<第24回シクロクロス全日本選手権大会 マキノ高原大会>

さて、全日本選手権の当日です。

その日を見越して念入りに試走を重ねた者、各レースの勝者を予想した者、バイクのセッティングを練った者、24時間前の誰がこの日の光景を予想できたでしょうか。

一面広がる銀世界、完璧なまでのスノークロスと化したマキノ高原(スキー場)。この状況を悲観する選手層を横目に、正直テンションMAXだったのが僕です。予定調和が嫌いで、わけわからないコンディションであればあるほど自分の特殊能力 = 判断能力の高さが生かされるなぁとウキウキで会場をウロウロします。

とりあえずラインのついてない新雪を走ってパウダーターンを楽しみ、飽きたら飽きたでカマクラ作りに精を出し、、、、昨日の敗北で完全に吹っ切れて、この機会をひたすら楽しむことだけに全精力を注ぐのでした。

レース自体、どう考えてもラップタイムは伸びるので、ひとまずの目標はフルラップ。あとは攻めまくって自分らしいライディングをしようと。臆することは何もないのです。

ゼッケンは69番。ワクワクする気持ちを抑えつつ、号砲を確認し定刻スタート。やったろかい!と言う気持ちと裏腹に、目の前で見つけた光景に愕然とします・・・・前の人パンクしてるやん・・・・。明らかフラフラしている選手を交わすことも出来ず、グォォォォと前進する集団に乗り切れず、ほぼ最後尾からのレース開始となってしまうのでした。まぁいいや、これも全日本。

徐々に抜いていこうと考えるも事態は非常に深刻で、トップを除くほとんどが雪中行軍と化し、ザッザッザッと無言で順序よく進むのみ。ペースを乱すことはご法度で、遅れは死を意味します。無理な追い抜きには容赦なく罵声が飛び交い、自転車に跨ろうものなら即刻ラインを奪われる、、ここは地獄か何なのか、当然のように低いままの心拍数と相まって、ただただ苦笑いすることしか出来ない序盤でした。

やっとこさ下り基調になり、ここからが本番。とにかくプッシュプッシュで前へ。場合によっては新雪を踏んででも前へ上がっていくのです。時折、上位陣が悲痛な顔をして順位を下げていくのですが、これだけ密接した集団の中では何が起こるかわからないですね。

下りのコーナーでフロントが抜けてブチ転けてみたり、軍行で貯めたグリコーゲンを舗装路の登りで一気に使ってみたり、普段だったら周りの選手に迷惑もかかるしあまりやらない動きながら、ここぞとばかりに攻めて攻めて攻めて、、、気がついたらラストラップまでたどり着いていました。あれ、フルラップ?フルラップ?まだレースを終えていないのに内心ガッツポーズして、直後先頭でフィニッシュした前田公平選手へ精一杯賛美を送り、あとは自分のレースへ。

実は僕らの集団が最後の走者らしく、ランタンルージュだけは避けようと徐々にペースも上げて進みます。思えば数年前、C2でバチバチ争った末、自分より1週早くC1へ昇格した堂野前選手とパックで走行しているってのも凄く熱い。年齢や自転車歴なんか全部取っ払って、いまこうやって改めて一緒に走って争えていることに感激しつつ、絶対最後のスプリントまで耐えて捲ってやるって気で背後にベタ付け。

なんとかミスなくホームストレートまでたどり着いて全開でスプリント。ちょっと被せられつつ、避けつつ、ラッキーにも彼に勝利することが出来ました。感無量です。

非常に特殊なコンディション、ラップタイムも相まって、ラッキーなフルラップ。所詮は60位、ですが、僕にとってはなにより印象的な全日本選手権となりました。

課題はとても多く、もっと落ち着いて走れるようになるべきだし、レース前に浮かれるのも良くはない。が、今年は今年。また来年走れるように日々やることをやっていこうかなぁ、出来ればそこにスタイルも付いてきてくれれば嬉しいなと思ったのでした。

Photo : Yoshihide Maekawa

大会名: 第24回シクロクロス全日本選手権大会 マキノ高原大会
開催日: 2018年12月9日
開催場所:滋賀県高島市
気温:   0℃
リザルト:60位
路面状況:マッド
使用機材:All-City Cycles “Natureboy853”( http://allcitycycles.com )
ギア比: 38 x 20 = 1.9
タイヤ: FMB SSC Slalom 33 / F1.4 R1.4
ウェア: WAVEONE “サイクルワンピース”

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