さてCXシーズンが終わって、以前から検討していたBMXフレームの載せ換えをしました。

いまのフレームはSunday Bikesのアーロンロスシグネチャー。YETIカラーに自分で塗ってかれこれ4年以上、BB低くてリヤタイヤの操作感も良くたいへん気に入っていました。特に不満もないのですが、さすがに長く乗っているし、モチベーションアップも兼ねて新調することにしました。

FBMが生産を辞めたアナウンスもありましたが、2000年代にライダーオウンブランドとしてその地位を築いたブランドは多くて、S&M、FBM、METALなどなど、中でも “Terrible One” はスタイルを追求するメンバーで構成された独特なブランドでした。

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2020年3月19日 Bicycle, BMX

 

冬用オフロードシューズの 45NRTH / RAGNARÖK を使い始めて約1ヶ月。(前編はこちら)
シクロクロスの試走〜MTBのトレイルライドなどで使用してみて、使い勝手がわかってきたので少しレポしてみようと思います。

サイズは実測25.0cmで41を選択。縦は少しだけ遊びがあるのですが、寒い日に分厚い靴下履いたら完全にぴったり。横幅ともに圧迫感もなく、靴の中で暴れることもありませんでした。

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2020年1月30日 Bicycle, other

温暖化なのか、例年より気候が緩やかな気がする今年の冬。12月なのに日中ポカポカな日もちらほら。

とは言え、仕事終わりの夜間にいざ走りにいこうと外へ出かければ風は冷たいし、とにかく寒い。
特に目的がトレーニングの場合、登りは良いが下りが本当に辛いのです。

この時期、ジャケット&手袋は重ね着、メットの下にニット、レッグウォーマーなどで完全装備を施しても、必ず苦痛を感じるのが脚。特に足先。シューズが風を受けて冷たいを通り越して痛くなるわけです。

当然シューズカバーなんてもの装着しているわけで、しかしそれだけでは日本の冬(特に下り道)はしのげないと判断し、冬用シューズの調達に踏み切りました。冬はシクロクロスがメインになるため、使用頻度を考えてオフロード用をチョイス。

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2019年12月21日 Bicycle, other

昨年夏前に新車を購入し、それに合わせて自転車を載せる ヒッチキャリア と ルーフトップテント を導入してみました。

もともとマツダのファミリアGT-Rという、ラリーカーとしてレースを走っていた車を所有していましが、そろそろ現代車に・・・ということでしばらく車選びをし、マツダのCX-3を購入しました。

日常的な足とは別に、レースやファンライドなどで自転車を積んで遠方へ走り回ることも多く、車種もそれに見合うものをと考えていました。CX-3にはディーゼル / 4WD / MT というエンスー心をくすぐる謎のグレードがあり、外観の美しさも気に入ったのですが、何よりヒッチキャリアとルーフトップテントが似合いそう、という点が大きな決め手となりました。

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2019年7月17日 Diary, Gadget, other

クラウドファウンディングや、ニュースなどで話題の “UPかんなべ / UP MTB PARK IN KANNABE” で遊んできました。

突如兵庫県内に登場したゲレンデMTBパーク、この企画に尽力している阿藤くんは昔からよく知る仲で、ぜひ遊びに行きたいと以前から思っていました。難易度の高いコースもこの7月13日からオープンするということで、満を持しての探訪となりました。

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2019年7月17日 Bicycle, other

ここのところ、ひたすらマウンテンバイクを乗り倒す日々。20年近く前もMTBに乗っていたんですが、あれ、ここまで楽しかったっけ?と不思議な気分になる程度にはハマってます。”Electric Queen” にも随分慣れてきて、徐々に扱い方が理解出来てきました。

