ヒッチキャリアとルーフトップテントを導入した話

昨年夏前に新車を購入し、それに合わせて自転車を載せる ヒッチキャリア と ルーフトップテント を導入してみました。

もともとマツダのファミリアGT-Rという、ラリーカーとしてレースを走っていた車を所有していましが、そろそろ現代車に・・・ということでしばらく車選びをし、マツダのCX-3を購入しました。

日常的な足とは別に、レースやファンライドなどで自転車を積んで遠方へ走り回ることも多く、車種もそれに見合うものをと考えていました。CX-3にはディーゼル / 4WD / MT というエンスー心をくすぐる謎のグレードがあり、外観の美しさも気に入ったのですが、何よりヒッチキャリアとルーフトップテントが似合いそう、という点が大きな決め手となりました。

<ヒッチキャリア、耐荷重など>

乗用車で自転車を運ぶ方法と言えば、「室内」「屋根」「ヒッチ」とあれこれ意見が分かれます。以前は無理くり室内へ放り込んでいましたが、どうしても複数台の場合は重ねて積むことになり、自転車に傷が入る悲しい経験もしたりでした。なによりレースでドロドロになった自転車の場合、毎回洗って拭き上げてから積む必要があり、結構なストレスだったのも事実。

また以前屋根積みをしていた時期もありましたが、屋根はどうしても目が届かないのでどこか不安なのと、風切り音や低い高架下なども考えると、自動車後方のヒッチキャリアが魅力的に感じました。

調べてみたところ、ヒッチキャリアを取り付けるためにはバンパーの中にあるメンバーという骨格部分に「ヒッチメンバー」という部品を取り付け、そこにキャリアを差し込むということでした。実を言えば整備工場勤務の自分、その辺の構造はある程度把握しているのと、いまどきはヒッチも特定の車専用でボルトオンがほとんど。CX-3専用品もあったので購入しました。

ちなみにヒッチにはサイズがあり、差し込む部分が大きいもの小さいものなど。僕が調べていたヒッチメンバーだと・・・
・1.25inch角:垂直耐荷重 90kg
・2inch角:垂直耐荷重270kg
という感じだそうな。

そもそもCX-3で2inch角がそのメーカーには存在していなかったのですが、船をひっぱるわけでもなく、垂直の荷重も90kgも超えないはず。

まず狙っているヒッチキャリア本体が24kg、そこに3台目の自転車を載せるアダプターが7.8kg。そして車両もMAXが1台 / 18kgで全部盛りしても85.8kgで一応クリア。まぁ18kgが最大って言ってもそこまで重たい自転車は持ってないしなぁ、、、という魂胆。
ただ、ヒッチメンバー自体の垂直耐荷重が90kgってことで、静荷重ではない点は安心に足るもののキャリアの長さがあるので、その分はマージンが必要というのもポイント。基本的には2台しか積まないが、万が一3台積む際はなるべく内側に寄せる+外側には軽い車体にする方が精神衛生上良さそうな気もします。

<選んだヒッチキャリア>

ということで、耐荷重も大丈夫そうなので、選んでいたキャリアがこちら。

YAKIMA の Dr.TRAY というモデル。サイクルキャリア定番のアメリカブランド “YAKIMA”。SNSの使い方がクールなのと、値段に国内外差があまり無かった(国内代理店が頑張ってるんだろうなぁ)というのが選んだポイント。ルーフテントも用意する予定なので、ブランドを揃えるのもちょっとしたオシャレポイントだったりします。

さすがはMTBのサポートライダーを抱えているブランドだけあって、Dr.TRAYは26〜29inchの4.5inchのファットタイヤまで対応しているそうな。(そんな自転車持ってないけど)
マウントはリヤのタイヤをバンドで固定&フロントはフォークとタイヤで固定させる方式。これだけディスクブレーキが主流になっているのを思えば、賢いソリューションだと思うし、キャリパーブレーキでも工夫すればしっかり自転車は固定出来ます。ちなみに、20inchのBMXも上手くやればマウント出来てしまいました。

