12月。オランダ国籍のプロCX選手、Gosse Van Der Meer選手がホームステイにやってきました。まぁとにかくお喋りな彼と、毎日尽きることなく色んな話をしました。基本英語での彼とのやりとりの中で「言語的多様性」について改めて考える機会があったので、文章でまとめておきます。
よくある話ですが、海外の方が日本のカラオケを「カレェオキィ」と言ったり、日本人の名前が読めなくて変な発音になったりすることってあると思います。Gosseとの会話でも同じことがあって、「酒」を「サキィ」と言ったり「ありがとう」をアルファベットで「Aregato」と書いていました。
ホームステイ受け入れ序盤は気にも留めなかったのですが、徐々に違和感を覚えて「これには何か法則があるのでは?」と謎解きすることにしました。ChatGPTにも聞いてみたりしたのですが、よくよく考えれば日本語の音韻構造が他の言語と異なるから、ということに気がつきました。
日本語は「あいうえお(AIUEO)」という<母音>とそれ以外の<子音>を組み合わせて発音しています。五十音図では、縦が母音の変化・横が子音の変化って感じで明確にそれらを分類しています。小学校で習った際は画期的な言語だと驚いたものでした。あとパソコンのブラインドタッチを覚えたこともあり、日本語のローマ字表記こそが世界に通ずる音韻構造なのだ、と思ったものでした。
そんなわけはなく。
要は、日本の音韻構造はあくまで日本独自のもので、ほかの言語とは違う。ただそれだけのことでした。例えば「E」は「え」ではなく「イー」と理解しているので、「SAKE」が「サキィ」になるわけですね。トマトは「TOMATO」なので「トメィトォ」となる。そういえばGosseが「日本のキァイラィン」に連れてけって言ってて、最初何のことかわからなかったのも後で「KEIRIN(競輪)」のことだと理解しました。日本で活躍したテオボス選手が友達らしく、彼に行ってこい!とプッシュされていたようです。
そう考えると「名前」の問題は根深いと思います。ペーターサガンなのかペテルサガンなのか、ニノシューターなのかニノシュルテルなのか、フォトグラファーの辻啓氏が毎年表記揺れを無くすための会議までしてるくらいです。これもChatGPTに聞いたところ様々な解釈があり、各メディアが工夫を凝らしているそうな。イギリスのBBCのような歴史ある組織では、既に確立されている英語化された形がない限り、原発音に近い形で名前を発音しようとすることに努めているそうな。また選手自体も自分のSNSなどで自分の名前の呼び方を紹介しているケースがあるらしい。
そういう僕も海外の人に自己紹介するときはこだわりがあります。僕は「こしやま まさひろ」という名前ですが、こんなの海外の人が覚えられるわけもなく。普段「コッシー」と呼ばれているので当初はそう自己紹介していましたが、これも英語圏の人には発音しづらいと気づき、いまは「コシ」です、と言ってます。All-City Cyclesのページなどで僕の名前が「Koshi」になっていたのはこれが理由です。そういえば、こういった名前の表記揺れを無くそうと動いている前述の辻啓氏も、じつはツジケイが本名ではなくツジs(ry
ところで今回のブログは、Gosseとの会話で疑問に思ったことをChatGPTに相談し、更にブログとして書き上げる前にChatGPTと「音声対話」しながらまとめました。この対話から思いついたトピックもあるし、面白いので以下に対話の内容を貼っておきたいと思います。今後はこういうのがブログを書く上でも普通になっていくかもなぁってことで、この辺で。
https://chat.openai.com/share/c22c2699-79a4-44a2-a761-dd37b4c685cd