ちなみに僕はこのバイクを山遊び&フィジカルトレーニングのお供として位置付けしています。BBを軸に考えると非常に後ろ乗りになるこのマシンですが、ゆえに平坦〜下りは楽チン。登りは体重移動が結構難しいのですが、速く走ることが目的ではないので、特性に身体を合わせて乗りこなしています。身体の位置とか使い方がわかってくると毎回乗車でクリア出来る箇所が増えて楽しいのです。長い舗装路はSSTくらいをイメージした負荷に調整していて、ハートレート&SPDは必需品。

ちょっとずつパーツも換えたりで、アップデートがあったので写真で追ってみたいと思います。

All-City Cycles の Electric Queen。
27.5+でブースト。見てのとおりのリジットでサイズはSです。パーツをちょこちょこ変えました。

ROTORのREX1。32Tの楕円がついてます。ROTORにするワケがあってついでに楕円になったんですが、交換して一踏みめで違いがわかりました。クリスフルームが楕円にするのも理解できます。

で、ROTORだった理由がコレ。InPowerつけましてん。
安定してデータ吐いてくれたら文句も何もないパワーメーターですが、単三電池稼働、機能はBBの中っていうのが他に干渉せずに理想的でして。というのも・・・次の画像が全てを物語っています。

このクリアランス。プラスサイズのフレームはやっぱこうなるみたいです。ただリジットで後ろもリンクが無いし、変にたわまないのでコレでも干渉はしていないみたいです。

クランクの裏で計測するタイプはどう頑張っても取り付け無理っぽそうです・・・。

で、工具、ボンベ、レバー、チューブはここへ。GRANITEのバンドが凄くしっかり締まってええ感じです。
袋はTHOMSONのシートクランプ買ったらついてくるやつです。

もはや言うまでもないと思いますが、現代のMTBにおいて一番の進歩は、このドロッパーポストを開発したことだと思います。何せ自由度が大きく増すので、自転車が上手くなります。
僕のはGIANT、壊れた時も中のカートリッジが取り替えられるらしく、あとヌーって上がってくる速度もええ塩梅です。

Garmin520の画面はこんな感じ。ロードで使ってる時とあまり変わらないんですが、ケイデンスとラップタイム消して、高度と気温足しました。

バーエンドに潜む謎の武士は「サムライソード」ってアイテムです。実はパンク修理キットです。

バーエンドを取り外すと、先がヤスリになったリーマーと、このゴム棒を差し込むソードが出てきます。
そもそもタイヤはTL運用でシーラントをたっぷり入れているので山中でタイヤを開けたくないですし、チューブ入れても気持ち的にあんまり攻められないのが悲しいところ
このアイテム、ゴムをこのソードで穴に差し込んでエア漏れを止めるんですが、本業の自動車整備で同タイプのものをガシガシ運用しているので(自動車用はもう少しモノがデカイです)迷うことなく購入。タイヤ外さなくて良いし便利ですね〜。サイドカットなら諦めてタイヤ外してパンク修理 or チューブ。そのためにパンク修理剤も持ち運んでます。
あ、ちなみにタイヤはWTBのRanger2.8。Light Fast。空気圧は1.0くらい。です。
もう少し下げても山で楽しいんですが、自走が死ぬほど辛いので、ちょっと高め。知ってる人は0.6barくらいとか。

先日は大所帯でいつものトレイル。普段一緒に乗らない人とも走って、タイヤの動きを追うのが楽しかったです。またゆきましょう!

2018年7月7日 Bicycle, Bike Check, other

“Rapha is travelling to 20 cities around the world to uncover the local knowledge, the shortcuts, the places to visit, and the roads to ride”

ということで、今年20の都市を巡るRapha Ridesも大阪編へ。ウェブサイトでも徐々にその概要が見えてきました。( https://pages.rapha.cc/ja/rides/osaka )

大阪の、ディープな街を巡るライドが複数用意されており、その中のひとつ、コーヒーをテーマとしたライドを担当することとなりました。

自転車とコーヒー。その繋がりについては幾度となく取り上げられてきたと思いますが、実際に街をチャリで流して、ショップへ立ち寄り会話を交えたり。コーヒーについての知見を得たり、新しい情報を交換したり。

