0001

All-City Cyclesが満を持して市場に投入した新型オールロードバイク「Cosmic Stallion」に跨る機会に恵まれました。鮮やかなカラーリング、専用のバテッド4130チューブ、スルーアクスル。新モデルの走り心地やハンドリング、そして使い勝手はいかに──。

02

先に断っておくと、僕はライディングのシチュエーションに応じて自転車を正しく選びたいほう、です。舗装路ならロード、オフロードならMTB、レースではシクロクロス。TPOに合わせて自転車を選ぶのが美徳だと思っており、おかげで部屋の大部分を自転車に占領され窮屈であったり、それが幸せであったり。

ですが、あらゆるコンディションの路面が複合したルートを選ぶとき、または身軽に幅広く自転車競技を楽しむという点では「オールロード」というコンセプトが強い意味合いを持ちます。例えば、MTBを山中のみで楽しむとなるとトレイルヘッドまでにクルマが必要になりますし、このご時世それが手軽とは言えません。舗装路を軽快に進み、辿り着いた先でトレイルを見つけ好奇心の赴くままに走り抜ける。全ての道で快適に走ることをコンセプトとした、新たなオールラウンダー 「Cosmic Stallion」 が登場しました。

幸いにも、発売間も無いモデルに数週間またがる機会を得ましたので、色々なフィールドでテストライドをしてみました。

・スペック

0002

0006

All-City Cyclesの新機種「Cosmic Stallion」は、同ブランドラインナップのなかでは最新かつハイスペックなオールラウンダーと言えます。ペダルをぐっと漕ぎだしてわかる剛性の高さ、それで居て長時間のライディングでの疲れにくさは、単純に鉄製ということだけが理由ではありません。

いわゆるシクロクロス車と比べて長いリーチが設けられたチェーンステイ、そして熱処理→空気硬化を経たAll-City独自のA.C.E.チューブが全てのパイプで採用されています。言い換えると、パイプを全域にわたってチューブを細くすることが出来、軽量化と振動をいなすことに恩恵を与えています。

0009

その他、All-City Cyclesとしては定番となったモード的な規格とクラシックな造形が見事に調和していて、 42-52mm HT、142×12スルーアクスル、Di2の互換性など、シンプルで信頼性の高い68mmBBも採用されています。当然、ラックとフェンダーが自由に取り付けられるダボも用意されています。
カラーに関しても、以前Fulton Racingの限定カラーで使用された塗り分けを、大胆にもゴールド / ホワイト / ブラックで彩っています。想像するに、Schwinnが当時MTBのFactoryモデルとして用意していた個体からのインスパイアされたものでしょう。

僕の身長は170cm、サイズは49を選択しました。

<ライド>

さて、これら今までのモデルから更に進化した仕様が、どういう個性を作り上げているのか、実際にライドへ出掛けてチェックすることにしました。同条件の方が比較しやすいかな、ということでタイヤのみ普段履いている28Cのグラベルキング変更して、いざ六甲山へ。

ポジションも合わせたので、街中 〜 幹線道路はロードと変わらない挙動を見せます。ベースがSpaceHorseというツーリング向きの車種なのですが、Cosmic Stallionとしてグレードアップし、高速巡航を想定したモデルらしいガッチリ乗り味。但し登坂はホイルベースが長めなので、ダンシングで振り回しにくい印象がありましたが、じわじわとトルクを掛けて登る分は気になりません。

美山_170928_0023

映像でも取り上げてみましが、特にこのモデルの真価を発揮させるのはハイスピードな下りとグラベルなど荒れた路面だと思います。
ロードバイクで長い下りを走っていて、自転車の挙動に悪影響を与えるのが振動です。路面からの振動は当然ながら、自転車から発生する振動も見逃せません。ヘッド周辺やリヤのステー、ブレーキングでのキャリパー・パッドとローターから来る振動、もしくはホイル軸周辺からの振動など。

この微妙な振動の加減でタイヤのグリップ力を感じ取り、自転車をどこまで寝かせて良いものかを読み取る訳です。が、必要な情報は路面とタイヤの振動だけであって、それに共鳴して自転車の他の部分が振動してしまっては良くない。

それらの部分が充分な強度を保っており、タイヤからの情報のみをはっきり確認しながら走り抜けることが出来ます。油圧ディスクブレーキも相まって、加速減速をきっちりこなすことが出来ます。

当然ながら路面からの突き上げが多いグラベルでも剛性の高さは強みとなります。長めのリヤステイは振動を適切にいなし、同じタイヤ同じサドルのロードバイクで走った場合と比べても、随分違った印象を受けました。高速のコーナーも路面状況が捉えやすく、自分のスキルに応じたスピードを出しやすいです。

美山_170928_0006

特にこの自転車を所持している間に出場したグラベルクリテリウムでは、想像を遥かに上回るパフォーマンスを披露してくれました。レース、ということもあり普段と違い全開でグラベルを突き進みます。グラベルを走行したことがある方ならイメージ出来ると思いますが、砂利道をロードバイクで全力で走るということはかなり勇気が要るものです。

試走時は路面からの突き上げで随分翻弄されましたが、ある程度走っていると身体がその状況に慣れ、ペダリングやハンドリングを正しく行うことが出来るようになります。前述に同じく、路面状況がわかりやすいのと、下りからのコーナーでは低重心でBBの位置が掴みやすく、はっきりと自転車の中心に軸をかけながら路面を捉えて曲がることが出来ました。

04

高速巡航ができ、かつ路面の振動をいなすキャパもある。ということは様々な路面状況が登場するライドであっても、ロードバイク寄りのセッティングの方が楽しめると思います。クリアランスは充分にありますが、あえて30C以下の細めのタイヤで、6気圧くらいで乗るのが全体を通してこの自転車を楽しめるセッティングじゃないかと思います。

また同じ意味でもペダリングを楽しむために、ロード用のSPDで走るのもポイントです。

元々 All-City Cycles にはシクロクロス用のモデルとして Macho Man がラインナップされていて、レース仕様のみならずなく、トレイル仕様、タウンユース仕様などカスタムの幅が広く、オールラウンドに人気を博しています。ですが、それとはコンセプトが似て非なるモデルと言えそうです。

<総括>

美山_170928_0008

個人的に、グラベルというジャンル自体は先人達が通った古き未舗装路への回帰、ロードバイクの原点をリスペクトする行為であると思っています。そのあたり、All-City Cyclesが物事のルーツへ非常に重きを置くブランドであることは知られていて、また新しい規格や見栄えとの調和を美しく表現するブランドでもあります。

このモデルはそんな彼らのインスプレーションを鮮やかに表していると言えます。

また走りを考えても、セグメントに囚われず、高剛性を活かしてありとあらゆる場所を走破出来るポテンシャルのある一台だと言えます。

美山_170928_0028

2017年9月28日 Bicycle, Bike Check, other

IMG_9373

レースレポート

僕らにとってはオフシーズン真っ只中、あと数ヶ月で始まるCXシーズンに向けて調整を行っている最中ですが、この時期恒例の “Crifford” へ参加してきました。

会場はBMXコースとして馴染みの三重県桑名、Gonzo Park。Bucyo Coffeeのブース、ユキオくんのMC、東海馴染みの面々、その安定感からか久しぶりのレースですがリラックスして準備を進められます。

今回、Criffordとして初めてのナイトレース。ナイター用の照明と手元のライトを駆使し、手探りでレースを進めます。
BMXコースでのレース、特にCriffordはコーナーがほとんどバームなので、タイヤをギリギリまでグリップさせて曲がるなんてことも少ない。リズムセクションでプッシュした時にタイヤが底付きするので、あえて空気圧は前後2.5。タイヤはGravel Kingのセミノブ(Semi Knob =SK)で。

36684390295_a32cea503d_k

36545977761_853e2182dd_k

序盤は慌てても仕方ないので、自分の身体の状態を確認しながらペースを考えます。湿度は高いながら、夜で少し涼しめ。今回から導入したWAVE ONEのデュアルスーツは汗抜けが良く、夏なのに体温を気にせずレースを運びます。

