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Photo : fabtronicamera

JCX #1 / 茨城シクロクロス 取手 へ参じてきました。

去年に続いて足を運んだこの取手会場。遠方ながらエントリーしてみたのは、JCXだからという理由もあるんですが、何よりコースが面白い!

林間の蛇行ポイント、コスモス畑のストレート、常設のMTBコースには、ジャンプセクションがあって、C1でも腕に自信のある選手が暗に狙いを定めているところ。

80名弱のエントリー、且つトップ選手も多く走るということで80%ルール適用。足切りに怯えながら、スタートから良い位置を狙う。聖のスプリントについていき、序盤は20位くらい?この位置だと周りと足が揃っておらず、ジワジワ順位を下げるも、林間とMTBコースで足を休めながらコーナリングを楽しむ。

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Photo : fabtronicamera

前日の雨でトラクションの抜けを心配していましたが、土質が重くて問題なし。ただ全体的に凸凹が激しいので、F1.4bar / R 1.9bar というちょっと不思議なセッティングに。これは結構正解だったと思います。

PanaracerのREGACROSSで初レースでしたが、低圧でもサイドの腰がしっかりしている。ヨレて折れる感覚が無く、かなり気持ち良かったです。ジャンプの着地でも安定していました。

そう、ジャンプ。そこはフィジカルとトレードではあるんですが、この一枚が残せたので感無量です。

#keepcrossweird 📸 @yoko_hako

Masahiro Koshiyamaさん(@vhlg)が投稿した写真 –


そういえば、C2にNippo Vini Fantiniの窪木選手が参戦していました。トラック・ロードで全日本獲ってる、要は日本で一番700C乗れてる人。
とても興味あって観戦してたんですが、コーナーに臆せず突っ込んでぶちゴケてました。いわく4回くらいコケたらしいんですが、マジでカッコイイ。日本でも凄く速い人が、こうやって他の競技に挑戦するってのは物凄く熱くなるものがあります。

大会名: 茨城シクロクロス 取手 / JCX #1
開催日: 2016年10月10日
開催場所:茨城県取手市 小貝川リバーサイドパーク
気温:  17℃
リザルト: C-1 / 35位 / 46%
路面状況:ややマッド、凹凸多
使用機材:All-City Cycles “Natureboy853”( http://allcitycycles.com
ギア比: 38 x 19 = 2.0
タイヤ: Panaracer “REGACROSS” 700x33c Tubeless / F 1.4bar R 1.9bar
リム:  H PLUS SON “THE HYDRA” 28H ( http://hplusson.com
心拍数: Avg 176bpm / Max 184bpm

2016年10月15日 Cyclocross, レースレポート

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シクロクロスのシーズンイン、愛知県は新城で開催された東海シクロクロス第1戦へ参加しました。
このレースは「IRC TIRE 90th Anniversary Cup」として開催され、90年の歴史を誇るIRCさんとのタイアップで企画されました。

レースはC1で出走、泥のレースも思った以上に乗りこなすことが出来、 < 13位 / 41% > という結果でした。

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レースの3週間前に右の薬指を骨折し、その時点での出走が怪しい中でしたが、トレーニング内容をローラーメインに切り替えて過ごしてみました。今回レースの中で足を使い切った状態でも更に一定時間踏み込む、というシチュエーションが多かったように思うのですが、ちょうどZwiftのワークアウトでやっていた 10min x 3 / 10min x 3 / 10min x 4 という地獄のメニューが現実のレースに似ていて結果に反映されていたように思います(ただし2時間10分のメニューになっています)

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前日の雨でコンディションはマッド。またガレているところは試走で見受けられなかったこともあり、パンクの危険性も低いので空気圧は前後1.5bar。これが功を制してコーナリングはかなり快適に走ることが出来ました。レース後半はコーナーの轍がバーム状態になっていて、この側壁にタイヤを当て込んで曲がるのが楽しかった・・・。
ただレースは一番最初の出走で芝刈り機状態。泥が草にまとわりつき、BB・スプロケット周辺は泥詰まりがなかなか過激でした。

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ペース配分的には、1週目は飛び出して、残りの周回はほぼほぼ同じペースで。最後2周は一人旅で集中の糸が切れてしまいましたが・・・。

3年目のシーズン、去年に比較すれば更に良い位置で走ることが出来たことで、トレーニングの内容が正しいものであったことを確信することが出来ました。今シーズンは、食事に気をつけながらワークアウトとリカバリーにメリハリを持って進めていこうと思います。

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Photo by 辻 啓 (Kei Tsuji)

大会名: 東海シクロクロス第1戦 / IRC TIRE 90th Anniversary Cup
開催日: 2016年9月25日
開催場所:愛知県新城市 ふれあいパークほうらい
気温:  23℃
リザルト: C-1 / 13位 / 41%
路面状況:マッド
使用機材:All-City Cycles “Natureboy853”( http://allcitycycles.com
ギア比: 38 x 19 = 2.0
タイヤ: Maxxis “Mud Wrestler” 700x33c Tubeless Ready / F 1.5bar R 1.5bar
リム:  H PLUS SON “THE HYDRA” 28H ( http://hplusson.com
心拍数:  Avg 179bpm / Max 189bpm

2016年10月15日 Cyclocross, レースレポート

先日、シクロクロスのとっても速い人とご飯を食べる機会がありまして、例えばMTBという競技との違いや、シクロクロスはどういうトレーニングをするのが良いか、という話になったのです。

いわゆるシクロクロスという競技、は、少し詳しい方なら「インターバル競技」「常にスプリント」という認識があるはず。確かに他の競技と比べると、30秒ほどのインターバルが1分ごとにやってくるような(それも60分間)、心拍も常に最大値にいるような競技です。

僕も、かれこれ40戦くらいレースに出場したのですが、コースを攻略しよう、より速く走ろうと意識すればするほど、先入観と違った印象を受けていました。で、つぶやいたのがこれ。

RT、Favの他、割とレスポンスがあった方なんですが、これが賛否両論で興味深かったわけです。
(それも自分より随分長く競技に携わる、速い人たちの意見として)