また到着地のRapha OsakaではAllpress Espressoよりバリスタをお招きし、エスプレッソやラテの淹れ方などを教わります。

より街中に馴染むようなライドにしたいと思っていて、ジャージ〜カジュアルな装いでもOKです。僕はフラットバーのシングルスピードで走ろうと思います。

<<Rapha Rides Osaka>>
集合日時:11月12日(日) 13:00〜
集合場所: Rapha Osaka
住所:大阪市北区曽根崎新地2-6-21( Rapha Japan )

お申込みはこちら >> https://ti.to/ccosaka/rapha-rides-osaka/with/146h-rqp0fy

2017年10月21日 Bicycle, Coffee, other

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All-City Cyclesが満を持して市場に投入した新型オールロードバイク「Cosmic Stallion」に跨る機会に恵まれました。鮮やかなカラーリング、専用のバテッド4130チューブ、スルーアクスル。新モデルの走り心地やハンドリング、そして使い勝手はいかに──。

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先に断っておくと、僕はライディングのシチュエーションに応じて自転車を正しく選びたいほう、です。舗装路ならロード、オフロードならMTB、レースではシクロクロス。TPOに合わせて自転車を選ぶのが美徳だと思っており、おかげで部屋の大部分を自転車に占領され窮屈であったり、それが幸せであったり。

ですが、あらゆるコンディションの路面が複合したルートを選ぶとき、または身軽に幅広く自転車競技を楽しむという点では「オールロード」というコンセプトが強い意味合いを持ちます。例えば、MTBを山中のみで楽しむとなるとトレイルヘッドまでにクルマが必要になりますし、このご時世それが手軽とは言えません。舗装路を軽快に進み、辿り着いた先でトレイルを見つけ好奇心の赴くままに走り抜ける。全ての道で快適に走ることをコンセプトとした、新たなオールラウンダー 「Cosmic Stallion」 が登場しました。

幸いにも、発売間も無いモデルに数週間またがる機会を得ましたので、色々なフィールドでテストライドをしてみました。

・スペック

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All-City Cyclesの新機種「Cosmic Stallion」は、同ブランドラインナップのなかでは最新かつハイスペックなオールラウンダーと言えます。ペダルをぐっと漕ぎだしてわかる剛性の高さ、それで居て長時間のライディングでの疲れにくさは、単純に鉄製ということだけが理由ではありません。

いわゆるシクロクロス車と比べて長いリーチが設けられたチェーンステイ、そして熱処理→空気硬化を経たAll-City独自のA.C.E.チューブが全てのパイプで採用されています。言い換えると、パイプを全域にわたってチューブを細くすることが出来、軽量化と振動をいなすことに恩恵を与えています。

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その他、All-City Cyclesとしては定番となったモード的な規格とクラシックな造形が見事に調和していて、 42-52mm HT、142×12スルーアクスル、Di2の互換性など、シンプルで信頼性の高い68mmBBも採用されています。当然、ラックとフェンダーが自由に取り付けられるダボも用意されています。
カラーに関しても、以前Fulton Racingの限定カラーで使用された塗り分けを、大胆にもゴールド / ホワイト / ブラックで彩っています。想像するに、Schwinnが当時MTBのFactoryモデルとして用意していた個体からのインスパイアされたものでしょう。

僕の身長は170cm、サイズは49を選択しました。

<ライド>

さて、これら今までのモデルから更に進化した仕様が、どういう個性を作り上げているのか、実際にライドへ出掛けてチェックすることにしました。同条件の方が比較しやすいかな、ということでタイヤのみ普段履いている28Cのグラベルキング変更して、いざ六甲山へ。

ポジションも合わせたので、街中 〜 幹線道路はロードと変わらない挙動を見せます。ベースがSpaceHorseというツーリング向きの車種なのですが、Cosmic Stallionとしてグレードアップし、高速巡航を想定したモデルらしいガッチリ乗り味。但し登坂はホイルベースが長めなので、ダンシングで振り回しにくい印象がありましたが、じわじわとトルクを掛けて登る分は気になりません。