思った以上に自転車の取り回しが効くので、徐々にペースアップ。鈴鹿→Crifford→鈴鹿をハシゴしている中村龍太郎選手、そしてRingoRoadの和田選手がいいペースでレースを進めているのでジョイン。龍太郎選手はCX、和田選手はMTBの混走。CXで出走した自分としては龍太郎選手に勝ちたい。

コース1周約3分。前半は登り区間で龍太郎選手が速い。後半はレースコースを余すことなく使ったテクニカルセクション、無論DHエリートの和田選手と差が広がるのです。自分の得意を生かしてじわじわ差を詰めて龍太郎選手を交わす、更に和田選手を交わし、差を開けたい龍太郎選手との間に和田選手を挟む作戦。

36684382305_f14a30831b_k

登りは抑えて、下りで一気にペースアップ。結構後続と差が開いたので一安心。が、また迫り来る登りに全然対応しきれず。ふだん20分走ばかりやっていたので、短時間高強度の走りに身体が追いつかない。

気がつけば龍太郎選手は真後ろ、更にその後ろに先頭の沢田時選手が見える・・・。こういう場合僕はサッと道を譲るようにしているので、タイミングを見計らって時選手にスペースを空けた・・・つもりが通り過ぎて行ったのは龍太郎選手。暗闇で誰が誰だか判別ついていない。

続いてに時選手に交わされ、彼を追って前はペースアップ。全くついていけず、更に後ろとの距離もかなりあったので、ペースダウン。

AJOCCレースだと殆ど見ることのないパンプの連続に、腕と手のひらを削られ集中力を完全に欠いた終盤でありました。その後ほとんど一人旅で、10位フィニッシュとなりました。

36288442440_4b3b8ae700_k

今更ながら、レース前にしっかりストレッチすることを覚えて、そのおかげか自分でも驚くほど身体が反応するも、後半心拍もペースをガクッと落としてしまったので、集中力が欠けています。

徐々に身体をレースペースに慣らして、もうすぐ開幕するシクロクロスシーズンに向けて仕上げていこうかと思います。

All Pictures taken by Yoshihiko Maekawa

大会名: Crifford / Night Race
開催日: 2017年8月21日
開催場所:三重県桑名市 Gonzo Park
気温:  26℃
リザルト: C-1(MTB / CX混走)10位
路面状況: ドライ
使用機材:All-City Cycles “Natureboy853”( http://allcitycycles.com )
ギア比: 38 x 19 = 2.0
タイヤ: Panaracer “Gravel King SK” 32 / F 2.5bar R 2.5bar(https://panaracer.co.jp )
リム:  H PLUS SON “THE HYDRA” 28H ( http://hplusson.com )
ウェア: WAVE ONE “デュアルスーツ”( http://www.wave-one.com
心拍数: Avg 169bpm / Max 182bpm

レースのデータ分析

そういえば、今回からCX車にもパワーメーターを導入したんですが、簡単な分析とメニュー作りにトライしてみました。

1

データはCriffordの計測を担当しているWakita Softさん( http://wakitasoft.com )から拝借しています。最初の1周は少し周回が短いので、僕の最速Lapは2’58。7Lap目頑張りましたが、前述龍太郎選手に抜かれてからぐっとペースを落とし続けています。

2

GPSデータでLapタイム取っても良いのですが、せっかくなのでWakitaSoftさんのデータを元に、ZwiftのAnalysisのページから、こんな感じでラップを選択。

3

んで、エクセルに必要データだけ移して、グラフ化。う〜ん。垂れてる。

具体的に、、、最終Lapは後続がほぼ居なかったのでちんたら走る。ので、データとしては微妙ですが、その手前までは3秒4秒ずつほどタイムを落とし続けています。ワットに直すと7〜8ワットずつ。

4

あと、3・4Lap目は同じタイムなのに平均ワットが凄く違う。
分析した感じだと、どうやらGonzoPark特有のパンプセクションを足で走ったか、腕でプッシュプルして進んだかの違いが原因な模様。確か登りのパンプは強引に漕いで前へ出ようとしたものの、結果タイムが変わってないのが非常にわかりやすいエビデンスになっています。

36638126046_b709a02d88_k

ただしプッシュプルもちゃんと繰り返しやっていないと使い続けられないのは明白で、後半タイムが落ちている原因も、要所要所でパンプする筋力が徐々になくなり、漕いで進むしか術がなくなったのが大きな原因だと思います。普段僕そんなにLapタイム落ちないので。

5

あとパワーメーターを導入した恩恵として、今回のデータを数値化→グラフ化してみました。
5秒 450w
5秒 レスト
5秒 450w
5秒 レスト
45秒 350w
5秒 レスト
5秒 250w



3分のセットを15回で45分。確かに死ねそうではある・・・てな感じで、ものの見事にインターバルです。当たり前のことですが、こうやってデータ化して、数字で頭に理解させるのがとても大事だと思います。

さらに、こんな感じでレースを数値化→グラフ化という工程をコース毎に繰り返せば、平均化されたトレーニングが作れるかと思います。

6

Zwiftやっているなら “The Wringer” というメニューが近いのと、Bucyo Coffee / CLTの筧選手が「90秒5倍 – 30秒を20本」って言うメニューをこなしているそうで、今回4位と絶好調だったので、レース時間に合わせてやってみるのもいいかも知れません。(死にそう)

あと後半に行くに連れてパワーと同時に心拍が下がってます。これは集中力を欠いてる証拠でもあるので、60分間しっかり気持ちが抜けないように、近い強度で近い時間を走り抜くしか鍛える方法がないなーと。

と、言うことで。一本レースを走っただけでアレコレ書いてみましたが、少ないデータでもちゃんと分析すると色々見えるので、レースのデータを取り続けて、終わったあとの楽しみとしてニヤニヤしてみようかと思います。

「熱意が人を惹きつける」
この言葉が似合うブランド、作り手は、そう多くはないと思っています。ですが、”All-City Cycles”、そしてこのブランドを舵取りする ”ジェフ・フレイン” という男にとっては、これほど分かり良い言葉はないと思います。

この熱意は、生み出される製品や、または語られるストーリーとなって現れます。All-City Cyclesというブランドを通じて彼らが伝えたいこと、を、翻訳してみました。

29252269085_539bbd2508_b

僕たちは最新のアニュアル、例年用意しているフォトブックの制作に取り掛かりました。この中には、僕たちが誰で何をしているのか、まだご存知ない方たちへのカンニングペーパーが用意されています。
数年前 All-City Cycles がピストバイクの会社だった時は、僕たちが何をしているのか誰もが正しく認知してくれました。ですが、いま僕たちの世界観は自転車に関わる多くを取り込むようになり、その認知の一部を失っているのは明らかで、それがこの冊子を作っている理由です。

シーンに裏側から携わっている僕たちにとって、扱う自転車の種類は変わりましたが、目標は変わりません。ライダー、ショップ、そして地域社会へ貢献する為には、既製の自転車に美しさをもたらし、また常に自分たちが望んでいる自転車を新たに作り、僕たちが信じる人々やイベントに利益を還元する必要があります。

僕らの仲間、コシ(※僕です)はこう述べる
「スピード、スタイル、ラブ、リスペクト」だと。

・僕たちのミッション
アーバンサイクリングの文化とその道具の進化に意味ある貢献をする事。

・僕らは何者か
All-City Cycles は、現代の都市生活からインスピレーションを得ています。複雑で、カラフルで、またどこかくたびれていたり。僕たちの中には小さな町からやってきた者もいれば、大都会で生まれた者もいます。ある者は、ムーバーで、シェイカー、メイカーで、デザイナーだったり。シーカー、ロマンティック、クック、ウィーダー、アーティスト、フォトグラファー、ブルーカラー、ホワイトカラー、そしてカラーなしだったりするのです。(※クック・ウィーダーは奇人変人の意、ブルーカラー・ホワイトカラーは肉体労働者・ビジネスマンの意)

僕たちはすべての町、すべての都市、すべての国、すべての大陸から来ています。そして自転車というコミュニティに住処や拠り所を見つけたという共通項によって繋がっています。
その場所で自転車に乗り、レースをし、時には冒険をしたり、道無き道を進んだり。パーティーをすることも、近道を通ることも、素晴らしい景色を覗いたり、美味しい食を見つけたり、時には飲み交わしたり、真夜中に泳げるスポットを知っていたりすることも。
これらストリートは、僕たちのモノなのです。