先ずは、このツイートの真意を書いておきます。

自転車で一定の時間または距離をより速いペースで走ろうとするならば、当然ながら出力は一定にしておく方が良い。ロードレースの観戦だと、見るものにとってそれは暗黙の了解でもあり、勇敢にアタックをするものには惜しみなく賛辞が与えられるわけです。それほど、高出力(細かく言えば耐乳酸闘値や、いわゆる”FTP” と呼ばれるものを超えるペース)で走ることはキツイ、体力の消耗をグンと加速させる訳です。
それがシクロクロスの場合「インターバル競技だ」という先入観でインターバルをどんどん受け入れようとする、のではなく、なるべく平均的に走る方法を考える方が得策ではないだろうか、ということ。

——-

レース中、あまりメーター見ない(というか見る余裕もない)のでペースというと体感速度や周りとの位置関係を基準にして走ることが多いのですが、そうすると無意識にオーバーペースになりがち。国内の、特に地方のレースだと登りが長く設けられているような場所もあり、意識してないと無謀なアタックを自発的に繰り返し、結果タイムを落としてしまうのも想像出来ます。

インターバルとは、長く続けることの出来ない負荷を休みを挟みながら繰り返し掛ける意味でもありますが、特定の場所で高負荷を繰り返すことは良いにしても、それは、基本になるペースをはっきり理解した上でやった方が速く走れる、もしくは失敗をしても次へ改善することが出来るのではないかと思うのです。

もちろんこれは、レースにおける勇敢なアタックや、インターバル耐性の能力自体を殺してしまう諸刃の剣でもあります。ただ、闇雲にインターバルを繰り返して酸欠でレースを振り返ることが出来ないくらいなら、一度出力を一定にし、ペースを把握しながらレースに挑むのもトライアンドエラーそのものでしょう。

出力、とは書いたものの、基準は全てがパワーメーターでなくとも、感覚でも、または心拍数でも良いはず。実際に僕はランニングの経験が殆どなく、昨シーズンは自転車を降りて走るシーンで心拍数が異常に上がり苦労しました。シーズン中は、その点に気をつけて、なるべくランのペースを上げすぎない、もしくは降りないことに努めました。シーズンを終えてからは、ランニングもトレーニングメニューに加えて、あとは実践。先日のバイクロアでは随分と改善されたことを認識しました。

またStravaのFlybyをレース後チェックすると、登りはいいペースなのに下りで踏めずライバルと差が開く、なんてこともありました。登りで高負荷やったんだから、下りでは休む!と、まさに先入観で決め込んでしまっていたことが要因でした。後半になって登りが踏み切れず、仕方ないのでその分下りで踏んだ周回の方がタイム良かったり。

現世界チャンピオンのWoutが、ロードのTTで驚異的な結果を出したという話を聞きましたが、基本的な出力の高さもあると思いますが、徹底したペース管理の上手さが輝いたのではとも思うのです。

2016年5月27日 Cyclocross, テクニック

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Photo : Ryohei Wada

All-City Cyclesのライダーとして初めて活動したシーズンが閉幕しました。

1サポートライダーとしての走りや、立ち振る舞い。もしくはブログやFB、Instagramなど使い方に悩んだ1年、基本的なレースレポートは個人のFB / チームのFBページに公開しておりますので良ければ。

個人Facebookアカウント
662CCC Facebookページ

ここでは、2015-16シーズンを通して僕が何を目標としたか、そして何を遂行出来たかを記しておきたいと思います。

【参加したレースとリザルト】

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先ず、参加したレースはこんな感じ。

10/12 茨城シクロクロス 取手(C2 – 31位 / 71%)
10/18 関西シクロクロス #0 南山城(C2 – 3位 / 12%)
10/25 関西シクロクロス #1 マイアミ(C2 – 2位 / 昇格)
11/8 関西シクロクロス #2 大野ダム(C1 – 26位 / 63%)
11/22 秋ヶ瀬の森 BikeLore5 (デニムクラス – No Result, ファストクラス – 10位 / 14%)
12/6 全日本シクロクロス選手権大会 飯山(Elite – 72位 / 77%)
12/13 関西シクロクロス #6 東近江(C1 – 23位 / 44%)
12/20 東海シクロクロス #3 WNP (C1 – 27位 / 65%)
12/23 X’mas Cross inくろんど池 (SSCX – 2位, C1 – 22位 / 77%)
12/27 東海シクロクロス #4 各務ヶ原(C1 – 10位 / 66%)
1/10 関西シクロクロス #9 希望ヶ丘(C1 – 41位 / 62%)
1/17 関西シクロクロス #10 堺(C1 – 28位 / 45%)
1/24 Crifford x DaMONDE スクールクロス(CX C1 – 5位 / 29%)
1/31 関西シクロクロス #11 桂川(C1 – 25位 / 43%)
2/7 さぬきシクロクロス善通寺大会(C1 – 12位 / 85%)
2/21 とくしま阿波シクロクロス(C1 – 2位 / 25%)
2/28 東海シクロクロス #3 WNP (C1 – 10位 / 27%)
3/6 岡山シクロクロス 吉備中央(C1 – 7位 / 77%)

18の開催地で、20レース。お手伝いと観戦で野辺山 / シクロクロス東京へも遊びにゆきました。シーズン序盤でC1へ昇格。後半には成績が安定し、表彰台も経験しました。

【使用機材】

全体図
Photo : Yoshihide Maekawa

機材に関しては、シーズンを通して All-City Cycles Natureboy853 を使用しました。
合わせて All-City Cycles Mr.Pink を会場に持込、レースのアップ / クールダウンに使用しました。

僕の使用する Natureboy853 に関してはこちら に詳しく書いています。
特筆すべきは今期のレースで一度もDNFをすることがなかったこと。「モゲる」なんてことは、ディレーラーが付いてない以上あり得ないわけですが、それでなくともハンドルやシートポストのずれ、パンクなど、そういったトラブルでレースを降りた選手を沢山お見受けしただけに自分がトラブルに見舞われることなく全レースを走りきることが出来たのは機材のおかげでしょう。

実はレースを終えて今まさにオーバーホールをお願いしているのですが、組み付け・メンテナンスで大変お世話になっている 芦屋の RideWorks さんに感謝です。

【シーズン中の狙いと成果】

All-City Cyclesの日本人ライダーとし活動することになったというのもあり、シーズン通しての指針なども決めていました。

スポンサーと共有していた目標
・シングルスピードでC1を走って 残留規定をクリアする
・All-City Cyclesのイメージを多くの人に伝える

シーズン序盤の関西シクロクロス 琵琶湖マイアミで昇格をし、C1を走ることとなりました。残留規定に関しては、今年昇格した自分にとっては必須ではありません。ですが “66%以上を3回” をひとつの目標とし、こちらは合計9回達成。来季も問題なくクリア出来そうです。
合わせて “25%以上1回で残留” という基準もあって、こちらは阿波の1回。この辺りが来季の目標になりそうです。

