関西シクロクロスに出場し出してから何度目のマイアミだろうか。ハマれば乗車が許される砂地のコースは、BMXでトリックに挑戦する感覚に近くて、レース後の達成感が高い。そんな琵琶湖のほとりのレースだけど、今回は特にテクニックに関して印象深いレースでもあったのです。

数週間前、いつもボディメンテナンスでお世話になっているトレーナーの Okada Naotaka 先生 / Trainer’s Salon Okada にレースを直接見ていただき、自分の癖や身体の使い方を指南して貰っていました。
自転車の扱いは悪い方ではないと思っていたのだけれど、後半にかけて前荷重&肩周りが動かなくなっていて、それがライントレースや自転車の挙動に良くない影響を与えている、らしい。

なるほど確かにレース終盤の写真はいつも肩が上がっていて、全体的に体の動きが硬い印象。教えていただいてからの後は、レースで最後まで身体が使えるようにかなり意識して走っていました。で、迎えたマイアミ。ここは周知の通り砂の轍にきっちりタイヤを落とせるか否かで随分とラップタイムが変わってしまう特徴的なサーキット。身体がちゃんと使えているかどうかが明暗を分けます。

で、レース。気持ちのたかぶりと相反して、序盤にペダルキャッチをミスして謎の前転。こういうミスは普段しないのに、よりによって今日。気を取り直して追い上げるも、ハンドルとタイヤの角度が衝撃でかなりズレている。

「ん〜止まって直すか、そのままで走るか」

いけるところまで行ってそのうち直そう、という浅はかな考えは、つまるところ最後までこれで走り切るという意味でもあり、約10°ほど傾いたハンドルに対して僕の自動キャリブレーションがどれほど対応出来るかがポイントになるわけでした。

先に結果を書けば、14位 22%!
関西であっても全体の25%を切る順位は数えるほどしか無かったので大変嬉しい。実際、集団がバラけた中盤〜後半は思った以上に轍へのトレースが出来、乗車で前の選手を詰めることが出来ていたようです。

ハンドルの角度なんて自分にとっては大きな問題ではなくて、案外タイヤの先を見て身体を動かしているんだろうなぁと、実践にて理解しました。

そして身体の使い方に関しても。
最初から意識せずに出来る人なんていないわけで。意識しても出来ないことを繰り返して、意識したら出来るように持っていく。それを意識せずとも出来るように、また繰り返す。そこが面白い。

ということで、程よい筋肉痛を感じながら、また週末は広島へ。JCXなのでポイント稼ぎに張り切っていきたいと思います。年内のレースはそれで終了ですが、次の週末は愛知牧場へ遊びに行きたいと思います。28日(土)は名古屋のYで飲んで、29日(日)に練習走行。どなたかご一緒出来る方、現地でお会いしましょう。

Photo by Daisuke Ino

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関西シクロクロス マイアミ

kossy


自転車歴20年の社会人アスリート。BMXパーク競技を経て泥の中をレースするシクロクロスへ参戦、ボーダーレスな自転車競技活動を続けている。All-City Cyclesの本国契約ライダーとして国内トップカテゴリーを走る一方、本職では自動車整備業に従事。乗り物のほかコーヒー、銭湯、カメラにアウトドアなど、趣味は常に多彩でオーバーフロー気味。 Instagram / Twitter / Facebook


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