・僕たちが信じていること
自転車に跨って仲間とどこかへ出掛けます。辿り着いた場所、道中を共にしたその乗り物や仲間に対して愛を感じずにはいられなくなるはずです。
僕たちは使い捨ての文化、特に自転車のコモディティ化を嫌います。
例えば、普段手にする機会の多いモノは機能的であるだけでなく、使用頻度や年齢に応じた美しさや価値を伴うべきだと考えます。あなたが作った自転車のキズはその自転車をより価値あるものとし、あなたが誰であるか、そしてどこを訪れたのかを反映していると考えています。あなたに与えられた人生の歩みを、その一台の自転車が共に進んでいると言えます。

・僕たちがしていること
長きに渡って愛用され、新しい場所に連れて行ってくれたり新しい経験をあたえてくれる乗り物、また世界や自分自身について学ぶことの出来るような自転車を作ることが、僕たちのゴールです。

具体的には、店頭に並ぶ自転車がただの既製品ではなく美しい手作りの作品だった時代がありました。僕たちは、その美しさを既製品の世界へ持ち帰り、より多くの人々に思いやりのあるデザインを実現できるよう努めています。細部に至るまで汗を流し、作り出すすべてのものに僕たちの経験を落とし込んでいます。これらの製品は、情熱を持った誇り高い職人たちの、何年にも渡って習得したスキルによって作られています。

All-City はあなたにとって初めての自転車にはならないかも知れません。
ですが、僕たちと同じ世界観を持った仲間たちにとって、最初の偉大な一台になり得るでしょう。また、世界には常により良いバイクができる余地があると信じています。

original post : “ALL-CITY IN BRIEF”

2017年7月11日 All-City Japan Tour, Diary

01

Stages Power という、片側クランク式のパワーメーターを導入しました。

数あるパワーメーターの中でこのStagesを選んだのにはいくつか理由があり、または購入まで使い勝手の部分など悩んでいた部分も使ってみてわかってきたので、書きまとめてみたいと思います。

ちなみに購入理由は、以前使っていたハブ式パワーメーターに不具合が出てきて(前オーナーから譲っていただき、年式的には随分経過してるはず)そろそろ代替え検討だなぁと思っていた、からでした。

購入前の悩み

923765_336899956434134_975958368_n

現在のハブ式パワーメーターは旧型。たぶん2008年くらいのモデル。機器が入っているハブの中身だけごっそり新型に交換してくれるサービスもあるらしいのですが、完組のリムはクリンチャーでシューの当たり面も減ってきているし、いつまで使えるか不安な機材に投資するのもなぁ、、、と、そんな経緯で新しいタイプのものを探していました。

ハブ式、クランク左右式、クランク片側、ペダル式、などなど。複数の製品が世に出回っている中、僕が新しいものを選択する上で優先したのは以下の項目。
・コスト
・他機材への制限が少ないこと
・機材の精度

他機材への制限

IMG_8569

“コスト” は言わずもがな、“他機材への制限” は結構重要なポイント。ハブ式だと基本的にホイル単位になるので、クリンチャー、チューブレス、チューブラーどれかに固定されますし、決戦用練習用と使い分けも出来ません。僕はオフロードでも関係なくロードで走るので、正直いまのカーボンホイルは怖くて、アルミリムにダウングレードさせたいと思惑もありました。またはそのホイルをシクロクロスやディスクロードとして流用するのも無理があります。

ペダル式は当然使えるクリートが制限されますし、多少なりとも消耗品というイメージもあるので少し怖い。クランクならば普段ほとんどタッチすることが無いですし、片側であれば脱着も用意、他競技(主にCX)への流用もなきにしもあらず。たまたま、僕はロードもCXも170mmを使用しています。

機材の精度

スクリーンショット 2017-06-13 9.58.44

“機材としての精度” という点に関しては、ファクターが色々あって一言で語るのは難しいです。

よく「他の機材より高く出力される」なんて意見を見受けますが、何の基準を元に高いのか低いのか。それこそ自動車メーカーのエンジン出力の数値基準が各社でマチマチとかであれば、カタログを元にクルマを選ぶユーザーにとって不明瞭この上ないわけですが、はっきり言って自転車での出力なんて他人と比較する為のものではないのです。

極端な話「機械上の再現性」さえ高ければ1時間200wだろうと2000wだろうと僕はどちらでも良いです。それよりはチェーンやプーリーを介しているハブ式パワーメーターが、そのメンテナンス状態によって抵抗が変わって都度出力に影響してしまうことの方が問題ではなかろうか。

僕の場合、メインのトレーニング機材はフォークまで鉄製でお世辞にも軽量モデルとは言い難いですし、何よりトレーニング結果を発揮する場所がシクロクロス。おまけにチェーンは余計なプーリーを介していない(※シングルスピードです)ので、他人との出力比較がそのままレースの結果として反映されるとは言い難いのです。

ということで、精度に関しては自分の中での進捗確認が優先されるので、一番初めに出した結果に対する再現性さえ高ければ何ら不満はありません。

片側クランクへの希望と不安

IMG_8880

片側クランクが良いのか悪いのか、というか正確なのかどうかという点に関しては疑問がありました。安直な話、左にセンサーがついている訳ですから、なるべく左側を意識すれば数値は高く出てしまう。これは実際に購入してからわかったことを書いてみます。

購入して間がないときは色々試してみたいものです。当然左を強く踏み込めば出力が高く表示されるので、スプリントを左脚からしてみたり、ちょっとしたセグメントでも左クランクを意識してみたりしました。

確かにその都度パワーは高く表示されますが、されたところで特にタイムが上がる訳でも何でもありません。またパワーメーターに対して、時間とともに徐々にガジェットとしての興味は薄れていき、ただただパワーを吐き出してくれるセンサーが取り付いているということに気が付きます。

だいたいこの辺りで初めて機械とライダーの親和性が高まるのかと。中途半端に興味本位で色々触ってしまうより、そっとしてあげて使う方が製品としての正確性が向上するという、変な側面があるように思います。

ただし、数秒のスプリントに関しては踏み込み出す足が右からだと出力がワンテンポズレます。僕も右足前スタンスなので大抵そちらから踏み込んで出力がズレて表示されます。最初に踏み込む側の方が一気にペダルにトルクを掛けることとなるので、結果スプリントの出力は低く見積もられます。逆に左足から踏み込む癖のある人だと少し高く表示されるんだと思います。

Stages と Pioneer

購入する前に話を戻せば、片側クランク式のタイプを購入するとして、大きな選択肢は2つ。米国ブランドの Stages と 国内ブランドの Pioneer。ほぼ値段にも大差が無いふたつ、僕が Stages を選ぶまでの理由をツラツラと。

そもそも、片側クランクにするなら Pioneer だ!と決め込んでた僕。理由は簡単、沢田時選手が使っているから。彼がプロとして著名でカッコイイというのはもちろん、シクロクロスで彼の人柄に触れ、素直に彼を応援したいという想いでそう考えていました。例えばBMXのパーツなんて、そう大きくブランド各社によって性能に差が無い。そんな中でそのブランドを選ぶ理由になるスター選手の存在は非常に大きいということを良く知っています。

比較

で、PioneerだPioneerだと言いながら、いちおう不安要素が無いかウェブで下調べ。大して批判するネタもないし安牌なのか。そう言いながらも大金用意して購入するんだし、他社比較はしたいよね、ということでトッキーへの想いはどこへ行ったのか、コソコソ機能比較しだしたわけです。

Pioneerに対して魅力だったのは以下の点
・安心の国内ブランド(そもそも壊れたり不具合少なさそう)
・防水機能が高そう(知り合いに泥々のCXで使用して壊したって人が居なかった)
・ペダリングモニター機能(片側では機能しませんが、今後反対側買い足すと使える)

Stagesに対して魅力だったのが以下の点
・クランク付きで売っている(最悪挙動がおかしくてもメーカー対応しやすそう)
・即納(注文してすぐ買える)
・Bluetoothが使える(iPhoneで使用したり、ZwiftをiPadで利用できる)
・TeamSKYが使っている(壊れないかは別として、おそらく数値の再現性は高いんだろう)