All-City Cyclesのイメージを伝える という点に関しては、、、どうでしょうか。もう少し細やかな内容をスポンサーと煮詰めていましたが、それでも着地点があやふやで、何をどう出来たか測るのは難しいかも知れません。

ただ、自分の中では2つに分けてアクションを起こしてみました。

【現場で何をするべきか】

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Photo : Maekawa Yoshihide

レースを戦う上で、少しでも速く走ること 以外に「自分を知ってもらう」なんてことを真剣に考えたのはこれが初めての機会です。

簡単に言えば「自分のスタイルを出す」ことなのかも知れませんが、僕なんてふつうに生活していて恵まれた高身長があるわけでも、オーラがあるわけでもないので、技術と体力に合わせて、イメージをいかに事前準備→実行するかに重きを置いていました。

All-City Cycles というブランドを体現すべく、シングルスピードのシクロクロス車両で、なるべく笑顔で、ジャンプ出来るセクションでは飛んで、出来ればいい成績で走り切れたら、それは僕がイメージする一番カッコイイ姿だと思いますし、かなり意識をして走っていました。

地元の峠では高強度で笑顔を作る練習をバカみたいにやってみたり、普段BMXで遊んでいるセクションに見立ててコースを試走していました。もちろんトレーニングは怠らず。

あとはレース前・後もなるべく他のレースを見る。応援する。応援されて嬉しいのは、ぼくだけじゃないはず。学べることも沢山ありました。

【SNSにどう向き合うか】

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Photo : Kei Tsuji

もうひとつは、今時な話ですがSNSの使い方。お題目は、どんな媒体を使ってどんな内容を出すか、です。

数年前からブログがやや衰退しFacebookが大流行り、猫も杓子も状態。お陰で知人とのやりとりがFBに一本化出来てメリットも多かったのですが、使ううちにデメリットも見えました。当然ながらFBがリーチ出来るのは、友人とその友人くらいまで。無限の情報に自分のポストも埋もれてしまい、実際に腰を据えて読むに至る機会は非常に低いです。

FBにポストした話題を実際に話しても、写真には目を通したけど内容は読んでないというようなことも多く、本当に伝えたい内容を書いても機会損失が多く思えるのです。

で、なんだかんだブログも続けていました。こちらは自然検索にお任せなのでポストが埋もれず思った以上に長いスパンでアクセスがあった訳です。恥ずかしい話、地方で「腰山さんですよね?ブログ読みました」と声掛けて頂く機会も本当多かったです。

また、毎回同じような内容のレースレポートを書くのではなく、ぼくに比較的見識がある内容=テクニックに関することを掘り下げて書いた記事が人気でした。

“シングルスピードが教えてくれた、レースで「タレない」シンプルな方法”

“シクロクロス、コーナリングテク考察”

あとは Instagramの使い方 について。これもFacebookと同じくフォロワーあってのリーチですが、フォローリムーブが非常に気軽なので意外な繋がりが出来て面白い。写真に特化していることを理解して、なるべく丁寧に、吟味した写真、吟味した言葉だけを掲載するようにしています。

ちなみにポストは殆ど英語で書いています。たとえば僕がどこか他国の気になるアカウントを見つけたとして、それが全く読めやしない言語(ハングルとか)で長々と文章が添えられてたら・・・フォローしないと思います。

All-City Cyclesが世界的にも認知されていることもあり、お陰で海外からのフォローが増えました。英語に堪能というわけでもないので、日本人でも理解出来る範囲の簡単な言葉を使っています。

Instagram アカウントはこちら

All-City CyclesのボスをはじめスタッフもみんなInstagramをやっていて、定期的にLikeをくれるのでちゃんとチェックして貰えている繋がりが嬉しかったり、Instagramを見て直接「あの写真良かったからウェブで使わせてくれ」と連絡が来たりもしました。

最後に

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Photo : Satoshi Oda

シクロクロス 2年目のシーズン、サポートを受けるライダーとしては初年度を終えて、正直自分でも把握しきれない程の出来事がありました。SSCXでC1に昇格し、全日本選手権への出場。C1でも中盤から思った以上の成績を残すことが出来、走っていても上達が実感出来ました。

または、野辺山シクロクロスへスタッフとして参加、世界戦へ出場した織田聖選手のプロジェクトを企画出来たり、これ以上ないシーズンを過ごすことが出来たと思います。

来季はどんなことが起こるでしょうか。今からワクワクしてなりませんし、それに見合った走りが出来るようこの夏は一生懸命ペダルを漕ぎ続けたいと思うのです。

2016年3月10日 Cyclocross, レースレポート

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photo : KeiTsuji

シクロクロス用語、なんてものが沢山あってですね。

以前にもブログに書いたように思いますが、”シケイン”、”モゲる”、”ノベヤマ”、、、、などなど。そのひとつでもある ”タレる” という言葉を最近よく耳にします。

タレる、とは。シクロクロスのような短時間高強度なレースにおいて、後半に耐えられなくなってペースが落ちるという意味。「黄金のタレが出たな」なんて関西っぽいギャグが蔓延するのも、それがみんなの関心ごとであるから故だと思うのです。

このタレるという現象は、身体的 / 精神的に何が原因で起こっているのか噛み砕いて羅列してみたいと思います。

1. 心肺機能 / 筋肉の疲労
疲れる、と言っても色々あると思います。一定のペースで走る他競技と違い、シクロクロスはインターバルの応酬。LT値を完全に超えた状態で走ることが多く、その分下りで休んだりなど、ペースを把握することが非常に難しいのです。自分の体力と相談する暇すらなく、気付かぬ間にどんどんペースが遅れていくのは良くある話。

2. 視覚的なペース管理の難しさ
ヒルクライムやTTだと自分でも平均パワーやタイムを目で確認しながら走りますが、シクロクロスのレースだとメーターに目を落として走る暇がない。見ても状況によって殆ど充てにならず、周りとの位置関係や感覚でペースを測るくらいしか手立てがありません。周りのペース自体もコースやお互いの体調によって前後するでしょうし、正確なペース配分を掴むのはやはり自分の感覚になってしまうのです。