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映像でも取り上げてみましが、特にこのモデルの真価を発揮させるのはハイスピードな下りとグラベルなど荒れた路面だと思います。
ロードバイクで長い下りを走っていて、自転車の挙動に悪影響を与えるのが振動です。路面からの振動は当然ながら、自転車から発生する振動も見逃せません。ヘッド周辺やリヤのステー、ブレーキングでのキャリパー・パッドとローターから来る振動、もしくはホイル軸周辺からの振動など。

この微妙な振動の加減でタイヤのグリップ力を感じ取り、自転車をどこまで寝かせて良いものかを読み取る訳です。が、必要な情報は路面とタイヤの振動だけであって、それに共鳴して自転車の他の部分が振動してしまっては良くない。

それらの部分が充分な強度を保っており、タイヤからの情報のみをはっきり確認しながら走り抜けることが出来ます。油圧ディスクブレーキも相まって、加速減速をきっちりこなすことが出来ます。

当然ながら路面からの突き上げが多いグラベルでも剛性の高さは強みとなります。長めのリヤステイは振動を適切にいなし、同じタイヤ同じサドルのロードバイクで走った場合と比べても、随分違った印象を受けました。高速のコーナーも路面状況が捉えやすく、自分のスキルに応じたスピードを出しやすいです。

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特にこの自転車を所持している間に出場したグラベルクリテリウムでは、想像を遥かに上回るパフォーマンスを披露してくれました。レース、ということもあり普段と違い全開でグラベルを突き進みます。グラベルを走行したことがある方ならイメージ出来ると思いますが、砂利道をロードバイクで全力で走るということはかなり勇気が要るものです。

試走時は路面からの突き上げで随分翻弄されましたが、ある程度走っていると身体がその状況に慣れ、ペダリングやハンドリングを正しく行うことが出来るようになります。前述に同じく、路面状況がわかりやすいのと、下りからのコーナーでは低重心でBBの位置が掴みやすく、はっきりと自転車の中心に軸をかけながら路面を捉えて曲がることが出来ました。

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高速巡航ができ、かつ路面の振動をいなすキャパもある。ということは様々な路面状況が登場するライドであっても、ロードバイク寄りのセッティングの方が楽しめると思います。クリアランスは充分にありますが、あえて30C以下の細めのタイヤで、6気圧くらいで乗るのが全体を通してこの自転車を楽しめるセッティングじゃないかと思います。

また同じ意味でもペダリングを楽しむために、ロード用のSPDで走るのもポイントです。

元々 All-City Cycles にはシクロクロス用のモデルとして Macho Man がラインナップされていて、レース仕様のみならずなく、トレイル仕様、タウンユース仕様などカスタムの幅が広く、オールラウンドに人気を博しています。ですが、それとはコンセプトが似て非なるモデルと言えそうです。

<総括>

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個人的に、グラベルというジャンル自体は先人達が通った古き未舗装路への回帰、ロードバイクの原点をリスペクトする行為であると思っています。そのあたり、All-City Cyclesが物事のルーツへ非常に重きを置くブランドであることは知られていて、また新しい規格や見栄えとの調和を美しく表現するブランドでもあります。

このモデルはそんな彼らのインスプレーションを鮮やかに表していると言えます。

また走りを考えても、セグメントに囚われず、高剛性を活かしてありとあらゆる場所を走破出来るポテンシャルのある一台だと言えます。

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2017年9月28日 Bicycle, Bike Check, other

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Stages Power という、片側クランク式のパワーメーターを導入しました。

数あるパワーメーターの中でこのStagesを選んだのにはいくつか理由があり、または購入まで使い勝手の部分など悩んでいた部分も使ってみてわかってきたので、書きまとめてみたいと思います。

