先週月曜、三重のライダー西くんのプライベートパーク、”Ramp West” にお邪魔しました。
とあるセクションの完成ジャム、彼はパークに自前でスポンジプールを完成させてしまったんですね。

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着いて早々、分け目も暮れずスポンジに飛び込んでみたのですが、ASPO以来ですね。あのボスッと沈み込んで埋もれる感じが非常に懐かしかったのと共に、あの想いがまた・・・・「バックフリップやりたい!」
実は僕、過去に一度だけバックフリップメイクしてます。ASPOも出来る前なので10年くらい前でしょうか。G-skatesでの大会のラストに勢いでトライ(若かった・・・)したら、そのまま回りきってメイクしてしまったのです。それ以降は東京で一度だけトライし、見事に肩から落ちて亜脱臼。痛いやら悲しいやら、それ以来フリップとは疎遠になっていました。

今でこそストリートとパークの分け隔てが大きくなって、フリップ一発で大盛り上がりというシーンを見かけることも少なくなりました。ですが、未だバックフリップとはBMXパークの花形だと信じて止まないのです。何より人間が自転車と一緒にグルンと縦回りしてしまうこと自体がセンセーショナルですし、いつかは自由に繰り出せる技にしたい・・・と想い馳せていました

この日、結論を言えば、ビビってスポンジでしかトライしていないのですが、MTBのナガイくんと主である西くんにアドバイスを貰い、得たことも多かったので備忘録的なブログを書いてみようと思います。

バックフリップは文字通り、人間と自転車が後ろ回りするトリックです。コツさえ掴んでしまえば360より簡単とも聞きますが、そのコツとは??

① 【回転力はランプ飛び出し時の加重で決定される】

ランプの加重
図にしてみました。通常は青い矢印に沿って力を掛けてジャンプしますよね。しかしフリップは縦回転なので、手前に自転車を引きつけなければいけません。その加重の掛け方が赤い矢印です。この青と赤のバランスによって大きく回ったり、小さく回ったりします。普通のスピードで赤が強ければ、バックフリップマニュアルをするような、クルッと素早く回る感じ。青が強くてスピードが速いとゆっくりとバックサイドまで届くような回転になると思います。

② 【空中で身体を縮める】
フィギュアスケートのフィナーレ、選手が勢いよくその場で回転する際、腕を抱えて回転軸に対して小さく縮む動作分かりますかね?あれは回転速度を上げる為、軸に対してよりコンパクトになるようそうしているのだと思います。バックフリップも同じで、回転の軸に対して縮こまる必要があります。
慣れない間、フリップをしようと思うとどうしても回転を上げたいので身体を伸ばしてしまいがちですが、それが回転を止めてしまう原因。ジャンプを踏み切った体制そのままで自転車を抱えるように縮んだまま回ります。

③ 【着地面を早めに確認して調整する】
空中では②の通り小さくなりながらも、しっかり首を上に向けてバックサイドを確認しましょう。少し回転が速く感じれば状態を起こして回転スピードを遅くします。

この三点を意識しながらスポンジプールで練習したのですが、最後の方は少し回転も安定してきました。ただ、Rへの力の掛け方が難しく、たまにミスって異常に回転が落ちてしまうので、、、、ジャンプランプで練習するのは少し先でしょうか・・・(笑

 

 

上記、目的は安全に確実にバックフリップをメイクすること。少し、上の表現では足りない気もしたので、日本人で一番バックフリップ上手だろうなぁと感じる彼にFBでメールし、アドバイスをあおいでみました。

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Toshio Takagi、現在カナダで武者修行中の彼ですが、快く質問に答えてくれました。

彼曰く、先ず意識すべきは、【自転車という固まりと、カラダという固まりは別で考える】という点、これには驚きました。
自転車はいつものジャンプ通り放物線を描けるようプッシュするらしいんですね。そしてカラダはRの延長線上を進み、宙返りをする。自転車とカラダは別の動きをするようプッシュして、空中でカラダの動きに合わせて自転車を抱えて回すというイメージだそうです。目線は常に先を見て、回転の速い遅いに合わせて調整をするそうです。
調整をするには、カラダがフリーになっていなければいけない、腕と足が曲がっていればそれで即ち自由が利いているという訳でもないですが、極力カラダが自由に動く余裕を作ることが重要、、、ということです。

さすがは日本チャンプ、凄く的確な指導、ありがたや。
最初にも書きましたが、僕はまだバックフリップメイクしてません!!!なので、出来る方、上記に加えてご意見、アドバイスなどありましたら是非お教え下さい。どんどん追記していきます。

バックフリップ考察

kossy


自転車歴20年の社会人アスリート。BMXパーク競技を経て泥の中をレースするシクロクロスへ参戦、ボーダーレスな自転車競技活動を続けている。All-City Cyclesの本国契約ライダーとして国内トップカテゴリーを走る一方、本職では自動車整備業に従事。乗り物のほかコーヒー、銭湯、カメラにアウトドアなど、趣味は常に多彩でオーバーフロー気味。 Instagram / Twitter / Facebook


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