3. 精神的なペース維持の難しさ
実はこれが一番厄介です。ライバルに追い抜かれたり、泥で機材から異音が聞こえてきたり、自分の気持ちを妨げる要因がシクロクロスには沢山あります。場合によっては単独で走ることも多く、こうなると疲労や気持ちと戦う精神の強さも必要とされるのです。後述、ギアをどこに入れるか、も悩ましい問題です。

視覚的、精神的疲労に起因する弊害

1つ目の肉体的な問題に関しては、日々の鍛錬で補うしか方法がありませんし、合わせてパワトレやインターバルトレーニングなど具体的な方法論が沢山論じられています。反対に2・3についてはあまり語られることが少ないのも事実。例えばレース前にみっちり自転車をメンテナンスすることも不安要素を減らす方法だと思いますし、しかしもっと簡単な回避方法を、シングルスピードでレースを戦った経験から学ぶことが出来ました。

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上記のログは過去3回分の関西シクロクロス、僕のコース周回タイムです。
希望ヶ丘や桂川では少しミスがあってペースにバラつきもありますが、堺は徹底して同じペースで走れています。ちなみにレース中メーターはポケットにしまってあるので、目視では何もしていません。
そして興味深いのはこの3レースともに観客から「ペースが上がった」と褒められたことです。確かに毎回後半に順位を上げています。しかしペースは上がっていません、多分それは周りがタレてきているから・・・・。

多段ギアではない = 気持ちが負けて軽いギアにしなくて済む

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photo:KeiTsuji

「重いギアで速く回せば、自転車は速く進む」というのはギャグのような本当の話。ただ現実的にヒルクライムなどでタイムを争っている時、一度気持ちで負けて軽いギアにすると歯止めが効かずどんどんタイムが落ちてしまうのも事実。なるべく自分が踏める重いギアをジワジワ踏んでいくのがコツだったりしますし、僕もロードで坂を登る時は自分が入れているギアをかなり意識します。

これはシクロクロスでも同じこと。特にギアのアップダウンも多いレースだと、今自分がどこのギアに入れているかすら分からなくなるものです。以前ChrisKing / Cieloのファクトリーライダー Josh Kelley が来日した際にCXスクールが開かれたそうで、そこで「ギアがどこに入ってるか必ず目で確認するように」とアドバイスがあったそうです。それくらい、今どのギアに入っているか分からないものです。

一度自分が入れたギアの場所を見失うと、更に疲れが溜まるとギアを軽くしがち。ケイデンスが上がるだけでどんどんペースが落ちてしまうわけです。

一方僕はと言えば、強制的に同じギアを踏むしかない。ギア比は相変わらず2.0で走っていますが、前半あんなに軽かったギアが後半シフトアップしたんじゃないかと思うくらい重い。仕方ないので踏むんですが、自分が気持ち良いケイデンスはある程度足が覚えているので、そうなると頑張るんですね。頑張るとペースはキープ出来るものです。
最初は戸惑うのですが、何レースもこなすと慣れてしまって、今は前半後半で重さの違いをそこまで考えなくなりました。

あと、シングルスピードだということだけで、周りと取るラインや侵入スピードが変わることが多く、結果「人のペースを気にしない」「アタックされても基本放っておく」を貫き通しています。なるべくペースを乱さないように走るのは、インターバルの多いシクロクロスでも同じことだと思うのです。

まとめると

最初から最後までなるべく同じギア比を意識して踏む方がペースが乱れにくい
・セクション毎にギア比を覚えてはられないので、ある程度平均のギア比を自分で決めておいて、ことある毎に戻すように意識する
・感覚は当てにならないので目視でギア比を確認

(以上が面倒な場合は ・シングルスピードにする というのもありかも・・・)

 

2016年2月3日 Cyclocross, テクニック

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photo : chef-nobuhiro

シクロクロスにおける「パワー」「ペース」「テクニック」。レース中も自転車を降りた後も、これらの言葉が頭の中でグルグルと8の字を描いている。今シーズンの殆どをC1選手として走り抜けて、確信が持てたことがひとつありまして。それはテクニックに関すること。

大雑把に言えば <コーナリングテクニックを習得する為の一番簡単な方法> 。

・状況から考える

理論に裏付けをするべく、少し状況を説明しておくと・・・。今シーズンで特にいい成績が出せたのは2戦。

・関西シクロクロス 東近江 23位 43%
・関西シクロクロス みなと堺 28位 45%

堺直前のFTPは 242w、体重は64.5kg / 自転車は SSCX でギア比 2.0。タイヤはMaxxisのチューブレス、空気圧は1.8

はっきりと言ってFTPもギア比も低い。SSCXという十字架を背負いパワーも無い僕が特別結果を出せた理由は、この2戦とも【コーナリングテクニック】がかなり重要視されたコースだから。コーナリングは得意な方です。

・レースで実際に起きたこと

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photo : BOSS photograph.

<コーナリングが得意> この言葉をもう少し噛み砕いて語るなら「タイヤ許容範囲の把握」と「ライン取り」だと思うのです。2項目は常に共存しているけれど、タイヤ許容範囲の方が全体像を捉えるのは難しいはず。

話をレースの中へ。堺で、僕は後続にパックを従えて連続コーナーに差し掛かっていました。全てのコーナーをタイトに攻めて、パックを随分突き放すことが出来たのです。
次の周回、同じコーナーではパックの後ろに捕まり前のペースに合わせて走行する。コースが狭く抜かすことは出来ないと考え、身体を休めながらジッと前の選手たちのラインを眺めていました。
よく見れば、とにかくコーナー手前で大きく膨らんで曲がっている。側から見ていると「曲がる為」ではなく「膨らむ為」に膨らんでいるとしか思えない。僕はそのラインを無視して真っ直ぐ侵入して真っ直ぐ抜ける、特にタイヤが滑りそうな感覚はなかったように思います。
彼らは「アウト イン アウト」という乗り物競技の基本に忠実になるあまり、一番大事な「速く走行するライン」を疎かにしていたように思うのです。

ライン
図のように。点線が僕、水色が膨らんでいた人。(点線が正しいライン、では無い。今回のケース、というだけ)

次の周回はそのパックの前に僕がいて、さっき膨らんでいた人が後ろ。さっきと同じようにコーナーで離そうとするも、なかなか離れない。あれ?おかしい。何故だろう。その次の周も同じ展開。気になって後ろに意識をやって分かったのが、完全にラインをトレースされていたのです。そりゃそうか。

・経験がモノを言うが、経験するためには?

