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The Radavist という人気自転車カルトサイトで、毎日新しい(そして美しい)バイクが紹介されてて、その中で目に止まった一台。

グラベルグラインダーっぽいというテンプレートはあるものの、特に目新しいパーツもない、All-CityのMachoKing。吊るしフレームを手描きでペイントしただけ。何故「だけ」かと言うと、複雑な塗り分けやデカールが用意されている訳でもなく、単色で筆を走らせただけ、だから。

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しかしこの一台には、カスタムバイクの真意が隠れていると思うのです。
近年はNAHBSなどの情報も、アンテナ高い人たちが現地の情報を(それも日本語で)随時発信していたり、買う買わない別にいわゆる「バッキバキ」のフレームが身近になっています。いやぁ、どれもカッコイイ。しかしそこまで辿り着くと、もうこのカスタムバイクが誰のものなのか分からない。

カスタムバイク、というのは誰の為ものか。

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カスタムバイクとは誰のものか。それは紛れもなく僕らユーザーのカスタムであり、ユーザーのイメージを具現化する為のモノ。ひとつの手段として誰かに頼むのも良いのだけれども、基本的には今持っている自転車を、より自分らしく、自分の手でやってみたいというのが基本じゃないのかと。

キャブレター分かってないとインジェクション触れない、みたいなもので、ここら辺がおろそかになるとカッコイイカスタムバイクは作れないと思うのです。

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僕の自転車偏愛はもう彼此20年近く前に遡るのですが、当時BMXと言えば全部が全部ダウンチューブど真ん中にシンメトリーでブランド名のロゴ。これは絶対だったんですね。それを仲間の一人がトップチューブ側に張り替えた・・・だけ。ただそれだけだったんですが、本当にカッコよろしかった。確かSTANDARD BYKE COMPANYのLENGTHYだったんですが、僕もすぐデカール探して真似したし、、、懐かしいな。

ステッカーはカスタムの基礎基本。その後、アシンメトリーだったり、ダウンチューブと違った場所にステッカー貼るのが流行りましたね。

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CannondaleのBadBoyも、マットブラックのボディにCodaのシンプルな油圧ディスク。ロゴまでマットブラックというイキきったメーカーの姿勢に憧れて、その後3〜4本くらいはわざわざマットブラックにして乗っていたくらい。今のSLATEには明らかその流れを感じるし、源流はいつまで経っても廃れない。

※ あとで画像を探して気づいたけど、Codaが使われていたのは確かサンプルモデルで、実際のモデルは廉価版だった気も。しかしBadBoyは年々シルエットがカッコよくなってる。

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今のBMXには、DIYでYETIのカラーリングをあしらっていまして。どうせやるならということで、Sliding Yeti Man=雪男のステッカーもBMXブランドに合わせて作り変えてます。

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今回の話の元ネタは、吊るしフレームに手描きペイントカスタム。それも黒に黄色のペイントなんて古ぼけた、使い古された感たっぷりですが、どこか懐かしい。
何せカスタムバイク、というのは自分のイメージが具現化されるまでのディティールが大事で、今時の最先端ビスポークも目の保養に良いですが、元ネタやルーツを探る旅もたまには良いと思うのです。

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Do It Yourself!

カスタムバイクは誰のモノ

kossy


自転車歴20年の社会人アスリート。BMXパーク競技を経て泥の中をレースするシクロクロスへ参戦、ボーダーレスな自転車競技活動を続けている。All-City Cyclesの本国契約ライダーとして国内トップカテゴリーを走る一方、本職では自動車整備業に従事。乗り物のほかコーヒー、銭湯、カメラにアウトドアなど、趣味は常に多彩でオーバーフロー気味。 Instagram / Twitter / Facebook


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