レースの身支度を久しく感じる10月3週目の日曜日、僕の6回目のシクロクロスシーズンが開幕しました。

シーズン初戦というのはいつだって良いもので、オフのトレーニング成果が気になったり、ライバルたちの仕上がり具合を確認したり、程よい緊張感に包まれて走ることができます。関西をメインに据える自分としては、それまでに予めどこかを走っておきたいということもあって、信州CXシリーズ富士山ステージへ行ってきました。

今シーズンは久しぶりに機材を大きく新調したので、少し紹介しておきます。
変わらずシングルスピードですが、All-City Cycles の “Natureboy ACE” という新しいモデルです。

チュービングが同社独自のACEチューブに変更となり、随分軽くなりました。ジオメタリも刷新されリヤが短くなってクイック。前後スルーアクスルということで、エキセントリックBBが採用されています。ホイル、タイヤは昨年まで割りまくったカーボンを卒業し、ZIPP30にTUはチャレンジのBABY LIMUS。スルーアクスル&ダイレクトマウントになって無駄な挙動がなくなったので、タイヤの挙動がより手掴みでわかるようになりました。(ただブレーキングの際のディスクパッドの微妙な揺れが気になるようになったり・・・)
詳細は写真のキャプションに書いていこうと思います。

富士山ステージはその名の通り、剣が峰まで望むことの出来る朝霧が舞台。黒ボクと呼ばれる黒色火山灰土が覆いかぶさり、水捌けは悪い方。泥も固まると轍が立ち、しっかりラインを選んでトレースすることが肝となります。アップダウンもあり、900mの標高でなかなかの負荷が身体に掛かります。

前日までの雨で、案の定マッドコンディション。徐々に晴れ間も出て、レース中に状況が変わっていくようなレースでした。序盤は全体的に路面表層が緩いので、なるべくコーナーは轍の角に当てて曲がるように努めます。スピードが遅いコーナーはなるだけインベタで入って抜けます。

途中から呼吸が乱れてきたので、落ち着いて最速ラインをトレースすることにシフト。去年は同じ状態で無理して、横隔膜がパンパンに張っていたのでした(初めて横隔膜のマッサージなるものを経験したけど激痛だった)徐々に路面が乾いてきて、当初滑っていたはずのコーナーもグリップが保たれてきて、インからアウトへ走るラインを変化させていきます。

「テクニック」という大雑把な言葉がありますが、CXにおいては「確実に狙ったところにタイヤを落とす技術」と「どこを狙うべきか判断出来る嗅覚」に分けることが出来ると考えます。前者はBMXで嫌ほどやってきたので自信もありますが、後者はちゃんとレース時に意識しないと経験も積めない、特にシーズンまでは反復も出来ないのでここからが勝負だなぁと自覚したりなど。

ということで、終盤はここに走る位置がバラけて割とソロ活動。ただ、後ろに臼杵の選手がチラチラ見えていたので、何とかペースだけは維持させてフィニッシュ。ゼッケンの18より若い、12位でフィニッシュと相成りました。

新しい機材に対してはこれまでのAll-Cityへの信頼感と、何より組み上げてくださった RIDE WORKS Ashiyaさんの技術で何の不安もなかったのですが(マジで初乗りが試走だった)何せ自分のフィジカルなんてものはいい加減なのもので、なんとか初戦を走り切れたことに安堵感しかありません。

ということで、次戦は関西#1 紀ノ川。今シーズンもよろしくお願いします。

開催日: 2019年10月20日
開催場所:静岡県富士宮市 あさぎりフードパーク
気温:   17℃
リザルト: C1 12位 / 46%
路面状況: マッド
使用機材:All-City Cycles “Natureboy ACE”( http://allcitycycles.com )
ギア比: 38 x 19 = 2.0
ウェア: WAVEONE “デュアルスーツ”

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シクロクロス ミーティング 富士山ステージ

kossy


自転車歴20年の社会人アスリート。BMXパーク競技を経て泥の中をレースするシクロクロスへ参戦、ボーダーレスな自転車競技活動を続けている。All-City Cyclesの本国契約ライダーとして国内トップカテゴリーを走る一方、本職では自動車整備業に従事。乗り物のほかコーヒー、銭湯、カメラにアウトドアなど、趣味は常に多彩でオーバーフロー気味。 Instagram / Twitter / Facebook


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