MTBのような林間区間と、芝の平坦区間。関西CXの中でもテクニカルな分類に属する <美山向山ステージ> に参加し、関西シクロクロスで初めて25%ライン(一発残留)をクリアしました。

ここ数戦、JCXやUCIなど、規模の大きいレースへの遠征続きでした。頑張って自分のリズムを合わせていくものの空回りすることもしばしばだったので、リラックスして進めることを主眼にレース会場へ辿り着きました。

コースウォークして、しっかり試走して、身体を適度にほぐして温めます。コースは、林間区間は登りが多いものの、SSCXでもギアは足りるようで特に足を付かずこなせます。下りは、速度が出る割に路面のグリップが悪くタイト。木の根っこもところどころ出ていて、反射神経が問われる感じでした。試走でレーススピードまでトライ出来なかったので、本番で徐々に修正していく方向。

ウォーミングアップ

ちなみに、レース直前のウォーミングアップはこんな感じで分けてやっています。(自分への覚書も含め)

・エネルギー摂取(食事)
計算上、60分の競技であれば身体に貯蓄したグリコーゲンが枯渇することもないので、出発前の早朝と10時までくらいに炭水化物をメインに摂取すれば、それ以降はほとんど食べません。それでハンガーノックになったことはありません。ただ水分とミネラル分は不安なので、直前まで水とMeitanの2RUNを摂取してます。水は飲むと血中濃度が下がってトイレ行きたくなるので、今後はOS-1に変更しようかと検討中です。

・柔軟性(ストレッチ)
関節や可動域が広く、筋肉がしなやかに動けば、より効率的に自転車を速く進ませることが出来ます。また怪我もしにくい。ということでつま先から首回り、指先まで、順番にストレッチしていきます。日頃からトレーニング前は柔軟運動しているので、いつもの可動域までしっかり身体が曲がるように動かしていきます。僕は特に肩甲骨周りが硬いので、肩と首は重点的に。ゴロンと寝転がれるように、コットを持って行っています。

・筋温 (ローラー)
身体が柔らかくなったらローラー漕いで、筋温を下げないようにします。ランでも良いと思います。ローラーは上半身が冷めるので、なるべく暖かい格好で。ウォーミングアップによって上昇した筋温は45〜90分間維持するそうなので(新版 図解 スポーツコンディショニングの基礎理論 https://www.amazon.co.jp/dp/B00L2TIBJK/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1 より)とりあえずコールアップ30分〜直前まで、漕ぐ時に使う筋肉を意識しながら満遍なくやっています。

本来ウォーミングアップと言えば循環器系へのアプローチも含むと思いますが、その効果は5〜10分間の休息で消失してしまうとのこと。コールアップを考えれば維持できないのと、短距離走と違い60分間の長丁場であることを加味すれば、試走時にちゃんと心拍数を上げておけばそれでOKかな、と今は考えています。目的がハッキリしているので、そんなに追い込んではやっていません。

C1、レーススタート

ということで、しっかり準備を施してグリッドへ。関西クロスは今年総合順位を考えていて、良い成績出せていないながら2列目スタート。スタート直後急激にコースが狭くなるので、最初からフルガスです。

自転車部品が杭やら木にブツかりまくる音を聞きつつ、スルスル抜けて序盤は8位くらいでラップ。応援の歓声が凄まじいのでそれなりの位置なんだと自覚するのですが、RingoRoadの岡野くんやFD氏が見えるので、僕が競っている相手はいつも通りだったりします。テクニック差が顕著に現れるコースならでは、でした。

コースを全開で走ってみないと分からないことも多く、中盤まででようやく掛けどころ・抜きどころを把握し、周囲の選手からアドバンテージを取る方向で走り出します。途中メカトラで順位を下げていたDECOJA中原選手が見え、サッと抜かして貰い背後にへばり付きます。MTB速い選手はタイヤを持って行く位置にブレが無く、なるほどなぁと勉強させてもらいます。一方自分はその場しのぎのラインが多くて、毎周回悩みながら面圧低めでコーナーを曲がってます。情けない。

そんなこんなでパックは絞られ、終盤はITさんことRingoRoad藤田さん、シルクロード斎藤くん、ボナペティ川辺さん、と自分。この中では顕著に脚が無い自分なので、ひたすらラインを切り詰めて無駄を省きます。どちらにしても皆脚が終わってきていたようで、登りのペースが笑えるほど遅いのですが・・・。

最終ラップ時点で3人は自分の前に居たものの、斎藤くんが脚つったのか減速。交わして11位でフィニッシュ。関西シクロクロスでは初の25%(一発残留ライン)を超える成績。よくやったと思います。途中、盛大に攣った大腿直筋をローラーとマッサージで宥めつつ、帰路につきました。

ということで、今週末は全日本選手権 & AJOCC SSCX選手権!張り切って挑戦してきたいと思います。

Photo by @KeiTsuji

大会名: 関西シクロクロス第4戦 美山町向山地区
開催日: 2017年12月3日
開催場所:京都府南丹市美山町向山地区
気温:  17℃
リザルト: C-1 11位 / 21%
路面状況: ドライ
使用機材:All-City Cycles “Natureboy853”( http://allcitycycles.com
ギア比: 38 x 19 = 2.0
タイヤ: A.Dugast Typhoon 33 / F1.6 R1.6
ウェア: WAVE ONE “サイクルワンピース”( http://www.wave-one.com
心拍数: Avg 173bpm / Max 183bpm

関西シクロクロス 第4戦 美山向山

kossy


自転車歴20年の社会人アスリート。BMXパーク競技を経て泥の中をレースするシクロクロスへ参戦、ボーダーレスな自転車競技活動を続けている。All-City Cyclesの本国契約ライダーとして国内トップカテゴリーを走る一方、本職では自動車整備業に従事。乗り物のほかコーヒー、銭湯、カメラにアウトドアなど、趣味は常に多彩でオーバーフロー気味。 Instagram / Twitter / Facebook


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