ちなみに購入理由は、以前使っていたハブ式パワーメーターに不具合が出てきて(前オーナーから譲っていただき、年式的には随分経過してるはず)そろそろ代替え検討だなぁと思っていた、からでした。

購入前の悩み

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現在のハブ式パワーメーターは旧型。たぶん2008年くらいのモデル。機器が入っているハブの中身だけごっそり新型に交換してくれるサービスもあるらしいのですが、完組のリムはクリンチャーでシューの当たり面も減ってきているし、いつまで使えるか不安な機材に投資するのもなぁ、、、と、そんな経緯で新しいタイプのものを探していました。

ハブ式、クランク左右式、クランク片側、ペダル式、などなど。複数の製品が世に出回っている中、僕が新しいものを選択する上で優先したのは以下の項目。
・コスト
・他機材への制限が少ないこと
・機材の精度

他機材への制限

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“コスト” は言わずもがな、“他機材への制限” は結構重要なポイント。ハブ式だと基本的にホイル単位になるので、クリンチャー、チューブレス、チューブラーどれかに固定されますし、決戦用練習用と使い分けも出来ません。僕はオフロードでも関係なくロードで走るので、正直いまのカーボンホイルは怖くて、アルミリムにダウングレードさせたいと思惑もありました。またはそのホイルをシクロクロスやディスクロードとして流用するのも無理があります。

ペダル式は当然使えるクリートが制限されますし、多少なりとも消耗品というイメージもあるので少し怖い。クランクならば普段ほとんどタッチすることが無いですし、片側であれば脱着も用意、他競技(主にCX)への流用もなきにしもあらず。たまたま、僕はロードもCXも170mmを使用しています。

機材の精度

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“機材としての精度” という点に関しては、ファクターが色々あって一言で語るのは難しいです。

よく「他の機材より高く出力される」なんて意見を見受けますが、何の基準を元に高いのか低いのか。それこそ自動車メーカーのエンジン出力の数値基準が各社でマチマチとかであれば、カタログを元にクルマを選ぶユーザーにとって不明瞭この上ないわけですが、はっきり言って自転車での出力なんて他人と比較する為のものではないのです。

極端な話「機械上の再現性」さえ高ければ1時間200wだろうと2000wだろうと僕はどちらでも良いです。それよりはチェーンやプーリーを介しているハブ式パワーメーターが、そのメンテナンス状態によって抵抗が変わって都度出力に影響してしまうことの方が問題ではなかろうか。

僕の場合、メインのトレーニング機材はフォークまで鉄製でお世辞にも軽量モデルとは言い難いですし、何よりトレーニング結果を発揮する場所がシクロクロス。おまけにチェーンは余計なプーリーを介していない(※シングルスピードです)ので、他人との出力比較がそのままレースの結果として反映されるとは言い難いのです。

ということで、精度に関しては自分の中での進捗確認が優先されるので、一番初めに出した結果に対する再現性さえ高ければ何ら不満はありません。

片側クランクへの希望と不安

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片側クランクが良いのか悪いのか、というか正確なのかどうかという点に関しては疑問がありました。安直な話、左にセンサーがついている訳ですから、なるべく左側を意識すれば数値は高く出てしまう。これは実際に購入してからわかったことを書いてみます。

購入して間がないときは色々試してみたいものです。当然左を強く踏み込めば出力が高く表示されるので、スプリントを左脚からしてみたり、ちょっとしたセグメントでも左クランクを意識してみたりしました。

確かにその都度パワーは高く表示されますが、されたところで特にタイムが上がる訳でも何でもありません。またパワーメーターに対して、時間とともに徐々にガジェットとしての興味は薄れていき、ただただパワーを吐き出してくれるセンサーが取り付いているということに気が付きます。

だいたいこの辺りで初めて機械とライダーの親和性が高まるのかと。中途半端に興味本位で色々触ってしまうより、そっとしてあげて使う方が製品としての正確性が向上するという、変な側面があるように思います。