<速く走る為には、速い人のラインをトレースしよう> という、ここまでの話だと何処にでもある結論になってしまうのですが、もう1つ気になることがあります。何故、C1で走ろうともするような経験値高い選手が今更ライントレースしてるんだろう、ということ。

ここからは仮定。速いラインを自分で作るとき、タイヤの限界ギリギリで走ることが多いです。タイヤの限界とはトラクションが抜ける直前のこと。もしトラクションが抜ける直前にアラートが鳴る機能がガーミンに備わっていたら・・・。

そんな機能は無いので <どうやってタイヤの限界を知るか> というと、もうこれは限界ギリギリで試しに走ってみるしかないでしょう。つまり場合によってはコケてみるしかない。
自慢にもなりませんが僕はよくコケます。特に試走中は結構ぶっ飛んでコケることが多い。何故ならコケないとそのコーナーでのタイヤの限界は分からないし、なんだったらコケてもいいようSSCXにしている節すらあります。

あのコーナーで僕のラインをトレースした人はこう思ったんじゃないかと「なんだ、そんなくらいでも曲がれるんだ」あくまで推測ですが、直接にそう言われたことも過去にあったりします。上記の状況も1度や2度では無く。実は多くの人が、タイヤの限界がどこなのか知らないんじゃなかろうか。もしくは結構許容値を余して限界としているのでは・・・?

値段の高いタイヤで余裕を持ったラインを走れば確かに安心なのですが、僕は比較的安いタイヤでもその限界を理解すればタイトにコーナーを攻められると考えています。というか、そのトラクションが抜けるギリギリが一番楽しい。(完全にトラクションが抜けてしまう泥はそんなに好みではない)

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photo : chef-nobuhiro

一番大きな例を挙げれば662CCCとその仲間たちのライディング。ダートジャンプや山の中で蓄えた経験はもちろんのこと、大前提として「コケてもしゃーない」という割り切りが存在しているように思うのです。そうじゃなければダートジャンプなんてやってられるはずない。

ついでに言えば、僕はMTB(XC、DH)、BMX、ロード、CXと様々な競技を経験していますが、シクロクロスが一番安全な競技だと考えています。その本意はコケ無いから安全ではなく、コケても速度域が低くて安全、という意味。

・まとめると

・自分が考えているアウトインアウトのラインが、上空から見ると結構無駄な線になっている可能性を疑う。

・自分が考えるタイヤの限界点が、もっと先にあるんじゃないかと疑う。

・最後は、実際に挑戦してみるしかない。

無闇にクラッシュしてしまうのは良くないのですが、僕が試走で作った擦り傷の数々も今となっては様々な経験を用意してくれたと感じているのです。

2016年1月19日 Cyclocross, Diary, テクニック

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今シーズンも走り出してから既に 8レース、C1へ昇格を果たしてから5レースを消化している現在ですが、全くのトラブル無しに走りを支えてくれている僕の愛車をご紹介したいと思います。

というのも、地元で走る時、または地方に出た際にSSCXならではの疑問やパーツチョイスを問われることが結構多くて、一度まとめてしまおうと思っていた次第です。

写真は昨日の東海クロスで前川くんに押さえて貰いました。本当いつもありがとうございます。

全体図

フレームですが All-City Cycles “Natureboy853”、身長170cmでサイズは49cmを選んでいます。乗ったサイズ感は、ほんの少しトップが短め、ホイルベースはかなり短め。僕は取り扱いのしやすさ重視でこのサイズを選びました。無理したら1つ上のサイズも乗れなくないでしょうが、、ステム短くしたり少しビジュアルに難が出る気がします。

実はNatureboy / Natureboy853 / MachoMan / MachoKing モデルは全てジオメタリが同じで、共通してサイズ選び出来ます。唯一はSSCXモデルがトラックエンドの為、チェーンステイが短く数値は設定されているくらいです(実際は調整が聞くので、全て同じにも出来ると思います)

リヤコグ

肝心のギア比は38T/19Tの2.0です。以前C3の時は2.1111を踏んでいましたが結局は後半踏めなくて辛い。現在は60分レースなので2.0がトータル的に調子良いです。
ハブもコグもSurlyのモノを使用しています。フリーにスペーサーを入れれば比較的どんな多段用ハブでもSS化出来ます。

ただコグは気を付けなければいけなくて多段用はNGです。変速しやすいように歯が設計されてあるので、複数枚から一枚拝借して取り付けると間違いなくチェーン落ちします。僕も最初これに悩まされました。SS用のものを取り付けましょう。

チェーン

ほか駆動系で良く質問されるのは、どうやってタイヤ交換しているのか、です。
いわゆる普通のトラックエンドであれば、ナットを15mmで緩めてチェーンを緩めて・・・という手はずですが、ご覧の通り特殊な形状なので少し工夫してます。
KMCから出ているミッシングリンクというジョイントを付けておいて専用工具で外します。で、チェーンが取れたらクイックを緩めて後方に引っこ抜く、以上です。これならテンショナーを動かす必要も無いです。
チェーンの張りは、張り過ぎず緩過ぎずの丁度よい頃合いで工具があれば充分外すことが可能、チェーン切った時にスプロケから落としてまたチェーンをくっつけておけば、よりロスなくタイヤ交換可能です。計ったことないけど、たぶん20秒くらい。

あとこれはレースでの考え方ですが、タイヤ交換での数秒をロストするのが惜しければ、それこそSSCXじゃなくても良いんじゃないの、、、というのもあります。シリアスレースをするなら代車も良いですが、そういうの抜きに向き合えるSSCXのスタンスが僕は好きなので、パンクさせないように乗ったり、パンクしたら終〜わり、くらいの感じでここまでレースを走ってきています。好きずきです。

タイヤ

タイヤはチューブレスです、今のところ。
IRON CROSSは軽くて良いんですが、水が入ると抜けにくいので小さいドリルで穴空け加工して、普段はテープで蓋をしています。タイヤはMaxxisのMUD WRESTLER。低圧でのサイドウォールのしなりや、全体的なグリップ力は凄く気に入っています。ただ、33mmのタイヤ幅がかなりギリギリな設定のようで、C1での招集 → タイヤ計測で何度か注意されました。1.7気圧なら問題なく、2.1気圧超えたときは「次から気をつけて」と注意されています。難しいですね・・・。
チューブレス、というのはコスト的にも扱い方でもかなり的を得た商材だと思います。シーラントひとつでチューブが不要になるし、タイヤリムの組み合わせ次第ではコンプレッサーすらいりません。そして安い。
ただグリップに関しては、どう考えてもチューブラーの方が格段に上。色んなシチュエーションでチューブラーの自転車を借りて走行してみましたが、僕はそう断言します。速度域の高いレースを走ると、ましてやそれが全身の筋肉が疲労して、頭もまともに思考が出来ない状況で、コーナーにタイヤを放り込む際の微調整って本当に難しいんですよね。特にSSCXはコーナーの抜けでの減速をとにかく減らしたいので、僕はそのうちチューブラーにする予定でいます。ホイル組み直したりもあるし面倒なので来季くらいでいいんですが、タイヤは出来れば表面が少し固めでサイドに腰があるような特性のモノをチョイスしようと思っています。

