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京都市内からもアクセスの良い桂川、関西では最終戦としてお馴染みで、ブース出展、参加者ともに毎年大賑わいになるこのステージ。

初めて参加したシクロクロスが3年前の桂川、ということで自分史上4回目を数えるコースです。とは言え、毎回カテゴリーも違えばコンディションも別物、今回は朝から降り続く雨に水はけの悪い路面で泥&水溜り。初めて参加したときとも似た状況に、自分の成長を感じながら走ります。

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今回はAll-City Cyclesの代理店であるモトクロスインターナショナルさんのブース出展があり、雨とは言え途切れることなく誰かと会話をしているような状況でした。なんとなく、2年前にブース出展していただいたときより誰かしらに声かけて貰える機会が増えて、やっぱり現場に足を運び続けることって大事なんだなと理解しまいた。

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試走は朝に済ませてお昼はキャンセル。レース45分前からローラーを20分ほどでアップ完了。この「ウォーミングアップ」なにを何分間どのタイミングでするのか悩ましいのですが、参考に「スポーツコンディショニングの基礎理論」という本を読み返してみました。

アップをすると、、、中枢神経の興奮 → 運動に対する神経系の反応が向上、交感神経からアドレナリンが分泌 → 筋系・循環器系が活性化&他の器官系を抑制。筋系は毛細血管が拡張することで筋温が上昇、代謝が増加し、さらに細胞間質やたんぱく質の粘性が下がり、弾性が高まる。など。

まぁ分からんでもないのですが、具体的にそれがどのくらいの時間軸かが重要なのです。どうやら筋温自体は45〜90分ほど持続するようですが、循環器系への効果は5〜10分間の休息で消失してしまうとされているので、筋温をしっかり上げて、スタート後身体が即反応するように準備します。

何分間ほどで身体が適応するかは人によって違いますが、普段のライドで乗り始め寒い時に足をグイグイ回して、カチカチになった身体が何分間でほぐれるかストップウォッチとにらめっこです。僕はFTPの80%くらいで漕いで、概ね20分ほどで足に違和感がなくなり、スプリントも出来る程度になりましたので、それを目安にしました。

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グリッドではなるべくレーススタートへフォーカスして、アドレナリンが分泌されるイメージだけ持って挑みました。雨は止んだものの、泥と溜まった水との一騎打ち。スタートは3列目、TOYO FRAMEの竹之内選手の後ろで動きを勉強します。

一瞬で離されると思いきや、あんまり踏んでいない。今日は彼を脅かすライバルはいないし、たぶん周りに迷惑が掛からないように狙いを定めてるのかなーと思った瞬間、ピューっとライン変更して芝の残ったコース端へ。あの瞬間の「先に身体を入れ込んでから自転車が付いてくる」曲がり方、すごく好き。カッコイイ。

午後試走していないので、1周目は少しパワーを使ってでもセクション毎乗れるか乗れないか判断する。泥となればどんどんギア比が重く感じるので、なるべく轍をトレースしまくり、ありとあらゆる足の筋肉を使ってみてジワジワペダルに力を伝える。
ホームストレートの泥は異常に重く辛いのですが、前の走行者ビタビタでライントレースすると新しい轍が出来て本当に休める。ドラフティングはなくとも、こういうパワーの休め方もあるのかと理解する。

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先行していたヤンボーに追いつき、彼のペースでレースを運ぶ。しばらくすると前方にTeamZenko 辻さんを発見。宮島で敗れて悔しい思いをしていたので、ジワジワ追い詰めてかわすことに成功。そのまま離して、あとは竹之内選手にラップされないようにペダルを踏むだけ。

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なんとか最終ラップに入ってほぼ力尽き、あとはイナーメ井上くんに引っ張ってもらいフィニッシュ。試走でテクニカルと思って挑んだものの、結果を見れば足がある選手が残っていて、持続パワーの必要性を感じる結果でもありました。

ということで関西シクロクロスへの参加はこれにて終了。
表彰でも皆さん語られていましたが、主催されている京都車連の矢野夫妻を始め、全てのスタッフのみなさんに感謝です。

次はシクロクロス東京!エリートと分かれているので、表彰台を狙って頑張ってきます。
Photo : Kei Tsuji

大会名: 関西シクロクロス #10 桂川
開催日: 2017年2月5日
開催場所:京都府京都市 桂川緑地久我橋東詰公園
気温:  3℃
リザルト: C-1 / 16位 / 28%
路面状況: マッド
使用機材:All-City Cycles “Natureboy853”( http://allcitycycles.com )
ギア比: 38 x 19 = 2.0
タイヤ: Panaracer “REGACROSS” 33 / F 1.4bar R 1.4bar
リム:  H PLUS SON “THE HYDRA” 28H ( http://hplusson.com )
心拍数: Avg 169bpm / Max 177bpm

関西シクロクロス #10 “桂川ステージ”

kossy


自転車歴20年の社会人アスリート。BMXパーク競技を経て泥の中をレースするシクロクロスへ参戦、ボーダーレスな自転車競技活動を続けている。All-City Cyclesの本国契約ライダーとして国内トップカテゴリーを走る一方、本職では自動車整備業に従事。乗り物のほかコーヒー、銭湯、カメラにアウトドアなど、趣味は常に多彩でオーバーフロー気味。 Instagram / Twitter / Facebook


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