ただし、数秒のスプリントに関しては踏み込み出す足が右からだと出力がワンテンポズレます。僕も右足前スタンスなので大抵そちらから踏み込んで出力がズレて表示されます。最初に踏み込む側の方が一気にペダルにトルクを掛けることとなるので、結果スプリントの出力は低く見積もられます。逆に左足から踏み込む癖のある人だと少し高く表示されるんだと思います。

Stages と Pioneer

購入する前に話を戻せば、片側クランク式のタイプを購入するとして、大きな選択肢は2つ。米国ブランドの Stages と 国内ブランドの Pioneer。ほぼ値段にも大差が無いふたつ、僕が Stages を選ぶまでの理由をツラツラと。

そもそも、片側クランクにするなら Pioneer だ!と決め込んでた僕。理由は簡単、沢田時選手が使っているから。彼がプロとして著名でカッコイイというのはもちろん、シクロクロスで彼の人柄に触れ、素直に彼を応援したいという想いでそう考えていました。例えばBMXのパーツなんて、そう大きくブランド各社によって性能に差が無い。そんな中でそのブランドを選ぶ理由になるスター選手の存在は非常に大きいということを良く知っています。

比較

で、PioneerだPioneerだと言いながら、いちおう不安要素が無いかウェブで下調べ。大して批判するネタもないし安牌なのか。そう言いながらも大金用意して購入するんだし、他社比較はしたいよね、ということでトッキーへの想いはどこへ行ったのか、コソコソ機能比較しだしたわけです。

Pioneerに対して魅力だったのは以下の点
・安心の国内ブランド(そもそも壊れたり不具合少なさそう)
・防水機能が高そう(知り合いに泥々のCXで使用して壊したって人が居なかった)
・ペダリングモニター機能(片側では機能しませんが、今後反対側買い足すと使える)

Stagesに対して魅力だったのが以下の点
・クランク付きで売っている(最悪挙動がおかしくてもメーカー対応しやすそう)
・即納(注文してすぐ買える)
・Bluetoothが使える(iPhoneで使用したり、ZwiftをiPadで利用できる)
・TeamSKYが使っている(壊れないかは別として、おそらく数値の再現性は高いんだろう)

ちなみに、そのときPioneerを注文しようとして納期確認したら10日ほどでした。10日間、クランクを明け渡してロードに乗れないのは継続しているトレーニング的に辛い。

お世話になっているショップの後押しもあり、結局Stagesを注文することになりました。

導入して気がついたこと

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商品が届いたとのことで、シュッと取り付けてもらうべくお店へ。ものの5分で取り付け完了。ホイルを新たに組んで・・・などの手間を考えたら、驚愕するほど手間が無い。これなら本当にCXの時に付け替えて併用も可能だな、と思いつつ、まずはiPhoneと同期させてキャリブレーションをします。

クランクを回転させて起動。iPhoneのアプリでStagesをすぐ発見、キャリブレーションは数秒、ついでにファームウェアのアップデートも数分で終了しました。

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よくアプリを観察するとパワー表示の他、温度センサーがついていて製品の温度によって歪み係数が変わるようなアルゴリズムが組んであるようです。確かに炎天下の真夏にペダルを回すのと、寒い真冬に計測するのでは色々事情が変わってくるように思います。

あと僕はGarmin520Jを使用していますが、どうやらファームウェアと相性が悪いようで、ちょくちょくデータに 0 が表示されます。ただ別のポストにも掲載しましたが、Stagesのウェブ上に Garmin520 との接続上の注意項目がいくつか記載してありまして、全て満たせば随分状態が改善されます。

まとめ

パワーメーターに求める資質というのは、ある意味で何も感じさせないという点だと思います。日常的な安定したデータ、サイクルコンピューターとの接続、重量など。最初に接続さえしてしまえば、あとは何も気にすることなく使用できてしまいます。先述、他のパワーメーターと出力のズレが多少はありますが、それも都度再現性があり、慣れてしまえば特別意識することはありません。