リザードスキン

ハンドル周りです。バーテープはLizard SkinsのDSP2.5mm。太すぎず細すぎず、グリップ力は雨でも変わらず最高です。ブレーキはBMXライダーというアピールで(いちびって)右後ろ左前設定。ハンドル周りがすっきりしていると気持ちいいですね。
ブレーキはベンベルデンも使っていたTRPの油圧。ブレーキというか、スイッチ的な感覚のタッチが気に入っていて、コンディションの悪いレースも走ることを考えると、今後カンチを選ぶことは無いです。ステムとポストは僕の所有する700C全てトムソンで統一しています。

トップチューブに貼ってあるのは、YETIの雪男をパロッたシール。

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僕がシクロクロスを始めるにあたって、諸先輩方はなんでも喜んで教えてくれたし、それがあっての今。僕もそうありたいですし、何か気になる点があればレース会場などでもお気軽に聞いてください。

ちなみに今週は水曜祝日はくろんど池。モトクロスインターナショナルもブース出展するので、レース以外はブースにいてます。そして週末は東海シクロクロス各務ヶ原へ参加します。是非会場でお会いしましょう!

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photo : 春日部写真店

2015年12月6日、長野県飯山市で開催された全日本シクロクロス選手権を走ってきました。

シクロクロスという競技において100名出走最後尾スタートというのは、ある意味で死を宣告されているのと同義であるわけです。最小で幅が3メートルしかないコーステープの内側に “連なった” 選手たちを交わして前へ出ることなど可能なのでしょうか。そもそも周りの彼らが僕より速くない約束など、どこにもない。

ましてやこれが全日本選手権ともなると、緊張でまともに身動きが取れない。取れない、ながらもパンッと鳴って出走をしてしまえば、そこに居合わせた観客たちの熱い声援を受けることとなり、結果彼ら彼女らに目を覚ましてもらうのである。

結果は・・・?

結論から言えば、72位 / 97名。DNSが2名あったとのことなので、最後尾から23名を交わすことが出来ました。それが良いか悪いか、レース前から順位を上げるには忍者戦法くらいしか手立てが無いと考えていなかったわけですが、実際にソレはトライして成果を上げることが出来たので満足しています。

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キャンバー手前の段差はバニーホップでクリアして、バンクをプッシュして登り切る。そのあとは泥に惑わされる集団を横目に、キャンバーの最上部を進むという、荒技。

シングルスピードという選択

 

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photo : KeiTsuji

シングルスピードで全日本を走る、という少し前に湧いて出た僕の野望は、ある程度のスピードで達成することが出来ました。もちろん舗装路の直線は涙が出るほど辛かったし(ケイデンスは酷かったなぁ)立ち上がりは遅いし。けれど本音を言えば「SSCXで全日本を走ると(いろいろと)どうなってしまうんだろう」という興味、がそうさせたのです。今のところ自身の満足感と少ないTSSを稼いだくらいですが、落ち着いて考えればシングルスピードの可能性を少しだけ膨らませることに貢献出来たかもしれない。もしあなた(かもしくはその友達)がシングルスピードでシクロクロスというレースを走ろうとしているのであれば、過去にそれで全日本を走ったバカもいるという話を思い出してみてほしいです。

何を得たか

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photo : KeiTsuji

シクロクロスの勘所はレースに出ることである、というのは何度もここに書いているけれど、レースを走れば数値で表現出来るほど経験値が溜まってゆくのです。今回は関西クロスの烏丸の経験が大いに行かせたし、もしくは今回のコースが次のどこで試すことが出来るか楽しみ。
そして何よりも全日本とは少し特殊で、どんなに事前の準備や緊張で辛くとも(もしくはそれが辛ければ辛いほど)レース後の清々しさは他の何をも凌駕してしまう感じがあるのです。

まだシーズンは折り返し。このあと参戦予定のレースを書いて、締めとしたいと思います。

12/13 日 関西CX #6 東近江
12/20 日 関西CX #7 泉佐野りんくう
12/23 水 関西CX X’mas くろんど
12/27 日 東海CX 各務ヶ原
1/10 日 関西CX #9 希望ヶ丘
1/17 日 関西CX #10 堺
1/24日 Crifford スクールクロス
1/31 日 関西CX #11 桂川
2/7 日 四国CX さぬきクロス
2/21 日 四国CX 西阿波
2/28 日 東海CX ワイルドネイチャー
3/6 日 中国CX 岡山吉備

2015年12月7日 Cyclocross, レースレポート

ところで、長らく放っておいたこの1年の間に何があったのか、というと。

2014年2月2日、関西シクロクロス 桂川でシクロクロスデビュー(C4で)をしてから、トレーニング&レース活動を続けて、先日 2015年10月25日 関西シクロクロス マイアミで、なんとC1へ昇格することが出来ました。

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同じ場所、同じカメラマン、同じライダー。こう見比べると色々違いが見えて面白いです。

ちょうど上の写真、2014年のマイアミでもC4→C3へ昇格となったので、自分にとっては縁起が良い場所でもあります。

そして、、特筆すべきは未だ自転車がシングルスピードのまま、ということ。

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以前からシングルスピードシクロクロス車(SSCX)の良さはこの場でお伝えしてきましたが、こうやってC1を戦えるとなると、多少言うことにも説得力が増しますし、、まぁいいもんです。

簡単に戦歴を。

2014年 2月 2日 関西シクロクロス 桂川 #10 C4 23位 (46%)
2014年10月26日 関西シクロクロス #1 マイアミ C4A 2位(昇格)
2014年11月16日 11/16 関西シクロクロス #3 日吉 C3 1位(昇格)
2015年 2月22日 阿波シクロクロス ぶぶるパークみかも C2 4位(26%)
2015年10月25日 関西シクロクロス #1 マイアミ C2 2位(昇格)
2015年11月 8日 関西シクロクロス #2 大野ダム C1 26位 / 63%