Dr.TRAYという名前は、キャリアそのものがTRAY(折りたたむ)することが可能ということから来ているらしく、自転車を積んだままキャリアを下ろしてハッチバックを開くことが可能だったり、積んでいないときは持ち上げて小さく畳むことも可能です。

自転車をロックする鍵が付いていたり、何故かトレイハンドルの先っちょに栓抜きがついていたり、細かいところまで気が利いてます。

なかなか良い事づくしなアイテムですが、一点問題点が。いやキャリアそのものの所為ではないのですが、どうも車両側の衝突安全系統センサーがキャリアに反応してしまうのです。具体的にはマツダのスマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS-R)という、後退時に障害物の有無を判別して勝手にブレーキを掛けてくれる仕組みですが、、、それゆえにバックすると勝手にブレーキがかかるのです。それも結構な勢いでフルロックしてくるので、音もしかり結構な衝撃だったりします。
なぜかキャリアを畳んでいれば反応も無いので、自転車積む時だけ車両側のモニタでSCBSを解除して運転しています(やや面倒くさい)

<ルーフトップテント>

そんなこんなでキャリアはYAKIMAで、ルーフトップテントもYAKIMA製を選びました。

ルーフテントと言えば、その昔流行ったボンゴフレンディのモノが有名でしたが、これはルーフキャリアへ載せる後付けのもの、というイメージです。The Radavistのジョンプローリーが使っていたり、ポートランドのPoler Stuffが出していたり(これはYAKIMAとのコラボだった)で、存在は知っていて、気になっていました。

なぜルーフトップテントなのか?僕自身、年に20回以上レースを走っていて、それ以外も週末は自転車の為に遠征をすることが多いのですが、実は土曜が仕事で連休が至って少ないという個人的な事情があります。仕事を終えてせっせと現地へ向かっても、どうせ到着するのは夜暗くなってから。次の日も朝早いことが多いし、その為に毎回宿を押さえるのも勿体ない、それならば快適に車中泊が出来る術を探した方が効率良いんではなかろうか。ということで、ルーフトップテントにピンと来たのでした。

実際たまにハイエースを借りて車中泊も良くしていたし、あまり拠点を気にせず移動できる点も気に入っていました。

<購入まで>

こちらも本当にちゃんと取り付けが出来るのかしっかり確認で必要とのことで、あれこれ下調べしていました。

サイズはSとMでふたつあり、車格・家族構成的に使うとしてもSで充分かな、と。重量は本体が40kgあり、ルーフレールそのものの耐荷重は50kg。うん、ちゃんとカバー出来る。しかし、、、ここで気になることが。当然テントなので、その中に人間が入って居住する前提。大人二人で軽く100kgは超えるだろうし、荷物も考えれば耐荷重(静荷重ではない)の3倍以上にはなる。ここをどうクリアするのか。

購入前に文献をかなり探してみたのですが、ルーフレールの耐荷重はだいたいどれも40kg〜最大でも75kgまでが限度。う〜む。そもそもルーフテントを発売しているYAKIMAですら耐荷重で75kgだし「こういう理由があるので安全面はクリアしています」という記載は見当たらず。なので此の期に及んでは自分で構造を考えて判断せねばかなぁと。

先ずひとつ言えることは、このルーフトップテントが普通に販売されていて、普通に運用されている事実がたくさんある点。調べてみればYAKIMAよりよっぽど重いものも存在しています。なので、調べるとすれば「なぜ大丈夫なのか」という観点で良いのかなと。

先ずルーフレールの耐荷重は50kgということですが、これはレール2本のど真ん中に何かを(例えば自転車キャリアとかを)据えても50kg以内なら大丈夫ってことであろうし、要するにレールそのものの強度の問題ではなかろうかと。一方、ルーフそのものの強度といえば、よく事故でも見受けることがありますが車が横転してもぺちゃんこにならないだけの強度があります。ルーフパネルは破れてるケースもありますが、ABCピラーの上部は車両そのもの(1000kg〜2000kg)の荷重が掛かっても壊れない構造となっています。