クランクという製品自体が、普段から脱着したり取り替えたりする機会の非常に少ないもので、このパワーメーターという製品の性質と相性が良いようにも思います。適合フレームも六角レンチ一本で判別が出来るので、導入の際もすぐ適合かどうか知ることが出来ます。

またiPhoneやGarmin、Di2なんかもそうですが、ソフトウェアが随時更新されていき、製品としての完成度が徐々にあがっていく期待値もあります。たった今事例として出ているトラブルが時間とともに解決される可能性も面白いところだと言えます。

特性を理解すれば、この製品がパワーメーターとして非常に完成度の高いモノだと理解できましたし、今から購入しようと考えている方の参考になれば幸いです。

2017年6月30日 Bicycle, Gadget, other

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Photo : Kenji Muto Quiróz

山梨県はウイスキーやワインの名産地、白州へ足を運んできました。北アルプス・南アルプス、八ヶ岳に囲まれた絶景を有するこの場所で「バイクロア 白州」というイベントへ参加したのです。

バイクロア、は、大人がアウトドアで一生懸命遊べる自転車イベント。白州では自然豊かな森のコースでレースを楽しめるのと、キャンプも満喫できます。僕にとってはシクロクロスのオフシーズンで、ゆったり参加させていただく恒例行事となっていますが、今年は例年と違うハプニングが。【BMXのジャンプショー】に参加させていただくこととなりました。

国内のトップライダーたちが魅せるジャンプのデモンストレーション、実は企画自体もトップのライダーが担っています。海外ではナイトロサーカスのような大規模なスタントショーが華やかに開催されていますが、国内で活動する彼らを、実際に参加したライダー目線で、内側からご紹介したいと思います。

<YBPとは>

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Photo : Kenji Muto Quiróz

僕が今回参加させてもらったのは、YBP PROJECTがプロデュースするジャンプショーである “Air Trick Show”。栗瀬裕太という関西出身のプロBMX/MTBライダーが、長年の夢であったYBP(Yuta’s Bike Park)というダート施設を山梨県北杜市に3年半掛けて自らこしらえ、常設で運営しています。YBPを運営するYBP PROJECTがシーンを広げ、盛り上げるべく企画しているのがこのショーなのです。

実を言えば裕太くんとは、僕がBMXを始めた20年くらい前からの付き合い。海外での転戦経験も多いトップ選手なのですが、とにかく気持ちの熱い男で、僕が以前開催していた大会にも遠路はるばる顔を出してくれて、デカいトリックで会場を沸かせてさらっと帰っていくようなライダー。

僕は大したトリックも出来やしないのですが、バイクロアとシクロクロス、そしてBMXという縁でお声掛けいただいた訳です。

<参加ライダー>

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Photo : Kenji Muto Quiróz

長年シーンに携わっている僕自身、ショーやコンテストの経験はそれなりにあり、頻度は別として場数は少なくないつもりです。ですが、下に登場する映像にもあるように何故にここまで緊張していたのか・・・。

何よりの理由は、今回参加しているライダーの顔ぶれです。メンバーは国内のシーンではトップ中のトップ。簡単に説明すると・・・。

国内最大規模のコンテストで連続で優勝ダブルバックフリップを国内唯一メイクする高木 聖雄、メンバー最年長ながら2016年度の全日本選手権優勝者の大西 勘弥、自ら地元三重にスポンジプール=練習施設を作り上げて自身も表彰台常連の 西 昂世、日本人BMXストリート唯一のRedBullライダーで若干16歳の中村 輪夢、そして国内MTBダートジャンプのトップ選手でBMXと遜色ないトリックを繰り出す永井 秀夫

ちなみにこのショー自体は永井くんが代表を務めるJumpers Storeがライダーの選定・当日の運営を行っていて、全国へショー用のランプを運ぶ為ピックアップトラックに機材を積み込み、遠征を繰り返しています。