シクロクロスはレースが勘所だ、と前のポストでのたまってましたが、結局最初に出た桂川からは 32戦 出ました。たぶん日祝休みでこんだけ出走してる人間もプロアマ合わせて僕くらいだと思います。

全てをシングルスピードで走ったので、なかなか経験値は溜まっている方じゃないかと思います。その辺り、今後じわじわポストしていこうと思っています。

2015年12月1日 Cyclocross, レースレポート

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東海シクロクロス 2016 by KeiTsuji

シーズンを間近に控えたシクロクロス。未舗装の悪路を突破しながら周回を重ねる風変わりなこの自転車競技も、じわじわとその名を広め競技人口も増えて来ました。長時間に及ぶエンデューロレースやMTBレースに比べ、会場への移動や拘束時間など敷居の低さが大きな理由でしょうか。

競技を始めるにあたって、マシン選びもひとつの魅力と言えるでしょう。フレームのカラーリングから材質、ホイル、タイヤ、ブレーキの種類も大事ですね。これら機材の中でも、部品個々ではない、大きな決断として最初に立ちはだかるのが<シングルスピード>という選択肢です。

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Falconer SSCX by Oguuu

シングルスピードシクロクロス、通称<SSCX>。興味のない人にとっては悩む必要すらありませんが、初期コストの安さや見た目のシンプルさから、これからシクロクロスをやってみようと言う人には使用感など、とても気になるところでしょう。

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kossy with sscx by dsk24

SSCXを一台目のマシンとして迎え入れた僕が、購入前に気になっていたこと、走ってみて気付いたことを交えながら、シクロクロスをシングルスピードで楽しむ為の4つのヒントを書き起こしてみます。

【購入前に気になっていたこと】

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<ギア付きか?シングルか?に対する迷い> 僕は自転車競技歴16年、MTBはXCにDH、BMXストリート、ピスト、ロードでのロングライドなど一通りの自転車には跨がって来ました。故に何となくSSCXの概要は掴んでいたと思います。シンプルなのと、BMXをバックボーンとしている自分に合っている、そう考えました。

しかし、既にレースへ参加している仲間に相談すると賛否両論。「シングル似合ってるじゃん!」「どうせギア付き欲しくなるよ」「壊れ難そうだね」「少し出せばギア付き手に入るよ」相談すればする程、自分で結論を出す事が難しくなりました。

最終的にはRapha Japan、親愛なるmotogさん鶴の一声「(SSCXでもシクロ)全然いけるっすよ!」に後押しされ購入に至った次第です。ギア付きが良いかシングルが良いかは水掛け論のようなモノで、結局は本人次第でしかありません。特にギア付きしか乗ったこと無い人にアドバイスを求めるのは止めましょう。

最上位クラスのC1でトップを狙うというのであれば最初からギア付きで上級グレードの自転車を用意するべきでしょうが、先ずはレースに出たい、シティユーズも楽しみたい程度であればSSCXで全く問題ないと思います。ギア比さえちゃんと考えればギア付きに対する劣りはそれ程酷くないですし、メリットも沢山あります(レースや週末ライドでの出来事は後述)充分レースを楽しむことが出来ます。

大事なことは、SSCXでシクロクロスにチャレンジするんだ!という本人の想いを尊重することですし、何であれ新しいことを始めようとする気持ちに素直になることです。


【購入時に気付いたこと】

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<気になるコスト面は・・・?> よっしゃSSCXでシクロクロスを始めてみよう!そう思ってから購入まで、そう時間は要りませんでした。シクロ車であっても、シングルスピードというだけで選択肢の幅はぐっと狭まるからです。思いつくのは、Surly、Fairweather、MASI、ALLCITY、BMXレジェンドTajが作ったFairdaleなんてのも。比較的オシャレでアーバン色が強いブランドばかりですが、どれも10万~20万の幅で完成車を購入出来ます。さすがに各社SSCXにグレード幅は持たせず、大体同じような仕様に仕上がっているのです。

なので、見た目と色合いが気に入りさえすれば、あとはサイズにだけ注意すれば購入、という流れで問題ないと思います。

ちなみに僕は<ALLCITY Natureboy>というマシンを手に入れたのですが、11万円強の完成車に、ペダルはカチャっとはめるクリップタイプのモノ、フロントギアは38Tのモノに交換して貰いました(後述)。

それに、ヘルメット、ジャージ上下、シューズ、サングラスまで付けても5万円程、最終の支払いは16万円くらいでしょうか。あとは<スポーツエントリー>等で3000円足らずのエントリーフィーを支払い、早起きをすればレースに参加出来るでしょう。

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ちなみに僕が<ALLCITY>を選んだのには理由があって、TumblrやInstagramで事前にSSCXの画像を掘っていたのですが、その際高級オーダーフレームに混じってALLCITYが美しい写真で紹介されていました。パーツもENVEカーボンを多用したハイエンドなもの、跨がるライダーが身につけているのもRapha。フレームはあくまで安価なクロモリなのですが、玄人からもこうやって愛されるブランドイメージに惹かれたのです。


【レースにて】

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kossy at 桂川 by kikuzo

シクロクロスという競技は、都市近郊から然程距離のない場所で行なわれる周回レースを指します。故にロードやMTBに比べ、競技イベントに参加すること自体が勘所となります。

僕は今日に至るまで関西シクロクロス、東海クロス、讃岐クロスなど、計7戦のレースへ参加しました。全てがウェブでエントリーしてクレジット払い、又は当日払い。当日エントリーはありません。

参加への細かいプロセスは他のブログにお任せするとして、ここではSSCXならではの部分です。エントリー自体、SSCXカテゴリーの場合も時にはありますが、基本的には他のギア付きバイクと同じクラスで走ることになります。

<とっても気になるギア比> SSCXは当然ながら最初に決めたギア比で走りきることになります。SSCX仲間とも話をしますが、レース時は1.9~2.0を基本とすれば良いのではと思います。例えばフロントが38Tならリアは19T~20T。40Tなら20T~21Tという具合。ある程度普段から走り慣れていて脚力に自身のある方は2.2くらいまで大丈夫でしょう。実際僕は2.1111で今までのレースを走っています。しかし油断は禁物、レースで走る30分の間に間違いなく疲労が溜まって後半足が回らなくなるので、最初はギリギリ走れるギアより一個落として出走するのが吉です。なので必ず試走で何周回かしておきましょう。