ちなみに、そのときPioneerを注文しようとして納期確認したら10日ほどでした。10日間、クランクを明け渡してロードに乗れないのは継続しているトレーニング的に辛い。

お世話になっているショップの後押しもあり、結局Stagesを注文することになりました。

導入して気がついたこと

22

商品が届いたとのことで、シュッと取り付けてもらうべくお店へ。ものの5分で取り付け完了。ホイルを新たに組んで・・・などの手間を考えたら、驚愕するほど手間が無い。これなら本当にCXの時に付け替えて併用も可能だな、と思いつつ、まずはiPhoneと同期させてキャリブレーションをします。

クランクを回転させて起動。iPhoneのアプリでStagesをすぐ発見、キャリブレーションは数秒、ついでにファームウェアのアップデートも数分で終了しました。

04

よくアプリを観察するとパワー表示の他、温度センサーがついていて製品の温度によって歪み係数が変わるようなアルゴリズムが組んであるようです。確かに炎天下の真夏にペダルを回すのと、寒い真冬に計測するのでは色々事情が変わってくるように思います。

あと僕はGarmin520Jを使用していますが、どうやらファームウェアと相性が悪いようで、ちょくちょくデータに 0 が表示されます。ただ別のポストにも掲載しましたが、Stagesのウェブ上に Garmin520 との接続上の注意項目がいくつか記載してありまして、全て満たせば随分状態が改善されます。

まとめ

パワーメーターに求める資質というのは、ある意味で何も感じさせないという点だと思います。日常的な安定したデータ、サイクルコンピューターとの接続、重量など。最初に接続さえしてしまえば、あとは何も気にすることなく使用できてしまいます。先述、他のパワーメーターと出力のズレが多少はありますが、それも都度再現性があり、慣れてしまえば特別意識することはありません。

クランクという製品自体が、普段から脱着したり取り替えたりする機会の非常に少ないもので、このパワーメーターという製品の性質と相性が良いようにも思います。適合フレームも六角レンチ一本で判別が出来るので、導入の際もすぐ適合かどうか知ることが出来ます。

またiPhoneやGarmin、Di2なんかもそうですが、ソフトウェアが随時更新されていき、製品としての完成度が徐々にあがっていく期待値もあります。たった今事例として出ているトラブルが時間とともに解決される可能性も面白いところだと言えます。

特性を理解すれば、この製品がパワーメーターとして非常に完成度の高いモノだと理解できましたし、今から購入しようと考えている方の参考になれば幸いです。

2017年6月30日 Bicycle, Gadget, other

写真 2017-05-27 15 18 29
Photo : Kenji Muto Quiróz

山梨県はウイスキーやワインの名産地、白州へ足を運んできました。北アルプス・南アルプス、八ヶ岳に囲まれた絶景を有するこの場所で「バイクロア 白州」というイベントへ参加したのです。

バイクロア、は、大人がアウトドアで一生懸命遊べる自転車イベント。白州では自然豊かな森のコースでレースを楽しめるのと、キャンプも満喫できます。僕にとってはシクロクロスのオフシーズンで、ゆったり参加させていただく恒例行事となっていますが、今年は例年と違うハプニングが。【BMXのジャンプショー】に参加させていただくこととなりました。

国内のトップライダーたちが魅せるジャンプのデモンストレーション、実は企画自体もトップのライダーが担っています。海外ではナイトロサーカスのような大規模なスタントショーが華やかに開催されていますが、国内で活動する彼らを、実際に参加したライダー目線で、内側からご紹介したいと思います。

<YBPとは>

写真 2017-05-27 15 15 53
Photo : Kenji Muto Quiróz

僕が今回参加させてもらったのは、YBP PROJECTがプロデュースするジャンプショーである “Air Trick Show”。栗瀬裕太という関西出身のプロBMX/MTBライダーが、長年の夢であったYBP(Yuta’s Bike Park)というダート施設を山梨県北杜市に3年半掛けて自らこしらえ、常設で運営しています。YBPを運営するYBP PROJECTがシーンを広げ、盛り上げるべく企画しているのがこのショーなのです。

実を言えば裕太くんとは、僕がBMXを始めた20年くらい前からの付き合い。海外での転戦経験も多いトップ選手なのですが、とにかく気持ちの熱い男で、僕が以前開催していた大会にも遠路はるばる顔を出してくれて、デカいトリックで会場を沸かせてさらっと帰っていくようなライダー。

僕は大したトリックも出来やしないのですが、バイクロアとシクロクロス、そしてBMXという縁でお声掛けいただいた訳です。

<参加ライダー>

写真 2017-05-27 15 15 24
Photo : Kenji Muto Quiróz

長年シーンに携わっている僕自身、ショーやコンテストの経験はそれなりにあり、頻度は別として場数は少なくないつもりです。ですが、下に登場する映像にもあるように何故にここまで緊張していたのか・・・。

何よりの理由は、今回参加しているライダーの顔ぶれです。メンバーは国内のシーンではトップ中のトップ。簡単に説明すると・・・。

国内最大規模のコンテストで連続で優勝ダブルバックフリップを国内唯一メイクする高木 聖雄、メンバー最年長ながら2016年度の全日本選手権優勝者の大西 勘弥、自ら地元三重にスポンジプール=練習施設を作り上げて自身も表彰台常連の 西 昂世、日本人BMXストリート唯一のRedBullライダーで若干16歳の中村 輪夢、そして国内MTBダートジャンプのトップ選手でBMXと遜色ないトリックを繰り出す永井 秀夫

ちなみにこのショー自体は永井くんが代表を務めるJumpers Storeがライダーの選定・当日の運営を行っていて、全国へショー用のランプを運ぶ為ピックアップトラックに機材を積み込み、遠征を繰り返しています。

説明を書いている時点で「よくまぁこのメンバーとやること分かってて、OKしたよなぁ」と命知らずな自分を褒めております。

<トリック>

写真 2017-05-27 15 14 18
Photo : Kenji Muto Quiróz

BMXライダーとは、割と行き当たりばったりで破天荒なイメージもあるものですが、ショーを行うにあたっては綿密な打ち合わせがあります。各ライダー得意科目や、同じ技をするにしても派手さが多少違うので、ジャンプする順番や、どんなトリックをするのか事前に工程用紙に書き出されます。

案の定、自分の持ち技の少なさから身の縮む思いをしていたわけですが、この時点で他の皆から飛び出す技名がトンデモナイ難易度な訳です。後方一回転するバックフリップは彼らにとって馴染みのトリック、そこにノーハンド、テイルウィップ、スーパーマン、遂にはフロントフリップ(前回り、こっちの方がジャンプの動きに反して難易度が高い)にノーハンド足すと・・・。

彼らとはレベルは違えど何度もコンテストを共にし、普段大会などでどういうトリックに挑戦しているか知っています。だからこそわかるんですが、、、何でたかだかショーでそこまで攻めた技をやるの!!やっぱり破天荒なイメージで違いなかったんじゃなかろうか。

今回は、やや傾斜になった砂利の上にランプを設置したこともあり、初めての自分にとってはかなりの苦戦を強いられました。その点は長年やっている他のライダーも同じくで、スピードの調節などがシビアになるわけです。それでも臆することはなくガンガントリックにトライしていくのです。もちろんクラッシュもするし、それでもメイクするまでトライするんです。

なぜそこまでやるのか、ショーを最後まで特等席で見届けたおかげであることが理解できました。

<ライダーの夢を繋ぐ>

僕なんかでも、彼らが本当難しい技にチャレンジして場を盛り上げているのを見ると、自分の出来る一番難しいことにチャレンジしよう!となってですね、かなり久しぶりにテイルウィップ(自転車のフレームを一回転させる技)にトライしました。ランプ自体が大きく滞空時間も長いので落ち着いてトライでき、なんとか一回でランディングできました。極度の緊張状態から解放されて、うおおおっと雄叫びをあげてたのですが、パッと見ると物凄く盛り上がっているのは僕だけじゃなく、見ていた子供達が物凄い勢いでハイタッチを求めてきてくれたんですね。

