「熱意が人を惹きつける」
この言葉が似合うブランド、作り手は、そう多くはないと思っています。ですが、”All-City Cycles”、そしてこのブランドを舵取りする ”ジェフ・フレイン” という男にとっては、これほど分かり良い言葉はないと思います。

この熱意は、生み出される製品や、または語られるストーリーとなって現れます。All-City Cyclesというブランドを通じて彼らが伝えたいこと、を、翻訳してみました。

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僕たちは最新のアニュアル、例年用意しているフォトブックの制作に取り掛かりました。この中には、僕たちが誰で何をしているのか、まだご存知ない方たちへのカンニングペーパーが用意されています。
数年前 All-City Cycles がピストバイクの会社だった時は、僕たちが何をしているのか誰もが正しく認知してくれました。ですが、いま僕たちの世界観は自転車に関わる多くを取り込むようになり、その認知の一部を失っているのは明らかで、それがこの冊子を作っている理由です。

シーンに裏側から携わっている僕たちにとって、扱う自転車の種類は変わりましたが、目標は変わりません。ライダー、ショップ、そして地域社会へ貢献する為には、既製の自転車に美しさをもたらし、また常に自分たちが望んでいる自転車を新たに作り、僕たちが信じる人々やイベントに利益を還元する必要があります。

僕らの仲間、コシ(※僕です)はこう述べる
「スピード、スタイル、ラブ、リスペクト」だと。

・僕たちのミッション
アーバンサイクリングの文化とその道具の進化に意味ある貢献をする事。

・僕らは何者か
All-City Cycles は、現代の都市生活からインスピレーションを得ています。複雑で、カラフルで、またどこかくたびれていたり。僕たちの中には小さな町からやってきた者もいれば、大都会で生まれた者もいます。ある者は、ムーバーで、シェイカー、メイカーで、デザイナーだったり。シーカー、ロマンティック、クック、ウィーダー、アーティスト、フォトグラファー、ブルーカラー、ホワイトカラー、そしてカラーなしだったりするのです。(※クック・ウィーダーは奇人変人の意、ブルーカラー・ホワイトカラーは肉体労働者・ビジネスマンの意)

僕たちはすべての町、すべての都市、すべての国、すべての大陸から来ています。そして自転車というコミュニティに住処や拠り所を見つけたという共通項によって繋がっています。
その場所で自転車に乗り、レースをし、時には冒険をしたり、道無き道を進んだり。パーティーをすることも、近道を通ることも、素晴らしい景色を覗いたり、美味しい食を見つけたり、時には飲み交わしたり、真夜中に泳げるスポットを知っていたりすることも。
これらストリートは、僕たちのモノなのです。

・僕たちが信じていること
自転車に跨って仲間とどこかへ出掛けます。辿り着いた場所、道中を共にしたその乗り物や仲間に対して愛を感じずにはいられなくなるはずです。
僕たちは使い捨ての文化、特に自転車のコモディティ化を嫌います。
例えば、普段手にする機会の多いモノは機能的であるだけでなく、使用頻度や年齢に応じた美しさや価値を伴うべきだと考えます。あなたが作った自転車のキズはその自転車をより価値あるものとし、あなたが誰であるか、そしてどこを訪れたのかを反映していると考えています。あなたに与えられた人生の歩みを、その一台の自転車が共に進んでいると言えます。

・僕たちがしていること
長きに渡って愛用され、新しい場所に連れて行ってくれたり新しい経験をあたえてくれる乗り物、また世界や自分自身について学ぶことの出来るような自転車を作ることが、僕たちのゴールです。

具体的には、店頭に並ぶ自転車がただの既製品ではなく美しい手作りの作品だった時代がありました。僕たちは、その美しさを既製品の世界へ持ち帰り、より多くの人々に思いやりのあるデザインを実現できるよう努めています。細部に至るまで汗を流し、作り出すすべてのものに僕たちの経験を落とし込んでいます。これらの製品は、情熱を持った誇り高い職人たちの、何年にも渡って習得したスキルによって作られています。

All-City はあなたにとって初めての自転車にはならないかも知れません。
ですが、僕たちと同じ世界観を持った仲間たちにとって、最初の偉大な一台になり得るでしょう。また、世界には常により良いバイクができる余地があると信じています。

original post : “ALL-CITY IN BRIEF”

ALL-CITY IN BRIEF

kossy


自転車歴20年の社会人アスリート。BMXパーク競技を経て泥の中をレースするシクロクロスへ参戦、ボーダーレスな自転車競技活動を続けている。Wilde Bikes唯一のサポートライダーとして国内トップカテゴリーを走る一方、本職では自動車整備業に従事。乗り物のほかコーヒー、銭湯、カメラにアウトドアなど、趣味は常に多彩でオーバーフロー気味。 Instagram / Twitter / Facebook


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