11/29〜12/4に掛けて、2年ぶりにAll-City Cyclesのジャパンツアーが開催されます。
今回日本にやってくるブランドマネージャーのJeffからメールがあったのは8月、神戸で開催されたFun Meetingの前日。

「コシ、日本でツアーするのに合わせて、スペシャルなサイクリングキャップを作りたいんだけど協力してくれないか」

物凄く嬉しかったし、全力で手伝うぜ!と返事してから数ヶ月。完成品があがってきて、あらら・・・トラブルが発覚。再度、生産するには時間がもう無いしどうしよう。日本とアメリカの時差でタイトに連絡が取れない中、彼らが修正に四苦八苦してくれて、今回商品がツアーに間に合うこととなりました。

一連の経緯を本国のブログに掲載してくれていたので、翻訳してみました。ぜひチェックしてみてください。

原文はこちら
http://allcitycycles.com/blog/_single_entry/hand_screened_katakana_caps


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今回のジャパンツアーにあたって、僕たちAll-Cityの仲間や取扱店のみんなにスペシャルなギフトを用意したいなと思い、準備に取り掛かっていた。日本の文化にリスペクトのあるようなデザインで、かつ日本とアメリカ、双方の人たちが見てカッコイイと思えるユニークなもの。そんなアイテムを作ろうと思い、まずはサポートライダーの一人であるコシ(僕だ)に連絡を取り、ディレクションをサシャ(All-Cityのデザイナー)に任せた。

デザインに関しては、コシが送ってくれた数パターンの伝統文様から、サシャが麻柄文様を選択。何故かって、そりゃまぁ。それと、ツバの裏には彼がカタカナで作った「オールシティ」のロゴがプリントされる。

ところがどっこいキャップのサプライヤーはイタリアにあり、もちろん日本語なんて理解できない、そしてどういう訳か彼らがデータを動かしている間にカタカナの一部分が抜け落ちたのだ。僕たちが入稿した時点ではそんなミス無かったはずなのに。本当は日本のみんなに対する敬意を表したはずのギフトがなんのこっちゃ、僕らの想いをよそに全く持って期待外れな出来になってしまった。

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間違ったカタカナになってしまった ”カタカナキャップ”

さて、どうしたものか?

もう全て破棄して新しいものを用意してもらうか、いや布用ペンで書き足すか、ステンシルでやるか・・・
そうだ、Bike Jerks(Jeffが個人的にやってるDIYブランド)で使っているスクリーンプリントだったらどうだろう。よく考えれば複雑な作業が、これなら自分の作業部屋で段取りよく出来ることに気がついた。

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じゃあまず縫い目に合わせてキャップをセット、抜けたピースをプリントしてまた次のキャップをセットして・・・もうこれは、徹底した段取りに基づいた流れ作業。最初のにプリントした30個のうち、15個はツアーで使うのに充分なクオリティだったけど、残りの半数の完成度はちょっと酷かった。さすがにこれはロゴを台無しにする感じだったので、止む無くボツにした。
でも徐々に作業に慣れてきて、次の25個のうち破棄してしまったのはたった5個に収まった。

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地下室、僕の作業台に並んだキャップ。

作業が完了して、品質検査を待つキャップたち・・・結局破棄するものはこの中からは出ず、このあとアイロンを当ててインクを硬化させる。それが、またもや思ったように段取りが進まない。ツバをちゃんと温めないとインクはしっかり硬化しないし、逆に熱を当て過ぎればツバの中に入っているプラスチックの板が変形して波打ってしまうという始末。

なんとか作業を完了させ、せっかく自分たちで手で修正作業をしたのだから、今回のギフトがよりパーソナルなものになるように、All-Cityチームみなのサインを入れることにした。

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ときに、誰かがレモンからレモネードを作る機会をあなたに与えるように(”逆境にあってもベストを尽くす” の意)、僕らが今回ひとつひとつ手で作業し、ひとつひとつ仲間たちに手渡しすることは最高の思い出になることでしょう。願わくば、このキャップがツアーの楽しいひと時の思い出や、新たな仲間に出会えるきっかけになってくれれば嬉しい。

日本のAll-Cityサポーターたちへ、もうすぐ逢えることを楽しみにしているよ!

Jeff Frane


ということで、ツアーはもう間もなく開催!

詳細はモトクロスインターナショナルさんのサイトからどうぞ。

 

“他に類を見ぬ、カタカナキャップ”

kossy


自転車歴20年の社会人アスリート。BMXパーク競技を経て泥の中をレースするシクロクロスへ参戦、ボーダーレスな自転車競技活動を続けている。All-City Cyclesの本国契約ライダーとして国内トップカテゴリーを走る一方、本職では自動車整備業に従事。乗り物のほかコーヒー、銭湯、カメラにアウトドアなど、趣味は常に多彩でオーバーフロー気味。 Instagram / Twitter / Facebook


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