめちゃくちゃ仕事がしやすかったです。最新トリックや、ライダーのスタイルだけ少し伝えたら、あとは自分でいい場所を確保して彼らしい味のある写真をたくさん撮ってくれていました。

原稿については、なるべく一般の自転車乗りが少しでも目を止めて貰えるよう流れを考えました。わかりやすい見出しページ写真から始まり、先ずは選手と機材紹介、トップは東京2020金メダリストのシャーロット、快く取材に応じてくれたおかげで凄くキャッチーなビジュアルにすることができました。

中盤〜後半はトリックや、イベントのレポート。イベントに関しても、ただ見た出来事を並べるのではなく、長くシーンに携わっているからこそ分かる内容を振り絞ったつもりです。終盤のオリンピック選考、チームジャパンについても、予め調べておいた情報と、JFBF出口さんへの取材が噛み合っていい感じに仕上がりました。

20年以上BMXに乗ってきて、今ほど予算が動いているタイミングは他になかったと思います。お金がある=新規さんを獲得しやすいということだと思うので、このあと沢山ライダーが増えてくれることを祈り、自分がBMXをレペゼンするつもりで一文字一文字気合い入れて書き上げました。

3月19日発売です。ぜひ本屋さんで手に取ってください。

BMXワールドカップ取材のほか、カメラx自転車、CX世界戦取材、京都Eirinの伊井君ロングインタビューなど盛りだくさんです。

そういえば、序盤にBMXの歴史紹介をしたんですが、うっかり癖で「誕生してまだ30年にも満たない若い競技」って書いて、あとで訂正することになりました。コレって自分がBMX始めた1999年の話で、2024年の今もう半世紀以上の歴史を誇る競技になっていました。50年の歴史って、若い競技じゃないですよね。それと、自分が25年もBMX乗ってるってことに愕然としました。

しかしまぁ25年もやっていると、こんな楽しい話が舞い込んでくるもんです。NBくん、コウノさん、山口編集長、最高の機会をありがとうございました。

バイクラ記事執筆、よもや話

kossy


自転車歴20年の社会人アスリート。BMXパーク競技を経て泥の中をレースするシクロクロスへ参戦、ボーダーレスな自転車競技活動を続けている。All-City Cyclesの本国契約ライダーとして国内トップカテゴリーを走る一方、本職では自動車整備業に従事。乗り物のほかコーヒー、銭湯、カメラにアウトドアなど、趣味は常に多彩でオーバーフロー気味。 Instagram / Twitter / Facebook


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