写真 2017-05-27 15 21 40
Photo : Kenji Muto Quiróz

イベント自体は大人の参加がほとんどを占める空間でしたが、連れられて来たキッズたちが洩れなくその場に集っていたようでした。一回一回僕たちが飛ぶごとにハイテンションで喜びを表現してくれて、必ずハイタッチ。

ショーが終わっても、ひと段落する僕ら目掛けてキッズたちが飛んできてサイン攻め。こういう場で、ショーをしたライダーたちは気を緩めず、自分たちが目指している夢や活動をシェアするのです。

写真 2017-05-27 15 18 23
Photo : Kenji Muto Quiróz

写真 2017-05-27 15 18 43
Photo : Kenji Muto Quiróz

例えば前述の1040(トシオ)こと高木 聖雄は、BMXの活動でご飯を食べています。プロ活動を支援する企業なんてのも最初からは存在していないので、自分の足で気になる会社へ出向き活動内容を紹介し、少しでも協賛して貰えるよう動いているのです。その甲斐あって海外に何度も出向いて挑戦をし続けています。

彼らにとって、リスクを負ってでもショーで攻める姿を披露するのは、自分たちの夢を応援してくれるファンを作る場でもあり、それを真っ先に理解するのは子供たちです。まだまだ認知度が高いとは言えないこの競技ですが、Air Trick Show を通じて、シーンが広がっていく姿を目にし、痛く感動するのでした。

写真 2017-05-27 15 34 34
Photo : Kenji Muto Quiróz

Air Trick Show は現在、徐々にその知名度を上げ、様々なイベントで活動をしています。先日は、室屋義秀が2年連続で優勝したRedBull AirRace千葉2017でもショーを披露しています。

BMXシーン的にもガチな彼らが活動する場が、更に広がっていくことを期待してなりません。

Air Trick Show / YBP PROJECT : http://ybp-project.com

 

こちらも合わせてどうぞ↓↓

BMX を始めるなら知っておきたい5つのこと

2017年6月5日 Bicycle, BMX

 

05

日本初のピストクリテリウム、sfiDARE CRITに参加しました。

全体のレースの模様や主催者児玉さんへのインタビューをcyclowiredさんに寄稿しています。ぜひこちらも合わせてご覧ください。僕個人的には後方でヒーヒー言いながらレースを周回していたので、そんな位置からですが少し体感したことを。

09

前日のBikeLore白州から戻ってきての参戦、BMXのショーとレース2本で結構身体はボロボロだったのですが、とりあえず「やってみたい」という気持ちでスタートグリッドに並びました。直前の平田クリテを見ていても到底前を牽いたり、果敢なアタックも出来る余裕なさそうなので、とりあえずクラッシュだけないようにスルスル効率良いライン取りを心がけました。

07

バイクは普段トラックで使用している All-City Cycles Thunderdome。ギア比は50×16の3.125。周りは48×16が多かったので少し重め?でした。が、何ぶん初めてのことなので他には52×15とか、逆に2.8くらいのギア比だったりみんなバラバラ加減が面白い。自転車もアルミが多いものの、クロモリのメッセンジャー仕様だったり、児玉さんが作っているsfiDAREのカーボンだったり。国籍、出身競技もバラッバラ。

10

レースの展開的には、足があるのは当然ながら、コーナーを如何にすり抜けるかでかなり差が出たように思います。なにせ安全装置のブレーキが付いていないので、一度コーナーに侵入してしまったら、その速度から逃げようがありません。部長が試走でかなりタイトにコーナー攻めてて、メッチャクチャ速かった。

08

コーナー後の強風で見事に千切れてしまうのですが、12周もすると徐々に「慣れ」てきます。ブレーキが付いていないぞ、というルール上の脳内情報は薄れていき、握りしめているドロップバーとペダル、路面に接しているタイヤからの情報が段々研ぎ澄まされていき、自転車と自分が一体物になっていく感覚が楽しかったです。

例えばロードバイクで峠をハイスピードで降っている際、直線ではしっかりペダリングして加速、コーナー手前できっちり抜重してブレーキング、そしてタイヤをグリップさせてコーナリング、また加速・・・という各項目が独立して脳内処理されます。が、ピストクリテリウムでは全部の動作に区切りが無く、全て流れで作業をしていく感じです。

06

危険性に関してあーだこーだありそうですが、普通のクリテリウムとリスクについてはそう変わりないと思います。クリテリウムでの落車は結構な数目にしましたが、ペダル擦ったりハスったりが殆ど。これはピストでも同じことですが「ブレーキ付いていないから」という理由が必ずしも落車に直結するとは思いません。

というのも、コーナーをオーバースピードで侵入すれば間違いなく止まれず100%落車します。まず自分の技量を超えたスピードで突っ込んでみようという発想になりません。レースで熱くなっても一番優先される事項に思います。確かにブレーキが無い分、下手にコーナーでイン側付かれることもありませんし、キッチリみな同じラインを走るもんです。クロスだと、相手にブレーキングさせる前提でイン付いたりする人も居ますしね。

RedHookCritが徐々にメディアに取り上げられ出した数年前、正直僕も「なんて危ないレースだ!こりゃ長続きしないだろうなぁ」と感じました。日本でピストが流行った当時、ブレーキレスが社会的な問題に発展してしまった、そして以前からブレーキレスでも街に溶け込んでいたBMXライダーたちが巻き添え喰らったというネガティブな要因で、公道でピストを走らせることを良い目で見られませんでした。

ですが、昨今の盛り上がりを目にして、生半可な競技でないことを理解しました。人気が増すのと同時に、某メーカーが各ステージ毎新しいグラフィックのジャージとバイクを用意するなど、その熱狂ぶりを感じます。

05

イベントを仕掛ける側のスキルも大いにあるでしょうが、根源的にはピストクリテリウムが持つポテンシャルを多くの人が理解してきた故の出来事なのだと感じました。

sfiDARE CRIT:https://www.104cycle.com/race-info/sfidare-crit/

All picture taken by : Yoshihide Maekawa

04

2017年5月30日 Bicycle, other

17

王滝100kmは準備がカナメ。ということで、準備編はこちら。

当日出走まで

さて僕らは仕事の都合上、当日受付で出走でした。長丁場になると睡眠時間が顕著に体力へ影響を及ぼすので、前日夜早めに出発して日が変わるくらいに現場へ到着。満天の星空を眺めながら、車中泊。

13

4:00起床。

4:30に受付(SS-MTBは車検も)して、ゼッケン付けて自転車を並べます。この時点で、先頭から200mくらい後ろ。ズラーっと並べてあるMTB群は圧巻でした。

12

そう、この並べる順番ですが、正直何が良いのか決定打を述べることは難しいです。朝早く起きて、位置取りの為の位置取りまでするのはセルフディスカバリーというタイトルからは程遠い。けれど、後方スタートでタイムを失うのも微妙。

結果論を言えば、シクロクロスのスタートよろしく、隙をついて前に出ればある程度順当な位置までは自分の足を使ってブリッジ出来ると思います。今回は過去最大のエントリーだったそうですが、4:30に受付して、のんびりゼッケン付けて並べて・・・その位置でも序盤の舗装路だけ頑張れば集団のサイドから抜いて走れました。
ただ、足は使うし落車リスクが無いわけでも無いので、心配なら少し早めから並べて置いて、並べた場所でゼッケンつけるなり用意するのも手かも知れません。(ちなみにこの日の最大心拍はブリッジした直後の登り入り口でした)

あとは6:00までゆったりしているので、朝食を摂るなり、着替えて、トイレ渋滞に並んだり(ここは本当に深刻)して過ごしましょう。

05

それと自転車の準備で重要なのが “タイヤの空気圧”。体重やタイヤの種類によって前後はしますが、チューブレスならばあえて「いつもより少し低圧」をオススメします。
今回レース中、数え切れ無いほどパンクで止まっているライダーを見かけましたが、全体を見渡して、パンクした原因はほとんどが「ラインの選択ミス」だと思います。

正味、尖った石が原因でタイヤを傷つけるのは空気圧が低かろうが高かろうが関係ないと思うのです。リム打ちパンクするようなセクションも然程見当たりませんし、要になるのはラインの選択です。