でもどうやってギアを変えるのでしょう?それはバイク選びの際、リヤハブの形状に注目してみてください。大抵は左右にネジが切ってありフリーのコグが両方に付けられるようになっています。自転車購入の際は、最初付いているフリーに合わせてフロントギアを交換しておき、伴ってハブの反対側にもう一つ異なる歯数のフリーを付けましょう。こうすればホイルをひっくり返すだけでギア比を変更出来ます。

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またはWhite Industriesからひとつのフリーに2枚の歯が付いているアイテムも出ています。僕も愛用していて、フロントは38T、リアは17-19のフリーと反対側に18Tを付けています。

また普通の多段ギア用ハブをシングルスピード用に使うことも可能です。通常のカセットをフリーから抜いて、好みのコグを一枚入れる。空いたスペースにはスペーサーを入れます。この時注意が必要なのは、コグに多段用の物を流用するとトルクが掛かった時チェーンが脱落する場合があります。必ずシングルスピード用のコグを使いましょう

<レースは諦めが肝心> シクロクロスには<乗車率>という言葉があって、シケインや砂浜、階段など、どうしても乗って行けない区間を設けています。ありがちなのは無理にギアを軽くして乗っていこうとするパターン、ミスを誘発してしまいますし、後続車集団に巻き込まれればつっかえて余計にタイムとエネルギーを浪費してしまうのです。SSCXでデメリットとされる「ギアが重くて乗れない」ところは、ギア付き車でも変速にモタツイている場合が大いにあるので、さっさと諦めて担いで走りましょう。シクロクロスでは、乗り降りに対する早めの判断がレースの展開を左右します。ある種、SSCXは早めに僕らを諦めさせてくれる潔い乗り物とも言えます。

また、担ぎは後続車のリズムを崩すので、それはそれでメリットになるのです。担いだ自転車を下ろしたとき、振動でチェーンが落ちる、ギア付きだと良く有るそれもSSCXならありえませんよね。

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実際、レースに出てみて感じたこと。購入前に心配していた程ギア有りからのハンデは無いと思います。初心者であれど、どんどん上がっていく心拍の中、バイクコントロールからブレーキング、自転車の乗り降り=クリップペダルの脱着まで、レース中は頭と身体をフル回転させなければいけません。余計なストレスはなるべく少ない方が良いですし、ギアがあったからと言って初めから上手く使いこなせるなんてことはありえないと思うのです。


【週末のライドで】

シーズンを終えて、泥で汚れたバイクを洗っているとき。このバイクで少し離れた隣町までツーリングに出かけたいな、直ぐさまそう感じるでしょう。幸い僕は標高931mの六甲山を有する阪神地区に住んでいます。南北に渡る武庫川サイクリングロードを走れば、宝塚~有馬~六甲山頂と、50kmで1800mの標高を獲得出来ます。次のシーズンで良い成績を残す為にもなるべくこのSSCXで様々な場所に出かけようと考えました。

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<Rapha Club Rideに参加してみて> 日差しが照りつける暑い日、Rapha Cycle Club Osakaが主催するClub Rideに参加しました。Club Rideには水曜開催と土曜開催があって、参加した水曜は割と楽なルートが選ばれています。店舗が位置する福島を起点に、神崎川を上って街を抜け、天満宮に参拝。自宅から自走で行ったので距離は60km弱で200mも登っていません。ギア比は2.23(38T/17T)、平たくは何ら問題ありませんでしたね。ペースを乱すこともなく、楽しく走れました。その時のログはこちら→ http://www.strava.com/activities/179474554

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<ホームコース 甲山ピクニックロード> 武庫川サイクリングロードから仁川に抜け、住宅地のキツイ登坂を経て自然豊かなピクニックロードへ。そのまま関西学院を横目にまた武庫川サイクリングロードへ。30kmで350m強の獲得標高。その間、信号はたった5つ。正直15%を超える仁川住宅地の登坂は酷く辛いものの、それ以外はゆっくり楽しめます。ギア比は2.111(38T/18T)で走っていますが、殆ど問題はないですね。http://www.strava.com/activities/178681883

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<六甲ループで山頂を目指す> この阪神地区では最高峰の六甲山頂へ。宝殿を通る表ルートは、いくらなんでも急斜度過ぎて登りきれるはずもないので、宝塚から船坂を経て有馬へ抜け、裏六甲を経由するルート。ギア比は僕のバイクでは一番軽い2.0(38T/19T)。正直平地では明らかに物足りなさを感じるものの、それでも登坂はギリギリ。1.9でも良いかなと。アドベンチャー感覚で休み休み登れば問題なさそうですが、グループライドでギア付きのバイクについていくのは難しいかも知れません。http://www.strava.com/activities/187661248

この他、長野は松本で美ヶ原を登ったりと、ギアと事前のルート確認だけしっかりしておけば大概路頭に迷うことはないでしょう。街中での使用であれば全くストレスが無いと言っても過言ではありません。

但し一点だけ。次のシーズンに向けてのロードトレーニングもSSCXでやろうと試みましたが、これは難ありでした。登坂にしても平地にしても、勾配やスピードに応じて負荷を調整する必要がありますが、ギアが固定なので一定の負荷しか掛かりません。ありがちなのは登坂に合わせたギア比チョイスをした為、平地で高ケイデンスになり過ぎ、全く負荷が掛からない、なんてことが。これはギア付きのロードでトレーニングを開始したことで気がつきました。

とは言え、トレーニングという名目を持たずとも、週末のライド~レースまで充分に楽しめるポテンシャルをSSCXは秘めていると思います。

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ということで。僕がSSCXでレースを始めるに当たって気になっていたこと、気付いたことを中心に書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。やはり新しいことを、人と違う形で始めるのは勇気がいるもの。少しでもSSCXの魅力が伝わればと思います。

もう今月末からは関西シクロクロスも開幕となります。初戦、琵琶湖マイアミランドでお会いしましょう!

追記

その後、相も変わらずシングルスピードでレースへ参戦し続け、結果、トップカテゴリーへ昇格することとなりました。詳しくはこちらのポストをどうぞ

a few Podium with SSCX

シクロクロスを共に戦う Natureboy853 をご紹介

全日本シクロクロス選手権を走ってきました。

シングルスピードが教えてくれた、レースで「タレない」シンプルな方法

2015.12.02

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