説明を書いている時点で「よくまぁこのメンバーとやること分かってて、OKしたよなぁ」と命知らずな自分を褒めております。

<トリック>

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Photo : Kenji Muto Quiróz

BMXライダーとは、割と行き当たりばったりで破天荒なイメージもあるものですが、ショーを行うにあたっては綿密な打ち合わせがあります。各ライダー得意科目や、同じ技をするにしても派手さが多少違うので、ジャンプする順番や、どんなトリックをするのか事前に工程用紙に書き出されます。

案の定、自分の持ち技の少なさから身の縮む思いをしていたわけですが、この時点で他の皆から飛び出す技名がトンデモナイ難易度な訳です。後方一回転するバックフリップは彼らにとって馴染みのトリック、そこにノーハンド、テイルウィップ、スーパーマン、遂にはフロントフリップ(前回り、こっちの方がジャンプの動きに反して難易度が高い)にノーハンド足すと・・・。

彼らとはレベルは違えど何度もコンテストを共にし、普段大会などでどういうトリックに挑戦しているか知っています。だからこそわかるんですが、、、何でたかだかショーでそこまで攻めた技をやるの!!やっぱり破天荒なイメージで違いなかったんじゃなかろうか。

今回は、やや傾斜になった砂利の上にランプを設置したこともあり、初めての自分にとってはかなりの苦戦を強いられました。その点は長年やっている他のライダーも同じくで、スピードの調節などがシビアになるわけです。それでも臆することはなくガンガントリックにトライしていくのです。もちろんクラッシュもするし、それでもメイクするまでトライするんです。

なぜそこまでやるのか、ショーを最後まで特等席で見届けたおかげであることが理解できました。

<ライダーの夢を繋ぐ>

僕なんかでも、彼らが本当難しい技にチャレンジして場を盛り上げているのを見ると、自分の出来る一番難しいことにチャレンジしよう!となってですね、かなり久しぶりにテイルウィップ(自転車のフレームを一回転させる技)にトライしました。ランプ自体が大きく滞空時間も長いので落ち着いてトライでき、なんとか一回でランディングできました。極度の緊張状態から解放されて、うおおおっと雄叫びをあげてたのですが、パッと見ると物凄く盛り上がっているのは僕だけじゃなく、見ていた子供達が物凄い勢いでハイタッチを求めてきてくれたんですね。

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Photo : Kenji Muto Quiróz

イベント自体は大人の参加がほとんどを占める空間でしたが、連れられて来たキッズたちが洩れなくその場に集っていたようでした。一回一回僕たちが飛ぶごとにハイテンションで喜びを表現してくれて、必ずハイタッチ。

ショーが終わっても、ひと段落する僕ら目掛けてキッズたちが飛んできてサイン攻め。こういう場で、ショーをしたライダーたちは気を緩めず、自分たちが目指している夢や活動をシェアするのです。

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Photo : Kenji Muto Quiróz

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Photo : Kenji Muto Quiróz

例えば前述の1040(トシオ)こと高木 聖雄は、BMXの活動でご飯を食べています。プロ活動を支援する企業なんてのも最初からは存在していないので、自分の足で気になる会社へ出向き活動内容を紹介し、少しでも協賛して貰えるよう動いているのです。その甲斐あって海外に何度も出向いて挑戦をし続けています。

彼らにとって、リスクを負ってでもショーで攻める姿を披露するのは、自分たちの夢を応援してくれるファンを作る場でもあり、それを真っ先に理解するのは子供たちです。まだまだ認知度が高いとは言えないこの競技ですが、Air Trick Show を通じて、シーンが広がっていく姿を目にし、痛く感動するのでした。

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Photo : Kenji Muto Quiróz

Air Trick Show は現在、徐々にその知名度を上げ、様々なイベントで活動をしています。先日は、室屋義秀が2年連続で優勝したRedBull AirRace千葉2017でもショーを披露しています。

BMXシーン的にもガチな彼らが活動する場が、更に広がっていくことを期待してなりません。

Air Trick Show / YBP PROJECT : http://ybp-project.com

 

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