GOMA 記憶展第三段 “ひかり”

やや後述になってしまいましたが、先日大阪福島のPineBrooklynで行われたGOMA 記憶展第三段 “ひかり” に行ってきました。

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GOMAとは、、、ディジュリデュ奏者。知っている方も多いと思いますが、2009年交通事故で記憶障害を患い、活動を休止。間もなくして点描画を描き始め、2011年ディジュリデュ奏者としても復活を果たしています。確か2011年のSkatersNiteでソロとして事故後初めてライブを行い、自分もその場に居合わせたのですが、とんでもない空気感に支配された会場で独り黙々とディジュリデュを奏で、演奏後のメッセージに多くの人が涙していました。
点描画も色彩感覚や表現方法が素晴らしいのですが、今回の記憶展で心に止まったのが、時系列に並べられたGOMA氏本人の日記。
無くなってしまった記憶を取り戻したい想い、しかし取り戻せない事実と、そこに執着せず乗り越えようとする苦悩。正直、オカルト的な興味で「どんな風になるんだろう?」と彼の置かれた状況を想像したこともあったのですが、ある事実でそれは恐怖に変わりました。

【記憶がない】、というと一般的には知人や家族の記憶、または自分が大事にしていたモノに対する記憶を指すと思うのですが、それ以上に彼の日記から「自分自身という自我がどのようなものか分からない恐怖」を感じとり、絶句しました。

自分はいったいどのように人と付き合ってきたのだろう?どのように立ち回ってきたのだろう?そこに嘘は無かったのだろうか?
記憶が現在進行形で無くなってしまう彼にとって、騙されることの恐怖もあると思いますが、何より自分が嘘のない生活を送っていたのかどうか、、、

作品そこそこに、日記の前で深く考えモノ思いに更けてしまいました。
当たり前に生活をしていて自分の能力を糧に生活をしていますが、間違ってもその能力で嘘ついたり、騙したり、くだらないことに使うもんじゃないなーと真剣に考えた次第でした。

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