このラインの選択を妨げるのが、下りの振動&両腕の疲労です。とにかく王滝の下りは凹凸が激しくどんどん腕が上がっていくので、狙ったラインへタイヤを持っていく、またはラインを見落とさ無いためにも、空気圧は少し低めにして楽に下り続けることが得策でしょう。

ちなみに、僕はあまりにライン取りに集中した挙句、自律神経がおかしくなり、疲労しているはずなのにその夜なかなか寝付け無いという症状に見舞われました(長時間運転しているとたまになる)

出走〜ゴール

18

たぶん走ったことない方で一番気になるのは、路面の状況や、一連の流れだと思うのですが、走行中の写真は一枚足りともありません・・・。

汗と砂埃でドロドロ、手はエナジージェルでベトベト。かつ永遠心拍数が160bpmを上回る中、携帯を取り出す気になれず、快晴で美しく鎮座していた御嶽もこの目で拝んだだけでした。ので、気になる方はASIMOこと筧太一選手の果敢なチャレンジブログをぜひご覧ください。かなりの枚数、王滝の走行写真が掲載されています。
http://taichi.bikejournal.jp/?m=201605&paged=3

何より言えることは、王滝というレースがMTBライドの中でもかなり特殊な状況下だと言うこと。その状況下でどう体が変化するかお伝えしたいと思います。

腰の爆発

シングルスピードで走る以上、当然ギア比を変えることは出来ません。普段でも勾配がキツくなれば、足で踏み込む + 腰を落として自転車を引き付けるようなペダリングで凌ぐのですが、それを保てるのは普段乗っている程度の時間まで。2〜3時間も経つとどんどん腰に違和感が出てきて、登りはおろか平地でも下りでも調子が悪くなってきます。
そうなると手の打ちようが無いので、なるべく必要箇所以外は足の筋力で踏み込む・引き上げるを繰り返してジワジワ走りきることが大事です。

登りより下りの方が辛い

想定外だったのは、王滝というレースでは登りと匹敵するほど下りがキツイのです。前述、凹凸がとにかく多く、ガレ場も多いため、腕に掛かる負荷が半端で無いです。特に僕は前後リジッド、もろに振動を身体が受けるので、挙句はブレーキレバーが握れなくなり、止まって回復を待つという動作を何度も繰り返す羽目になりました。登りで止まることは殆ど無かったので、これは堪えました。
サスペンション欲しいよ、というのが本音ですが、それでも果敢にリジッドで挑むのならば、タイヤの空気圧は低めで、腰と同じくなるべく始めの方に無理して手に負担がかかる動きをしないことです。

水分・カロリーの補給

水分もカロリーも、補給するタイミングは常に「身体からシグナルが出る前」です。ただそれだと判別つきにくいので、ざっくり水分は10分〜15分毎に口一杯分くらい飲むのと、エナジージェルなども30〜40分に一回、時計を見ながら摂取するのが一番安心です。

結局いずれも身体から非常信号を聞いてからアクションを起こしても時すでに遅し。そして悲鳴を上げ出すタイミングは、どれを取っても「いつものライド時間を超えて少ししたあたり」から。定期的にMTBに乗っている人であればあるほど、自分のライドスタイルに適応した身体になっていることが理解出来ます。手遅れになる前に気をつけたいのと、逆にこの100kmで変な癖がついていることを見抜くことも可能だと思います。

シングルスピードで対応出来るのか

11

走行中は必死にペダルを漕いでいること以外、割と退屈なので、景色が良ければみんな絶景に一喜一憂するし、近くで走っている人をジーっと目で追ったりしていました。それが理由なのか「おぉ、シングルスピード頑張れよ!」とか「リジッド凄いですね」など色々声かけて貰えてとても励みになりました。

また同じくシングルスピードの方を見つければ、生き別れた兄弟に出会ったような感覚になれるし、このギアたった2枚の共感覚というのは伊達じゃないようです。

ギア比さえ自分のペースに合えば、シングルスピードが正直それほど苦行だとは思いません。(リジッドははっきり言って地獄ですが)もし、ディレーラーの有無で参加を迷われている方がおられるとすれば、全く不安がらず、思い切って参加されると良いと思います。

SDA王滝 100km にシングルスピードのMTBで参加した話(準備編)

2017年5月22日 Bicycle, other

01
アマチュアの、それなりに歴を積み重ねたサイクリスト達が、自分たちの卓越度合いを大雑把に表現する為のチャレンジが日本にはいくつか存在しています。

ロードだと琵琶湖を一周するビワイチ・淡路島を一周するアワイチなど。下準備〜完走まで、達成した記憶がなんとなく自分たちのキャリアに組み込まれます。その場を走ったものにしかわからない共感覚が、その後の酒の席をうまく潤滑させるとかさせないとか。

MTBだと「あぁ、王滝?走ったことあるで」という言葉を幾度となく耳にします。

正式名称「セルフディスカバリーアドベンチャー・イン・王滝クロスマウンテンバイク」20km、42km、100kmとカテゴリーがあり、いわゆる ”王滝走ったことあるで” が使用出来るのは100kmかららしいとか。

チームメイトに誘われ「走ったことあるで」の為に、とりあえずトライしてみることにしました。走り出す理由なんて、シンプルな方が良いと僕は考えるのです。

とは言え、使用した自転車はシングルスピードでフルリジッド。誰の役に立つかわかりませんが、少し特殊な仕様で走ったSDA王滝100kmをレポートしてみたいと思います。

準備編

シンプルな方がMTBはカッコイイ。ここ数年はそういう価値観で自転車に跨っていますが、それはバイクの仕様だけでなく、持ち運ぶ装備品にも同じく。機材トラブルなどのリスクが広くなるMTBであっても、僕はなるべく装備を少なめに工夫しています。なので、ここから説明する準備は割とミニマムな内容なので、ご注意を。

バイク

03

All-City Cycles / LogLady Sサイズ
いつも使っている All-City Cycles の LogLady です。シングルスピードのリジッドMTB。こんな見た目ですが、ジオメトリーはだいぶんXCに振ってあって、ちゃんとペダリングすればロスなく良く登ります。

06

普段は32 x 18で自走〜山中をこなしていますが、王滝仕様の32 x 20です。SS-MTBで100kmを6時間切る人たちはだいたいこのギア比みたいです。ざっくり想定時間が1時間増える毎リヤコグを1T大きくしても良いんじゃないかと思います。僕は6時間30分で走りきりましたが、後半結構辛かったです。

タイヤ

05

・Panaracer / DriverPro PR 27.5
どの径であっても、タイヤはTubeless一択だと思います。大きなサイドカットは仕方ないにしても、ピンホールのパンクはシーラントをたっぷり入れて防げます。後半パンク修理で止まると足の筋肉を硬直させてしまって余計調子悪くなります。

王滝の路面コンディションは、ガレた石が多いのですが、それと同時に凹凸もかなり多く、またコーナーの多くが砂、砂利が浮いています。タイヤのパターンに関して、一概に「これが決定版」というのはなく、選んだタイヤに合わせて走り方を変えるというのが正しい表現かと思います。

僕は長丁場で足への負荷を減らすべく、マラソン系である DriverPro PR を選びました。普段使っているノブが高いタイヤに比べると、走りの軽さが際立っていました。

ですが、いくつかある激坂で立ち漕ぎするときなど、丁寧にトルクを掛けないとトラクションを失ってしまったり、砂利コーナーでかなりフロントタイヤが流れていくので、いつもよりゆっくりコーナーを抜けることになりました(一回思いっきりこけた)

ノブの高いタイヤであれば、登坂でも下りでも安心して突っ込めると思います。走りがもっちゃりする分、SSならばギア比を軽くして挑むのも一つかもしれません。

ウェア

・All-City Cycles / WANGAAA Team Kit
・The Athletic / Team Wooly Mammoth Mitts
・Oakley / RadarEV Prizm Trail Lenz
この日は5月中旬ながら夏日。出走の時間は寒いという触れ込みもありましたが、結局半袖ジャージ、ショーツで出走しました。日焼けで結構体力を消耗するので、焼けたくない方は薄手のアームカバーか、日焼け止めをたくさん塗ることをお勧めします。
グローブはなるべく手の平が厚手のものを選んだのと、サングラスはRadarEV の Prizm Trailを使用しました。日向と日陰で随分明暗に差があることと、兎に角路面状況をしっかり把握することが要なので、ケチらず良いレンズを使うのが良いです。OakleyでもPrizm Roadだと日陰で見えなくなりそう。

