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関西シクロクロスでも、特にテクニックを要するレイアウトとして印象深い “烏丸半島” 。お馴染みの芝キャンバーを蛇行するセクションも組み込まれつつ、今回はJCX戦ということで幅広なコースで以前よりハイスピードでレースが展開されました。

早朝の試走。霜で濡れたキャンバーはズルズルと滑る。のですが、徐々に日が出てきていることと轍が毎レース形成されているので、結局僕らが走る頃のコンディションはドライ。グリップでタイヤを稼ぐよりもスピードを乗せられるパターンを選ぶのが吉と判断しました。

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というのも、今回からカーボンのTUホイルを導入していて、それに貼り付けたタイヤがヤスリ目のモノだったのです。せっかくなのでトラクションが抜ける加減を楽しみつつ、TUの良さを体験してみようかな、ということで前後ヤスリ目で挑みました。

前述、JCX戦なのでJCXポイントでグリッド入り。4列目で右端からまくる予定が、スタートの長い直線に翻弄され(というか足が回りきって)気がつくと50番手ほどまで後退。なんの為に地方に出向いてJCX出てるんや・・・遠征費の無駄遣いだ・・・と消沈しつつ、落ち着いて前へ。コーナーが続く平地のセクションで捲りまくってたぶん30番手ほどまで順位を回復させました。

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と、ここでもまたNakagawaの福田さんとドッキング。前回マイアミと同様、後ろでラインを勉強しながらラップする。すぐにラインをトレースせず、わざと普通のラインを走って開くタイム差を確認したり、徐々に自分の心地良いラインを見つけていく。前日に試走へ行くことも難しいのと、当日試走では人も多すぎるということもあってレース中くらいでしか、こういう作業が出来ないのも事実。泥セクションでは福田さんのラインをトレースした僕のラインを他の人がトレースする、孫請けトレースまで登場して大いにニヤニヤしてしまうのでした。

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中盤からは足も回ってきたので、攻めて前に出る。地方でよく一緒になるDEAFの箭内さんや、Ride Rondeの航くんとドッキング。ステップでタイム差を作れるので自信を持って進むが、汗でナトリウム不足になったのか両足が痙攣し始め、終盤全く踏めなくなってしまう。と同時に1位独走中のトッキーに交わされ、後ろに追いつかれないようにだけ意識して終了。

そう。以前、TOYOの竹之内選手が東近江の泥レースでヤスリ目のタイヤを履いて走っていたとき、タイヤのノブではなくてタイヤ本体でトラクションを掛けて走らせることを意識して・・・という宇宙語のようなことを言っていましたが、今回微妙に理解出来た気もします。更にホイルが軽量で硬ければ、センシティブにそれも扱うことが出来ますし、自転車のコントロールの楽しさを更に理解出来ました。

次のレースは山口県下関。またJCX戦です。以前のコースから少し変わっているようなので、とても楽しみです。

Photo : Kikuzo Photo

大会名: 関西シクロクロス #7 烏丸半島
開催日: 2016年12月25日
開催場所:滋賀県草津市烏丸半島
気温:  12℃
リザルト: C-1 / 26位 / 31% -1Lap
路面状況: ドライ、泥
使用機材:All-City Cycles “Natureboy853”( http://allcitycycles.com )
ギア比: 38 x 19 = 2.0
タイヤ: Specialized “Trigger” 33mm F1.4bar R1.5bar
心拍数: Avg 173bpm / Max 182bpm

関西シクロクロス #7 烏丸半島

kossy


自転車歴20年の社会人アスリート。BMXパーク競技を経て泥の中をレースするシクロクロスへ参戦、ボーダーレスな自転車競技活動を続けている。All-City Cyclesの本国契約ライダーとして国内トップカテゴリーを走る一方、本職では自動車整備業に従事。乗り物のほかコーヒー、銭湯、カメラにアウトドアなど、趣味は常に多彩でオーバーフロー気味。 Instagram / Twitter / Facebook


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