確かにYAKIMAの注意書きにもルーフに固定させる位置や、ルーフそのものの構造は細かく指定があるし、レールに載せているというよりかは、レールの土台とその下のピラー部に荷重をかけている感じなんだと思います。なるほど、それなら安心感あるし、走行している時(要するに耐荷重の方)は40kgなのでレールの強度にも問題がないのでええのかな・・・と。

実際取り付けてから、人間がルーフに乗っていてもドアの開け閉めに違和感などはないし、歪んでいる感じもありません。ただ今時はアイシスとかタントとか、スライドドアそのものがBピラーになっている車体もあるので、あの系統の車につけるのはちょっと不安がありますね。それこそ屋根に人が乗った状態でドアの開け閉めをすると、歪みそう。

<購入後>

ということで、購入しました。荷物は当然40kg。段ボールですらこのサイズになるとそれなりの重さがあります。灼熱の夏、汗をぬぐいながらせっせと展開して組み立てます。テントは2つに折りたたんであり、助手席側に開くように設定しました。後部でもよかったのですが、ハッチバックが開かなくなる可能性も考えて諦めました。Youtubeにて紹介されているインストレーションを予めチェックしていたので、割と時間もかからず組み立て完了。ルーフへは彼女に手伝ってもらって、載せました。流石にこの作業は大変で、出来れば工場で玉掛けしたかった・・・。

ヒッチキャリアの組み立て10分、取り付け5分。
ルーフテントの組み立て60分、取り付け15分ってところでしょうか。

ルーフテントの展開は簡単で、黒いカバーを取り外してハシゴを伸ばして引っ張るだけで完了。慣れれば3分くらいで出来上がります。なんと簡単なこと!夜中に目的地に着いて展開させるのも、簡単なライト一個あれば問題ないくらいです。中は大人2人がゆったり寝られるサイズ感で、中でちょっとした酒盛りしたり、のんびり着替えたりすることも充分できます。

入り口を含めて窓は全部で5つ。四方と屋根、それぞれテントと同素材の密閉できるカバーと網戸が両方ついています。共にジッパーで開閉が出来て、使っていない時はバンドで巻いてしまっておくことが出来ます。また床のマットも結構分厚いフカフカのものが最初から用意されているので、寝心地も問題なし。タオルケットだけ敷けば少々汚れても問題ないでしょう。

買ってから真夏の灼熱、もしくは真冬の極寒であれこれ試してみましたが、結構耐えうる温度は幅広いと思います。夏は30℃くらいの熱帯夜、風通しの良い場所なら網戸全開で何とか過ごせました。ただし、日中は熱が篭るのでキツイと思います。
逆に真冬は-1℃(もしかしたら夜中もう少し下がったかも)で寝泊まりしましたが、これは完全に寝袋の能力に依存するので何とも言えません。それなりに良い寝袋を使えば耐えうる温度はぐんと下がるでしょう。それはともかく、日中は日が出てくれれば物凄く中は暖かいです。僕らは真冬にレースをするシクロクロスという競技をしていますが、外が0℃くらいの気候でも、中では半袖でもOKな程度には過ごしやすくなります。着替えたり、レース前にストレッチしたり、これは画期的でした。

特に床が路面状況に依存しないという点は素晴らしく、雨が降ろうが雪が降ろうが、床はいつも通りの状態で過ごすことが出来ます。一度夜中ザーザー雨が降る日がありましたが、テントの上に掛けるカバーが撥水性高く、中は全く問題なく快適に過ごすことが出来ました。露結も、そのカバーで結構防ぐことが出来ます。

見た目を言えば、図体のデカイ黒い塊がずっと屋根に佇んでいるわけで、あまり好まない方もおられるかもですが、それを差し引いても、これは非常に良い買い物をしたなぁと思った次第でした。

ちなみに購入そのものは代理店が楽天やAmazonで出品していて、かなり手軽に購入できるのと、適合などの詳細も、メールすればすぐに返事いただくことが出来たところも◎でした。

 

YAKIMA – Dr.Tray (ドクタートレー)

YAKIMA – SKYRISE RoofTop Tent Size-S(スカイライズ ルーフトップテント サイズS)

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