工具

写真 2016-07-17 11 54 37

結局使わなかったんですが、用意したのは以下の通り
・RAL / EM LOADER
・チューブ2本
・タイヤブート
・ミニ六角レンチ
・空気入れ
・ボトル
上記 + 補給食をRALのフレームバッグに放り込んでいます。ボトルは、飲み水だけじゃなくて立派な工具だと考えています。後述しますが飲み水はハイドレーションで、ボトルの水は怪我したときに汚れを流したり、パンクしたときにシーラントを流したり、掛け水にして身体を冷やしたり、そういう使い方の為に分けた方が良いです。

補給

・ハイドレーション(1.5L)
・Mag-on エナジージェル
ハイドレーションは今回の為に購入して初めて使いました。見た目は好きではありませんが、便利で驚きました。何せ走り続けないとゴールにたどり着かないので、こういう手間なく補給出来るアイテムは重要です。王滝の路面では、ボトルケージだけだと水分補給が難しくなり、脱水になりかねません。
エナジージェルは特にこだわりがありません。基本的にお腹空く前に摂取するのが良いと思うのですが、僕の場合30〜40分ペースで一個ずつ摂取していました。

マップ&Garmin

04

・標高マップ
・Garmin 520J
王滝のコースは春・秋で周回方向が変わるだけで基本的に変更が無いようです。
マップは細かいシートを作っても正直振動で大して見ることが出来ないので、標高マップを印刷して貼り付けておくのが便利です。チームメイトの長谷川さんから以前作ったデータを貰ったのでこちらからどうぞ

スクリーンショット 2017-05-22 13.13.04

あとGarmin520なら・・・既に走ったことある方のStravaログから、各セグメントに★を入れておくと、ライブセグメントで山頂までの残り距離などが表示されて、精神衛生上とても良いです。ちなみに最後の下りは気が遠くなるほど長いので、最後だけは下りのセグメントを入れておくと気が楽です。

ちなみに僕のログはこちら

・・・あと今回は用意しなかったのですが、TOGSを付けて乗ると非常に良いと思います。グリップの内側に取り付けて親指を引っ掛けるアレですが、王滝の下りは突き上げが酷く握力がどんどんやられていくので「登りは手のひらを休める」「下りは足を休める」と割り切ることになります。ちょっとでも手に負荷のかからないポジションで乗れるアイテムは便利だと思います。登りでも多少なりハンドルが暴れるので、後半はブレーキレバーに指を引っ掛けて手を休めつつ登っていました。

ここまでを準備して、いざ王滝村へ。関西から約5時間ほど。中津川ICで降りて、下道を1時間ほど走ります。

 

当日編へ続く。

SDA王滝 100km にシングルスピードのMTBで参加した話(レース当日編)

2017年5月22日 Bicycle, other

01

徐々に自分のトレーニング内容が濃くなってきている昨今。
特別「自転車選手になってもらえませんかね」と誰かに頼まれて、毎日毎日トレーニングをしているわけではないです。ただ個人的に好きで、レースをしたり、そのために努力することを楽しんだりしているのですが、そのモチベーションのひとつにパワーメーターがあります。

進捗確認が何せ楽チンなので、平均出力を決めた一定時間のトレーニングをメインにしたり、またはTSSで練習量を管理しています。

今まではハブ式のパワータップを使用していましたが、最近やたら接続が切断される(しかもそのまま暫く接続しない)ので、いろいろメリットを考えてStages Powerを導入してみました。クランクの歪みでパワーを測定するやつです。

さっそくパワータップとStagesの出力比較ライドをしたり、FTPを測ったりしてみたのですが、購入数日にして不具合発生。数分〜数十分に1回ペースで、パワーが 0w と表示されてしまうのです。

スクリーンショット 2017-04-27 8.59.14

表示が 0w になるのはほんの数秒ながら、平均出力ベースのトレーニングをしているとかなり死活問題なので、治るのならさっさと改善したいわけです。

実はAmazonにて激安でStagesが販売されていることも知っていたのですが、こんなこともあろうかとしっかり実店舗で購入。最悪メーカー送りでも良いかと思いながら、それはそれで時間掛かって面倒そうなので、できる改善は自分で行うことにしました。

状況把握1:不具合箇所

スクリーンショット 2017-04-27 21.58.14

スクリーンショット 2017-04-27 19.10.13

表示が 0 になってしまうのはワットとケイデンスも。
StagesをZwiftと(正しくは ant+ドングル を介してMacと)初接続した際、ちょっとした踏み込みで即座にワットメーターは接続されましたが、ケイデンスは同じ機器でも数回クランクを回さなければ接続されませんでした。
このことから、Stagesのワット/ケイデンスセンサーは別の機構で測定していることが分かりますし、それが同時に 0 表示されるということは、おおよそ接続関連(送信側か受信側)に問題があるのでしょう。

状況把握2:接続方法

02

ZwiftでSSTやりながら 0 表示が繰り返されるので、ハァハァ息を上げながら接続方法を疑ってみました。以前パワータップではこういうことが一度もなかったので、そのことからも受信側の可能性は低い。試しにGarmin520Jを接続すると、同タイミングで 0 表示になってしまいました。

ZwiftもGarminもどちらも接続方法が ant+ だったので、更にiPhoneで Bluetooth 接続し、Stagesのアプリで同時にモニタリング。この時点で一台のStagesに対して3台のデバイスでモニタリング、我が家のStagesはデビューして3日目にして超人気者であります。すると、Zwiftで 0 表示されてもiPhone上では正しく数値が表示されている・・・。
つまり、事は ant+ で送信側の問題で起きる、ということまで突き止めることが出来ました。

改善策1:接続方法(ant+ / Bluetooth)

スクリーンショット 2017-04-27 19.10.56

ということで、じゃあ ant+ を介さずに Bluetooth だけでZwiftに接続すれば・・・とやってみたものの、MacとパワーメーターをBluetoothで直接接続するのはあまり動作が安定せず、途中で勝手に切断されることがあるのだとか。これではまた同じ現象が起こっても検証が難しくなります。iPhoneのZwift Mobile Linkを介してZwiftと接続する方法もありますが、ずっとiPhoneを立ち上げてないと使えない(余計な接続機器を一個増やす)こととなるので、あんまり気が乗らない。

05

トドメは、メイン機器であるGarmin520Jと Bluetooth で接続することがどうしても出来ない。前述の通りStagesは ant+ と Bluetooth を同時に吐き出していますが、接続をしようとしてもどうしても ant+ が優先され、Bluetooth は見つけることすら出来ない(ant+とBluetoothにそれぞれ接続番号が割り振られているので、どちらが接続されているか判別つきます)

ということで、何が何でも ant+ 避けて通れないようなので、ここは一度原点に戻ってStagesのウェブサイトを覗きます。

改善策2 :Stagesウェブサイトの見解

Stagesウェブサイトでは、Garmin520との接続についての記述が色々ありました。
https://support.stagescycling.com/en/support/solutions/articles/1000205217-recommended-settings-garmin-edge-520-head-unit

お互い(Stages、Garmin側)のファームウェアアップデートは当然ながら、ゼロ点の校正、など。もちろんここは既に完了済みで、先へ読み進めると気になる記述があります。

Data collection setting recommendation:
Once-per-second recording. The Garmin Edge 520 head unit has two data recording options (Smart Recording and 1 Sec.). The function ‘smart recording’ purposefully drops data packets when the information looks the same in order to save memory space. We absolutely recommend recording at once-per-second and downloading more frequently.

