Photo by Shigeru Amari

以前からのアナウンス通り、2025年5月25日に兵庫県は西宮市に位置する「662トレイル」(西宮浜総合公園内 競技用自転車広場)の周年イベントを開催しました。

662トレイルは、BMXやMTB専用のダートジャンプトレイルで、全国的にも数少ない公共施設としてトレイルが維持管理されています。スタートした25年前は他のトレイルと同じくイリーガルにローカルが掘ってコブを作っていたところからスタートしていますが、その後のご縁などでパブリックな場所となりました。その経緯は、この投稿の最後に記載しておきます(記念Tシャツを購入いただいた方へ送った文章を転記します)

Photo by Shigeru Amari

さて、イベントはといえば降り続いた雨によって開催そのものが危ぶまれる状況でした。協議の末、ローカルたちでなんとかしようと決起し、早朝からのディグでなんとか走れる状態になりました。正直大きなレーンは路面が緩いためベストコンディションとは言えない状況でしたが、それでも100名を超えるライダーたちが集まり、大いに盛り上がりました。

Photo by Shigeru Amari

イベントはSLmedia中川さんの音響システムでいい音楽がずっと流れ、お馴染み奥ちゃんのゆったりしたMCがイベントに緩急をつけてくれていました。今回自分は主催というより広報〜当日の段取りコントロールという役割でしたが、長年みんなが支えてきてくれた場所だけあって、スムーズに進行していきました。

Photo by Shigeru Amari
Photo by Shigeru Amari

詳細を書こうと思いますが、実は81BMX(https://81bmx.jp/)さんから声をかけていただき、そちらでレポートしたいと思っています。今回は紙媒体になるようです、楽しみにしていてください。

代わりと言ってはなんですが、集まってくださったフォトグラファー、フィルマーの方々が当日の模様を既にシェアしてくださっています。ここで改めて紹介したいと思います。

写真をSNS等でシェアする際は、ぜひフォトグラファーの名前を一緒に記載してくださいませ。

Photo by Shigeru Amari
https://drive.google.com/drive/folders/1icLvnJ4YMXJal4ZUVv7cdLqwTrHcD_hm

Photo by Etsuko Aoi

そして、イベントに協賛・ご協力くださった方々へも改めて感謝を。<協賛>
【FLATWORKS】
兵庫県は豊岡でオリジナルTシャツ制作などを手掛けています。662に関するTシャツは全てこちらでお願いしています。今回は25周年記念Tシャツ制作と、イベント賞品(時計とタペストリー)をご提供いただきました。
https://www.flatworks.shop/

【タベルナエスキーナ】
富田林を拠点に、全国のイベントへキッチンカーを走らせるフードキャラバン。今回人気のオートミールクッキーを100枚ご提供いただきました。
https://www.instagram.com/tabernaesquina/

【あたり前田のクラッカー 前田製菓】
大阪・堺の老舗菓子メーカー。昭和のテレビCMでおなじみのフレーズとともに、今も変わらぬ味と遊び心で愛されています。今回は看板商品のプロテインクッキー「WayToGo」をご提供いただきました。
https://atarimaeda.com/

【Mullet Products】
京都を拠点とするMade In JapanのBMXパーツブランド。ステムやスプロケットなど、トレイルライダーにも愛用者増殖中。今回はロゴTシャツを景品として頂戴しました。
https://www.instagram.com/mullet_products/

<協力>
【SLmedia】
DOWNHILL SERIES等の自転車レースを運営するイベンター。主催だけでなく音響設営からコーヒーの焙煎まで幅広い活動をされています。今回はイベントのサウンドシステムを組んでいただきました。
https://www.instagram.com/ngawa/
https://www.instagram.com/downhillseries/

<MC>
奥ちゃん
関西BMXレースシーンではお馴染みの名MC奥ちゃんは、僕たち運営と阿吽の呼吸でイベント進行してくれます。ゆったりしたテンポながらも、鋭くライダーの一挙一動を逃さない言葉の数々が、この日も現場を大いに盛り上げてくれました。
https://www.instagram.com/okeijiuuram/

また何年後かにこうやって集まれたら嬉しいなと思っています。

Photo by Shigeru Amari

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662トレイルは、今年で創設25周年を迎えました。
25年前の2000年、ただの空き地だった西宮浜の一角で小さなキャニオンを作り出したのが出発地点でした。阪神大震災のガレ埋地だったこともあり、掘るたびに顔を見せる大きな岩をどけながら、手作業で少しずつ規模を拡大していきました。

数年後には地元の市会議員と知り合い、市の公認施設としてこの場所が存続できるよう動き出します。ボランティア活動に参加したり、私たちを応援してくださる方々へ口頭で活動内容を伝え続けました。多大な縁と活動の甲斐もあり、ご存知の通り総合公園の一施設として公認されるに至りました。

いま662トレイル周辺を見渡すと、綺麗なフェンスに囲まれ、脇道の街路樹が風になびき、当時の面影といえば裏手に佇むゴミ処理場くらいなものです。しかしトレイルそのものは今も手作業で維持されています。これこそが「ダートジャンプ」ではなく「トレイル」だと名乗っている芯の部分です。

自転車が宙を舞う華やかさと、その土台となるジャンプを土で盛って維持する労力、このふたつが相まってトレイルです。世界中さまざまなトレイルが有志によって維持され、ときには場所の問題により跡形もなく消えてきました。これだけ長く存続しているトレイルは日本国内のみならず、世界を見渡しても貴重な存在です。

どうか、この先30年も40年も、ずっとこの662トレイルがみなに愛され残っていきますように。これまでこの場所を維持管理してくださった方々への敬意と、これから関わってくださるみなさまへの感謝を、この場を借りて心よりお伝えします。

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662トレイル25周年ダートジャンプミーティング、予定通り開催いたしました

kossy


自転車歴20年の社会人アスリート。BMXパーク競技を経て泥の中をレースするシクロクロスへ参戦、ボーダーレスな自転車競技活動を続けている。Wilde Bikes唯一のサポートライダーとして国内トップカテゴリーを走る一方、本職では自動車整備業に従事。乗り物のほかコーヒー、銭湯、カメラにアウトドアなど、趣味は常に多彩でオーバーフロー気味。 Instagram / Twitter / Facebook


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