つまり、データ測定のセッティングは、”スマートレコーディング”と ”1秒1回” があるらしく、メモリスペースを節約するために同じ情報が連続して入ってきている場合は意図的にデータパケットを破棄すると。 Stagesのデータにとってはあまり良くないので、1秒1回に変更する方が良いそうです。
正直、Zwift上で同じ症状が出ているのと、Zwiftでスマートレコーディングなんて無いでしょうし、あんまり関係ないんじゃないかと思いつつ設定を確認します。で、僕のGarmin。確かにスマートレコーディングがオンになっていたので、毎秒に設定を変更。これで改善されれば良いんですが、先へ読み進むととある記述が・・・。

取り付け位置の確認などがありつつ、その先に、、、ありました。

Firmware bug causing intermittent display of 0w while pedaling

Cause: Firmware bugs present that cause intermittent values of 0 to be displayed while pedaling
Effect: Lower than normal power average
Solution: Disable the Bluetooth function on your Edge 520; 

うそん・・・。「原因:ファームウェアのバグによって、ペダリングの最中しばしば値が 0 と表示される」まるでこのことですし、おまけで「影響:これによってパワーの平均値が下回る」って。うん、知ってる、知ってる。
解決策として、Bluetooth機能をカットするとありますが、これをするとiPhoneとの接続が解除されてしまうのと、そもそもZwiftでも同じ症状が出てる以上あまり関係がない気もします。いや、もしかしたらMacもBluetoothを切れば問題は解決するのでしょうか。それよりなによりこのあとの文言が・・・。

Check for upcoming firmware updates to resolve this issue.
Further recommendations: It is best practice to check for new firmware for both your Garmin head unit and Stages Power meter once per month.

「この問題を解決するには、今後のファームウェアアップデートを確認してください。
更にオススメ:GarminとStagesの両方について、月に1回新しいファームウェアを確認することをお勧めします」

うるせぇ・・・。(※ちなみにこの情報が開示されたのは2016年の9月14日。ファームウェアアップデート、はよ)

改善策3 :アルミテープ

やっぱりGarmin520 と Bluetooth で接続出来るのが一番問題ないと思うのですが、いくら探してもその方法は見当たらず。
ということで、少し見栄えは悪くなるものの、物理的に電波ノイズを吸収してしまうこの方法を試してみます。

06

https://blogs.yahoo.co.jp/ham1c/36465737.html

表面にアルミテープを貼る方法。確かにGarminのフォーラムを見ていても、この方法で問題が解決した方も多いようです。https://forums.garmin.com/archive/index.php/t-363536.html
科学的なことはよくわかりませんが、これで(ある程度)解決するなら良しとしようか。

03

04

確かに電波状況的には遠いと弱い。遠いって行っても、トップチューブの上くらいなので、あまりにも・・・。最大は5本立つっぽいですが、立ってるのも見たことないくらいです。

07

ということで、貼ってみました。この後電波状況の確認、GarminやZwiftに接続して実際に試してみましたが、かなり改善したように思います。ちなみに、テープはAmazonで買いました。

ロール買って使ったのは数センチのアルミテープ。残りも次いつ使うか分からずもったい無いし、どうしようかと悩んでたんですが、ゼンコーさんのコレを真似してみることにしました。しかしアルミなので軽い為、かなりたくさん貼ることになったのはここだけの話。

まとめ

そもそも僕がStagesを選ぶまでに、一度はPioneerと比較し悩んでいました。国内ブランドのPioneer、しかもあの沢田時選手も使っているというのは、僕にとってStagesがTeamSKYで使用されているのと同等かそれ以上に魅力的でした。結局は”即納”&”Bluetooth接続” というポイントに惹かれStagesの購入に至ったわけですが。

こういう面倒なことは無いに越したことありませんが、最初から完璧な製品を発売する日本製に対して、ファームウェアアップデートで改善を図っていく現代のアメリカ製品という違いを感じました。

幸い改善策が無いわけでも無い。そういう意味で必ずしもこのトラブルがStagesをオススメしたくない理由にはなら無いですし、もし正にいま購入検討されている方は使用デバイスに合わせてアルミテープを同時購入されることをオススメします。

2017.6.7 追記

・先述、Garmin側のBluetooth接続を切ると、少しデータが安定するようになりました。

Firmware bug causing intermittent display of 0w while pedaling

Cause: Firmware bugs present that cause intermittent values of 0 to be displayed while pedaling
Effect: Lower than normal power average
Solution: Disable the Bluetooth function on your Edge 520;

Stagesのサイト上に書いてあったソレです。もちろん試してしばらく様子を見ていたのですが、多少なりともデータが安定して出力されるようになったと思います。ただし 0w で表示されることも時々あります。

Firmware bugsという項目を、一方的にStages側の問題と読み取っていたのですが、この場合 Garmin520側のファームウェアにも問題がある可能性もありますね。お互いアップデートしては互換性が薄れたり、親和性が高まったりの繰り返しなような気がします。

2017.7.10 追記

・Firmwareのアップデートがありました。で、更新してみたのですが、改善なし。

Date: 6/26/17 (m/d/y)
Current Firmware Release #: v2.0.83
Replaces Release #: v2.0.82

Known Bug Fixes:
• Fixes bug that caused some event numbers not to be transmitted correctly over ANT+
• Improved BLE response for sleep/wake transitions

Firmwareが2.0.83になっています。
ひとつめの項目が「いくつかの項目がANT+上で正しく送信されない問題を修正」とあり、期待しましたが特別何も変化はありませんでした。あんまり関係の無い項目だったのかも知れません。

ただ一点このアップデートを試す中で気付いたのですが、受信機(Garmin)マウントの角度を変えるとそれなりに不具合が改善しました。

03

iPhoneのアプリで電波の強弱を測ることが出来るのですが、これを元に電波が弱くなる状況を探ってみました。
僕のフレームは鉄製なのですが、パイプを間に挟むと極端に電波状況が悪くなります。特にiPhoneを自転車右側に置いた状態で、左クランクをチェーンステー側にした際は悲惨・・・。

そもそもGarminを設置しているハンドル前での電波状況は非常に悪く、写真のように電波一本です。その状態なので、Garminのちょっとした角度でフレームを大きく跨いで電波を受信することとなるでしょう。少し位置を下げてマウントしたところ、データが飛ぶ現象が随分改善しました。

 

2017年4月27日 Gadget, テクニック

02

先日の人生初トラック。固定ギアをぶん回す面白さを覚えたわけですが、反面ペダリングが下手くそなことに気づき、どんどん練習したいなと言うことでまた京都向日町競輪場へ行ってきました。先日は 関西トラックフェスタ という競技会への参加でもあったんですが、平素このピストで練習する為には所謂「自転車競技場」へ足を運ぶ必要があります。

日本では競輪文化があるので競技施設自体は多いようですが、いろいろ調べていると敷居が少し高い。僕が住む兵庫県下だと明石バンクが有名ですが、他競技の複合施設になってるのでナカナカ予約が取れない。または某自転車連盟も練習会を開催していますが、問い合わせのメールしても返事がなく、結局先週は参加出来ませんでした。残念。

06

関西サイクルスポーツセンターも常時運行しているのと、岸和田でも走行会やっているということですが、この 京都向日町競輪場 の雰囲気がとても気に入って、先日教えて貰った「京都サイクルクラブ」へ加入して練習会に参加することにしました。

加入、と言っても当日現場へ時間通り到着して、参加したい競技を伝えて500円払うだけ。彼女が主催の山岸さんと知り合いで、にこやかに出迎えていただき安心してバンク内へ。

03

“イベント” では無いにしても、1時間ほどのフリー走行を経て TT1000m / TT500m の計測、ケイリン、一通り終わってまたフリー走行。TT計測するときも、山岸さんやスタッフの方がトラックへ出てきて「そろそろ始めますよ〜」とゆるやかに進行していきます。

トラック競技を始める前の僕の先入観だと、元競輪選手(超強面)の現場指揮官が警笛を吹き「走行止めーーーー!計測準備はじめーーー!」みたいな号令でせっせと計測の機材を運んで・・・みたいなことを冗談抜きで想像していたので(ごめんなさい)、ポカポカ陽気の中で足回して、疲れたら芝生でゴロンとして、最高の日曜日でした。

04

05

09

12

01

またゆきます。

TT1000m / 1’21”47
FTT200m / 13” 22

13

2017年4月24日 Bicycle, other

1 4 5 6 7 8 29